語尾上げしゃべり
文章術の本? 少なくとも1冊は読んどいたほうがいいと思うけど? やっぱちょっと面倒?みたいな? わかりきったことクドクド言われるのも嫌って感じ?退屈しちゃう?
↑というような話をするときに「?」の箇所で語尾上げをすると、疑問文でなくても疑問形のように聞こえます。
Weblio辞書にも次のように記されています。
文節末や語末を、上昇調になるイントネーションで話すと、それは「半疑問」となり、話し手が聞き手の反応をうかがうという意味を持つ。
私が思うにそれは、相手の反応をうかがうというよりも、相手に疑問を投げかける振りをして、それとなく同意を求めているのでしょう。そのため、どことなく押しつけがましいニュアンスになります。
「語尾上げしゃべり」が癖になっている人は少なからずいるようですが、聞く側はあまりよい印象を持たないので、できればやめたほうが無難ですね。
話し掛けた相手に同意してもらえなくても、いいではありませんか。人は人、自分は自分、それぞれ感じ方や意見が違っていいと思います。
相手も自分と同じように感じているだろうかと、必要以上に気にするのはやめましょう。
人の顔色をうかがってオドオドしたり、言いたいことも言えずにウジウジしたり……そんな状態から抜け出しましょう。
「私はこう思うけど、あなたはどう?」とはっきり伝えることが望ましいと思います。
そうあってこそ、コミュニケーションをはかることができます。
「語尾上げしゃべり」の文を書いていませんか?
話すときはいちいち語尾を上げたりしないけれど、文章の上では、自分でも気づかないうちに語尾上げしている、なんてこともあります。
たとえば、「〜ですか?」と書くべきところを「〜です?」と書いていることはありませんか?
文末の「か」を省略して、「か抜き」の文になってしまっている人は、けっこう多いようです。
「〜なの?」という書き方も、一般によく見られますね。
「〜なのか」の「か」を省略し、代わりに「?」を用いているわけです。
「?」があるおかげで、疑問文なのだろうと察することはできます。しかし「?」が抜け落ちていれば、意味はまったく違ってきます。
「?」や「!」などの記号がなくても十分に意味が通じるように書いていきましょう。