【デートノート⑧ 2011.12.17〜12.18 24時間】
(T子記す)
友達が車で駅まで迎えに来てくれた。
パ○、○上ちゃん、カ○リ、ち○き、悦○、みんな揃った。
男3人、女3人。
Kはサングラスをかけて登場。
みんながKを見るのは実に久しぶりなので、あらためて紹介した。
Kはみんなをほとんど覚えていない。
「俺が一番変わらないね」とK。
「いえいえ」とパ○。
おかしい。
☆☆
車が長浦山頂に近づき、横須賀港が見えてきた。
Kはすかさず反応。
☆☆
豪邸に到着。
リビングに設置された望遠鏡で「ジョージ・ワシントン」を眺める。
このまえ間近で見ただろ、とK。
軍艦島は見えないのかな、と私。
見えるわけないだろ。
長崎の軍艦島じゃなくて。
ああ、あれはここからじゃ見えないよ。
☆☆
ここはロケーション最高にいい、とK。
作家になってこういう家に住みたいね、と私。
邸内を見せてもらう。
空いている部屋に私住むよパ○。
これからはもうそんな心配ないでしょ、とパ○。
そうでもないのよ、と私。
ふたりぶん、とK。

この日は忘年会だったが、それに便乗して、○○出版企画書作成のための打ち合わせをさせてもらう。
悦○、私、Kの3人は2時間ほど夢中で話す。
☆☆
私が買ってきた酒3本、Kはあっという間に飲み尽くす。
飲み過ぎないように注意していても、目を盗んで飲んでしまう。
いいから飲め、と言う悦○。
いいじゃん、死んじゃえば、死のうよみんなで、とも言う。
いや、死なれたら困る、とKの手にふれる私。
死なれたら、そいつの骨ガリガリかじって20年生きるんだよ、と悦○。
みんな死ぬよ、と誰かが言っていたが、私はそっちを見ようともしなかった。
☆☆
悦っつんあんたは幸せだよ、惚れた男と結婚して、と私。
ダンナのほうが私にべた惚れなんだよ、と悦○。
そうなのか?
ブスはいい味だすのよ、だってさ。
このひと(Kのこと)ブスが好きなんだって、私はきれいすぎるから汚せないんだって。
と私が言ったら、みな笑。

私とKがはじめて会ったあの喫茶店で、私の隣にいたのが悦○だった。
あのとき悦○は、Kのことを嫌なやつだと思っていたが、今日話してみて、いいやつだと思うと言った。
だけど35年もT子を放っておくなんて、こっちはいい迷惑だ、新しく男ができるたびにうるさくて大変だった、その話聞きたいでしょ、関心あるでしょ、(ないよ、きっと)、と悦○はKにからむ。
そして、「T子もあんなに騒いだ末に、結局はこれかよ、という感じだ」と悦○。
35年もT子を放っぽっといた、と責められたKは「そうだな」と応えていた。
私は言った。
「悦○の真意はわかっている。あれこれ言うけど、あんた結局は私がほしいだけ」と。
「そうなのよ、T子にだけはラブレター書いた」と悦○。
そんな話をKは黙って聞いていた。
(どうだ、感心しただろ。私はいい子だから仲間に恵まれているのだ、愛されているのだ)
☆☆
(私がちょっとでも席を立つと)おまえどこ行くんだよ、とK。
(悦○)「おまえ」がいないと生きていけないんだから、ちゃんとそばにいてやりなよ。
☆☆
ち○きは、先日の電話で、私とKの仲をとてもうらやましいと言ってくれた。
今日も私がKを連れてきたことを喜んでくれた。
☆☆
ち○きはKの妹のMちゃんとPTA役員を務めた話題を出す。
「それ聞いてる」とK。
そして、Mちゃんのこと話すたびに私に同意を求める。
☆☆
Kは子ども好きで、パ○の息子をかまう、だっこする、「子どもの服を買ってる頃が一番幸せだったと思うよ」と言う。
(私は少し悲しい)
私は子ども好きじゃない。
「だけど」と、ち○きが言う。
