恋愛かくれんぼ

恋愛かくれんぼ・デートノート2011⑳

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【2011 November】

●T子──拝読

『沈香も焚いて伽羅も焚いて』の原稿データに朱を入れさせてもらいました。

感想は、データ末尾に書きました。

本日はこれにて仕事終了。

☆☆

開高健の一人称なし自伝に耽ることとする。

☆☆

追伸

情報収集は大変よくやった、と感心します。

あとは、思い切り弾けること、ですね。

…………………………

●T子──起きてる?

私の論評、きつかった?

書いていけそう?

…………………………

●K君──指摘ありがとう。

複数の文章の引用、複数人の文体の混在、医学関係の文章も複数、「ひどい」のは承知していた。

校正をありがとう。

引用を書き写し打ち込むうちに、「構成」を変えようかと思いはじめた。

ことわざが、章のタイトルにならぬか。

歌詞はJASRACからみ、最終的には「出口」の判断。

まだ「出口」は見えない。

映画も邪魔か。

方向性をどうするか。

私小説的に引っ張り込んだほうが、いいかなと途中から思い始めた。

最初のほとんど「おなら」の言葉遊びとエピソードのアンソロジー。

この方向もあるはずだ。

いずれにしろ、たたき台は「できた」と思っているが。

ありがとう。

…………………………

●T子──校正ウェルカム

>「おなら」の言葉遊びとエピソードのアンソロジー。この方向もあるはずだ。

↑たしかに「あり」だけど、概してつまらない。

売れない。

書いても成長しない。

☆☆

>いずれにしろ、たたき台は「できた」と思っているが。

↑「できている」よ、たしかに。

しかし、ここからが山場。

納得のいくものを書き、完成させて。

…………………………

(T子記す)

この日午後6時頃、青山1丁目オフィスで○○さん○○さんと打合せ中にKから電話あり。珍しいこと。

1時間後にかけ直した。

私が構成をつくってくれたことに感謝している旨の報せだった。

自分ひとりでは行き詰まっていたのね。

だけどあいつ、ここから私小説を書くのはしんどいらしい。

アンソロジーで終わらせる気配が濃厚。

それじゃだめなのに。

私のほうは、アクションを起こしてよかった。

「ドブ板トランジット」は、三田文学に掲載してもらう方向性で話が進んだ。

電話ではなく会って修正の話し合いをしたい、と編集長に呼ばれた。

明後日行く。

何を言われるのかとドキドキ。

俺が今おまえに言われているようなこと言われるんだよ、きっと、とKは言う。

いずれ相談に乗ってもらう、と私。

K快諾。

喜んでくれているみたい。

それから、と。

末の娘が武蔵大学たぶん国文科に、推薦で決まった、とK。

早いね、おめでとう、これで親としては肩の荷が下りたじゃん、と私。

半分な、じき追い出される。

追い出されないよ、と言っておいた。(牽制の意を含めて)

…………………………

●T子──さっきの打合せでのこと。

白金台の八○園ブライダルプロデューサーへの聞き書き形式で、幻○舎から『はじまりのストーリー』という本が出ている。

我々は、その21話から5話分を借りて、雑誌記事をつくる。

八○園は連続テレビドラマにしたいらしい。

ロケ地になるだけでもいいみたいよ。

って、これ、あなたの仕事につながる?

…………………………

●K君──もはや。

かつてロケしたこともあり、断られる時代もあり。

…………………………

●T子──大学ノートに書きためた日記がたくさんあるんでしょ。

それを活用して作品完成させればいい。

☆☆

追伸

仕事マジで困っている様子だね。

追い出される不安も日に日に高まる?

今こそ、校正の通信教育で資格とることを勧めます。

フリーにしても、短期派遣にしても、ライターよりも編集者、さらに校正者のほうがニーズは多い。

悪いこと言わない、校正の勉強してみたら?

作家になる妨げになるわけでもないのだし。

(T子記す)

Kに校正の学校案内を送ったけれど、まだとってあるかしら?と電話してみるも不通。

しばらくしてかかってきた。

約1時間話す。

校正の件はいいや、とKは言い、書きたい原稿のことばかり話す。

沈香も焚かず、日独合作映画の制作日誌の形をとった架空の物語、つまり小説あるいは批評の件。

おまえの反応を見て、何が伝わり、何が伝わらなかったかわかった、「『糞』がつく言葉の主語は、○○党である」で笑えなかっただろ、とK。

わかんないよ、引用のすべてについて、何故おもしろいのか自分の言葉で伝えないと読者はわからない、と私。

それを書いても、ほとんどの読者はわからない。

☆☆

日独合作映画は単なるプロパガンタでなく、カメラワークそのほかの表現に異色の価値あり、なのか? と私は聞いた。

あの作品は映画史上に残る、残っている、小津映画も観ろ、小津映画に出演した女優で横須賀出身がいる、調べたいが資料なし、調べがついたらすごい、調べるのは大変なんだから、とK。

小津も黒澤も、昔の男にずいぶん観させられたよ、と私。

今観るからわかることは多い、とK。

それはわかる、だけど今はうちにDVDがない。

☆☆

おまえのメールにあった「弾ける」という言葉はちょっと残った、違和感もあるが。

綱渡り状態、というか空中ブランコ乗り継ぎのタイミングを見計らっているような状態みたいで、さぞ不安でしょうが、自分からは行動を起こせないのね、今のままとにかくやっていければいいのか、でもそれでは作品はなかなか完成しないよ、あんた気が多いからネタストックが増えるばかりでしょう、書いていける環境を自らつくるしかないのだよ、何を書いて突破口とするかが問題ですね、と私。

☆☆

これを言うとKは笑うけど、私は群像新人賞デビューしていきなり芥川賞を獲りたい、そうすれば編集者がわんさか寄ってくる、Kにも書かせたいという編集者だっているかもしれない、そういう出会いをつくってやりたい、だけど単行本出してどれだけ売れるか。

それはそのとき考えればいいんじゃないの、とKは言い、おまえはデビューすればどんどん書ける、とも言ってくれた。

それはわかっている、今までも書いてきた、と私。

☆☆

明日の三田文学編集長との面談の件。

自分の中の18歳が書いたから、ああいう文章になった、それをわかってほしい、三田の沈んだカラーに染められたくない、と私。

18歳の出来事も50代の今が書いている、そこを書き分けないとだめ、75年以降の歴史の流れ、世界の変化を書かないとだめ、おまえはそこが弱い、苦手。

じゃあんたが代わりに書いてよ、ともかく私は三田の求めに応じて作品を完成させることはたしか、だけどそれとは別に加筆訂正して集英社すばるに応募する、トランジットに比べてスクランブルは成熟している。

それほど変わらないよ、同工異曲。

いやいやスクランブルは今回の芥川賞受賞作と比べて遜色ない、負けていない、純文学にありがちな陰々滅々としたところがない、適度に弾けて、適度に崩れていて、上品である、時間が複雑にからみあい、ぐるぐるしている、読者を幻惑する。

ほかにもいろいろ話すが、終始一貫して書くことについて、偉そうにいうと文学について。

明日私にできることは、とにかく謙虚に先方の話を聞くこと、きれいにしていくこと、で、面談が終わり次第報告、というか相談する。

うん。

オーケー、バーイ。

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