「Tちゃんだって自分の子がいれば、ものすごく愛情を注いだはず。こんなにも愛せるのかと自分でも驚くほどに」
「ち○きさん、その話はやめましょう」とK。
☆☆
私の男友達3人とKは互いの目を気にし合っているが、私は平気で、いつものようにKの足マッサージ、肩も揉む。
Kは最初いやがっていたが、酔えばだんだん、ふだんと同じ調子に。
みんなの目が少ないとき、私の腰を引き寄せて膝の上に座らせたりもする。
2階にあるバンド練習用スタジオでも、Kは私を引き寄せた。
だから私も、いつものようにKにふれて、後ろから抱きついて首に腕をまわしたりして、でれでれ。
Kはトイレに立つときに私の頭をぐっとさわる。
これ愛情表現。
私デレデレ。
パ○が「T子がこんなになっちゃうのはすごいこと」とKに言ってくれた。

私はKに、パ○たちとどんなふうに仲良くしてきたか、お金貸してもらったときのことも、フェラーリのーに乗せてもらった話も聞かせた。
パ○はうちの弟のことまで心配してくれているので、それをKに知らしめるように話題にした。
Kは、「おまえら、なんでこんなに仲いいの?うらやましい」と、しきりに言っていた。
俺なんかこういう友達一人もいない。
いいじゃん、私がいるから。
☆☆
パ○が言う、このあとは(婚姻関係を)きれいにしてもらって、と。
うん、と私。
☆☆
(パ○の奥さんがKに聞く)お住まいは藤沢でしたっけ?
違う、それじゃない、と少し慌てる私。
あ、失言でしたか。
このひとは、高校時代からのひと。
ご結婚は?
別のひととしちゃった。
でも?
そう、いずれ別れて私と結婚します。
(この会話のとき、Kはそばにいなかったから聞いていないはず)
☆☆
(○上ちゃんが)えっ、T子つきあってたの!? そうか、だんだん思い出してきた、と。
それで私、昔、○上ちゃんがシンセサイザーをいち早く買ったこと、ローランドで優勝したこと、私がいる劇団の音楽を担当してくれたこと、○○市役所に勤めていたことなどをKに聞かせる。
○上ちゃんが私と中学時代からの知り合いだと知って、Kは聞いた。
「ひとつ聞きたい、T子さんって昔からこのまま?」と。
○上ちゃんは、「全然ちがう。昔は口もきかなかった。T子はミステリアス。英語が抜群にできた。頭よかった」などなど、その他にもいろいろ良いことを言ってくれた。
K君よく聞いとけよ、と私は思う。
「T子も昔は真面目で男なんかいなかった」と○上ちゃんは言うけれど、男はいつもいたよ、言わなかっただけで。
「本当にきれいだったもんね」とKは○上ちゃんに言う。
過去形かよ。
ち○きが言ってくれた、「今もきれいだよ」と。
「そうだ、T子はうちに来たことあるんだ、シンセサイザーを見に来た」と○上ちゃん。
「こいつシンセのことなんが全然わかんなかったでしょ。政治経済のこともわかっていない。まったく興味がない」とK。
☆☆
「T子は戸籍だけはきれいなんだよね。戸籍汚していない」と○上ちゃん。
汚すって……。
☆☆
カ○リは、特にKとは話をしなかったみたい。
だけど私と交代で望遠鏡を覗いて、海に落ちる夕陽を見た。
このまえ一緒に飲んだ帰りの京急車中で「鞄に吐け」と言ってくれたことのお礼を述べた。
☆☆
昔はパ○がパパで、悦○がママで、私は姫だった。
K笑。
☆☆
このひと35、6歳の頃は、男盛りですごくよかった(今はこんなになっちゃったけど)と私はKの顔を見る。
当時はこっちも女盛りだった、とも思う。
☆☆
私が代筆した『成熟○美女のアンチエイジング』という本を持参したので、みんなに買ってもらう。
千円×5=5千円。
私は単にライターですけど、サインしましょうか?
おまえ金とるの? 恥ずかしくないか?とK。
いつももっとすごいよ、こんなもんじゃないよ、と悦○。
本の最後のページに「編集協力○○T子」と記されている。
ね、一番いいページにしてくれたよね、と私。
うん、たいていは前のほうか後ろのほう、とK。
今回は奥付の隣頁だよ、私は何も言っていないのに、いい場所くれた。
女が読むものだ、チラチラっと読んだ、ブックオフに持っていってもいい?とK。
☆☆
来年は年12万部売れるように書かないといけない、とK。
それもやるけど企画本もやるのよ、私は小説・ブライダル情報誌・校正リライト・ゴーストライターと多チャンネルでやってる。
☆☆
○上ちゃんは来春定年の予定で、引退後は趣味の音楽に邁進するとのこと。
別に羨ましくはないけど、余裕があっていいなあ。
こっちはこれから第二の人生、仕事もこれからが本番だ、大金稼ぐぞ。
☆☆
このひと(Kのこと)黄昏れちゃってる、と私。
うちのダンナもそうだよ、男はいろいろ考えちゃうからだよ、と悦○。
おまえ黄昏れてないな、とK。
そうだよ、パワーあるもん、と私。
☆☆
Kはバーベキュー用の庭へ、パ○の子どもと一緒におりていく。
(こんなふうにちょこまかと行動的なところも私は好き)
だけど、寒いからもう上がってきなさい、と声をかける。
そして──
K君、見て見て、夕陽が沈む。と私
夕陽は沈むよ、昇らないよ。とK。
(あの夕陽、横須賀港の海に沈んだけど、おかしいじゃないか。裏の富士山の方角へ沈むのでは?)
☆☆
高校時代の話で盛り上がる。
中学まではトップを走っていたはずなのに、高校になったとたんにビリになっちゃった、数学がむずかしかった、学校に行かなくなった、卒業できたのはち○きちゃんのおかげ。
T子が来ないので迎えに行った、とち○き。
ち○きは朝パ○のうちにも迎えに行き、当時もう運転免許を持っていたパ○(2年ダブっているから)の車で登校した。
そして私たち、みんなでよくパ○車で早退した。
☆☆
高校時代、私は1学年先輩のKにノートを見せてもらったり、答案用紙をもらったりしていた。
いいなあ、とみんな。
☆☆
当時は頭の中が混乱していた、ずっと書けなかった、今だったらこう言える、学校の教え方が悪い、インプットするばかりでアウトプットの練習をさせないからいけない、ディベートもどんどんやらせればいい、と私。
それは言えるな、とK。
あとね、読解力をつけることで全教科の学力が上がる、これ、学習塾を経営している○○君に教えてやろうかな。
☆☆
俺の学年は文化祭で何もしなかった、おまえらはバンド、演劇、映画もやった、知っていたけど行かなかった、とK。
そういうのはみんな○○中学出身の子たちがやった、追浜は○○中出身が多い、私たちの代では33人いて、一種の派閥、学閥だね。
武山から追浜に行ったのは4人だけ、それも女の子が多い、俺たちは追浜高校に進んで都会デビュー、おまえらが入学してきたとき、都会の子が入ってきた〜と窓から見ていたんだぞ、とK。
☆☆
小学校・中学校からお互いを知ってるというのがすごい、とK。
そこで○上ちゃんが言う、「男と女の友情なんて信じていなかったけど、今俺はち○きがかわいい、悦○のこともかわいい」と。

スタジオルームでカラオケ。
みんなノリノリ、いつものことだけど。
ち○きはカ○リとダンスしてるし。
それを見て、Kは涙、涙。
Kは言う、「不思議な光景を見ている。おまえこれを書け」
私には当たり前の世界だから、特に書くことがない。
俺は書けるぞ、他人だから。
☆☆
Kは悦○の変人ぶりが気に入ったらしい。
でも当時は気がつかなかった、と言う。
あんたはT子のことしか見ていなかったんだから気づくわけがない、と悦○。
Kは笑って否定せず。
☆☆
私はスイートメモリーズをはじめ、いろいろ歌った。
パ○とロンリーチャップリン、カ○リとふたりの大阪をデュエット。
そこへKが出てきたので、カ○リは替わってくれた。
私とKは、デュエットしたのね。
☆☆
Kがしきりに言うには、高校時代の友達が今もこんなに仲良く飲めることがうらやましい、不思議な光景を目の当たりにしている。
何度となくそう言って、涙。
歌いながらも涙、涙。

本日のお料理デリバリー料金は、みんなで割り勘にする。
私が2人分出したので、パ○はちょっと不服そう、心配してる。
そのときKは居眠りしていた。ふり?
☆☆
午後10時解散。
駅までパ○が車で送ってくれる。
車中でも盛り上がり、「スワンの涙」をみんなで合唱。
「ここで台詞が入る」と私が言ったら、「あの空にあの星に」とKがささやいた。
よく覚えてるね、と私笑う。
この件、思い出すたびにおかしい。
☆☆
安針塚から京急に乗る。
帰る方向が同じなので、悦○とカ○リも一緒に。
☆☆
井土ヶ谷で下車。
「今日はうちにしよう」と昼間伝えてあったのに、Kはとぼけて、降りようとしない。
東京に帰るの?
帰らないよ。
じゃ、うちに来なさい、ホテルハーバーにしようかとも思ったけど、ホテルを泊まり歩く身分じゃないんだから、と私。
☆☆
井土ヶ谷駅の階段で(3段しかないのに)私はこけた。
年とるって、こういうこと?
いや、もっと年とってたら手足を骨折していたかも。
☆☆
コンビニに寄って、酒、サンドイッチ、煙草を買う。
☆☆
私の部屋をはじめて訪れるKが気楽に過ごせるよう、私はごくふつうにふるまった。
うまくできたと思う。
音楽はSADEをエンドレスでかける。
Kも気に入ってくれた。「これ何? 消すな」とまで言った。
私だけシャワーを浴びた。
寒い。
1日留守にしていたので、エアコンをつけても熱がたまってくれない。
(強風にすればよかったのだ)
寒い。
ベッドに入る。
Kにはベッド横の椅子を勧めた。
間もなく、Kがキスをしてきた。
「酔っていないときに素面で、ちゃんとキスをしないと」とKは言った。
私も恥ずかしがらずに、ちゃんとキスをした。
そしてKもベッドへ。
きちんと洗ってきた手で私をまさぐる。
抱き合う、何度もキスする、指でしてもらう。
だけど酔っているから朝にしたほうがいい、とK。
私はもうとまらない。
上になって、した。
いきたいのね、とK。
そのあと、バックでしよう、と私は動いた。
いけなくてもいい。
したいだけ。
どうしてフ○ラさせなくなったの?
もはや。
どうすれば感じるの?
感じるよ。
40年もたつから、飽きてるよね、お互い。
(実は飽きてなどいないけど)
女のセ○クスって、観念的なのよ、好きじゃなくなったらもう感じない、と私。
なるほど、とK。
寒い、狭い、だけどふたり並んで寝ることがうれしい、そばにいると安心する、仕事うまくいくからね、大丈夫だからね、と話をした。
Kも私もよく眠れた。

2011.12.18
翌朝、またもKはこう言った。「いいもの見せてもらった。あいつら本当の横須賀の子だ。海を見ているのではなく横須賀を見ている。望遠鏡で米軍基地を覗いているが反基地の意識ではない。それがいい」
俺が行って邪魔じゃなかったかな?
だいじょうぶ、みんな私が連れてくる男に興味津々だった。
「結局はこれかよ」と誰かが言ってたな、とK。
いいじゃん、みんな私たちをうらやましく思っているよ、人を好きになる気持ちを忘れかけてるからね、それにみんなあんたをうらやましがってると思う、いいなあT子にあんなに愛されて、って。
☆☆
みんなのこと信用していいよ、私が40年かけて培った人間関係だから。
俺の仕事のこと、みんな知ってるのか?
聞かれたから言った、でも映画のプロデューサーだと言ってもみんなわからないよ、あいつら私の仕事のこともよく理解していない、本を渡すたびに、これ全部T子が書いたの?って毎回言うよ、私が作家デビューしようとしていることもたぶん本気にしていないし、私たちが一緒に書いていこうとしていることを言っても、あいつらの想像範囲外だと思う。
☆☆
昨日は楽しかった、礼を言っといてくれ、とK。
(言われたとおり、パ○にメールした)

T子、セ○クスしようか。
いいよ。
おまえは酒の勢いでする。
そうだよ、酔ったノリでする、素面だとできない、いろいろ考えちゃって良くなれないから。
昼間明るいところでするほうがいいんだぞ。
いいよ、しなくても、お互いもうセックスして確かめあわなきゃいけないことがあるわけじゃなし。
それでも腕をつかまれ、ベッドにひきずりこまれた。
抱き合う、キス、指でさわる。
私も握る。
左側に来て、利き腕はこっちだから、とK。
そして、よっこいしょ、とKが私を動かした。
指でされる、キス、抱き合う、どんどん深みにはまっていく。
身体は正直だから、とK。
おまえパンツはけ、パンツ脱がせる楽しみというものがあるんだ、(パジャマのズボン)脱がせるの半分だけにしちゃおうかな、とK。
硬くなったものをあてがわれる。
挿入して、上になったり横になったり、クリ○リスいじったり。
「だんだんぐちゃぐちゃになってきた」と私。
だんだんぐちゃぐちゃになってきた? 俺も気持ちよくなっちゃった。
見つめ合って顔を撫でる、キスする。
よしいく、とKが上に乗ってきた。
動く。
そしてKは、高校時代以来はじめて、いった。
そのまましばらく私の上でじっとしていた。
私はKにしがみついていた。
ふたりとも何かを感じていた、味わっていた。
それは達成感、充足感、何かを成し遂げて満たされる感覚。
どうやって始末したらいいのか、ティッシュどこ? あれか、おまえそのままじっとしてろよ、とK。
私はKに拭いてもらった。
Kの精○がこぼれて、シーツに染みをつくった。
膝ががくがくした。
だからそう言った。
ひざががくがくするか、とK。
☆☆
Kがお風呂にはいりたいと言うので、バスに湯をはった。
玉ねぎ味噌汁をつくって飲ませた。
ほうれん草のおひたしも食べてくれた。
りんごをむいて食べさせた。
今度俺が料理して食べさせてやる、とK。
ここじゃたいしたものつくれないよ、前は豪邸マンションだったのに、今は安普請のアパート、でも小説書けるようになったからいい、いずれもっといいところに引っ越す、だってここは私にふさわしくないもん。
☆☆
室内が寒い、熱がこもらないのは断熱材が入っていないからだ、陽が当たらないし、土台を造成しているせいもある、とK。
あんたとのことは別としても、ここは寒いからマンションに引っ越すことを考えてる、駅近くに候補物件が3つある、どれがいいと思う?
間取り図を見せると、「これだ」とKはすぐに選んだ。
どうしてわかるの?
間取りが機能的だから。
そうかな、窓もいっぱいあるしね、だけど家賃が上がる。
おまえ布団じゃだめなの?
フローリングに布団敷いて寝ていたら腰が痛くなった。
☆☆
Kは「校正の教本はないか」と求めた、(私はちょっと感心する)、それでエディタースクールで2冊買った『校正必携』をあげた。
「これ、これ」とK。
☆☆
Kが書こうとしているものについて話す。
軍転法と武山のキャンプ・マギルについて調べた資料がこんなにたまった、とノートを見せてくれる。
私はベッドでそれを読む。
あれこれ話す。相談しあう。話は尽きない。
あんた、そんなにいろいろ書くものがあって、よく頭が混乱しないね、私だったら重圧を感じる、ひとつずつ終わらせていかないと楽になれない、あんたも早く書きなさいよ、1冊書くのに1か月はかかるよ。
今後の執筆活動について、日程を含め、いろいろ話す。
☆☆
私が送ったメール『不夜城』は?
読んだ、すぐ消した。
なぜよ。
☆☆
今夜はバイトでしょ、それまでここでゆっくり寝ていけばいい。
でももう眠れない。
バイトつらい? 重いものもある?
重いものばっかりだよ、でも身体の調子はいい、腰痛もなくなった、酒の量も減った。
(たしかに、Kの筋肉が張っている)

飽きっぽくてじっとしていられないKは、昼過ぎにはもう「どこかへ行こう」と言いだす。
駅まで送りがてら、蕎麦屋へ。
私はやまかけそば、Kは鍋焼きうどん。
駅で見送る。
じゃあね。
うん、ありがとう。