水道、電気、ガスなどの修繕を業者さんに依頼した際に、
「明日午後2時から3時でどうですか」
と言われれば、
「2時に作業を始めて3時頃までかかるのね」
と私は解釈します。
しかし先方は、「2時から3時の間に伺います」ということらしい。
そんな行き違いが何度かありました。
相手の業者さんはたいてい30~40代の男性でした。
私は「あなた、言葉の使い方が適切でないわよ」と諭したいのをぐっと堪えています。
●ズレているのは私のほう?
上記の内容をSNS投稿してボヤいたところ、予想外の反響があり、いろいろなご意見をいただきました。
主立ったものをご紹介します。
【意見その1】
「明日午後2時から3時でどうですか」と言われれば、ふつーは到着の時間だと解すると思うのですが。。。
【意見その2】
私も、「XX時からXX時」という業者さんの言い方に慣れました。
昔は誤解しましたが、行き違いや失敗を繰り返して学んだという感じです。
【意見その3】
私も最近は「XX時からXX時」と言われたら、到着時刻のことかしらと思います。
【意見その4】
「XX時からXX時」と言われたら、「XX時からXX時に来てくださる」と解釈します。
でも今回の投稿を見て、人によっていろんな解釈があるんだなと思いました。
とりあえずの結論
↑というように、「XX時からXX時」という言い方で問題ない、とする方々がけっこういらしたので、正直いって私は驚きました。
驚きましたが、いい勉強になりました。
でもでも、えっ、それならば、ズレていたのは私のほう?
●自分本位に解釈するから誤解が生じる
【意見その5】
人間は機械じゃないんだから、時間通りに動けないよ〜
↑というご意見も頂戴しました。
ごもっとも、です。
でも問題はそこじゃなく、先方もこちらも自分本位に解釈するから行き違うのではないかという点です。
相手は、「何時ジャストには無理っぽいけど何時までには行けそうですよ」と、自分の側の事情を伝えようとしているわけですね。
対してこちらは、「何時から何時まで家にいて応対する必要があるのか」と、やはり自分の側の都合を知ろうとしています。
双方が自分本位で、相手の立場にたって考えようとしていません。
これでは誤解が生じるのも無理はないでしょう。
でもね、業者さんは本来、お客様の立場にたってものを言うことが必要じゃないかなと思うのです。
●都合の悪いことはできるだけ言わないようにしているの?
仕事の打合せなどでどなたかを訪問するとして、何時から何時の間に伺えばいい、という緩いケースは滅多にありません。
「XX時XX分に伺います」と明確に示し、約束を守らなければなりません。
しかし外回りのお仕事をしている方の場合は、作業が思いのほか長引いたりすることもあるので、次の現場への到着時刻を限定しにくいでしょうね。
時間を確約できないという事情があるのはわかりますが、それならそうと言ってくれないとね。
じゃないと、「都合の悪いことはできるだけ言わないようにしているのかしらん」などと邪推してしまいます。
●紛らわしい言い方がはびこるのは許せない、というご意見も
【意見その6】
「明日午後2時から3時でどうですか」と言われれば、「2時に作業を始めて3時頃までかかる」と解釈するのが100%普通だと思います。
でも業者の側が「午後2時から3時の間に行く」と思っているとしたら、問題が起きますね。
僕の場合は広告の文章を書いているので、そんな曖昧な伝え方は有り得ないという感じです。
「2時から3時の間に到着予定になります」と書かなかったらクレームの嵐になりますからね。
【意見その7】
僕はパソコンなどの出張修理を頼まれる側で、個々のケースによって修理時間が異なるため、1日に何件かスケジュールが入っているときは、「約束が混んでまして、そちらにはだいたい○時~○時に伺えるかと思います」という風に応えてます。
主語述語と修飾語はちゃんと表現しますね。
言った・言わない、で揉めるのは嫌なので。
業者の到着時間についてお客さんが間違ってとらえたとしたら、業者のミスだと思いますよ(^_-)
↑というように、私と同意見の方も少数ながらいらっしゃいました。
皆さんはどう思いますか。
●まとめ
お互いに誤解をなくす努力をしましょう
【意見その8】
「XX時からXX時の間で伺います」というのは、修理・修繕会社の人の話し方フォーマットみたいになっているのかなあと思います。
「の間」ってのが端折られてしまうケースが多いようですが。
日本に住んでいる外国人の人にも伝える場合があることを考えると、こういう行き違いはもはやカルチュラル・ディファレンスになり得るので、正確な日本語で表現する必要はあるだろうなー、と、今回の投稿で気付きました。
↑というご意見もいただきました。
そうなんですよね。
「前の現場の状況によりますが、そちらへ2時から3時の間に伺えると思います」
とはっきり言ってくれたら、誰も誤解などしません。
最も望ましいのは、
「順調にいけば2時に、遅れたとしても3時までに伺います」
という伝え方ではないでしょうか。
こちらとしては、
「2時から3時の間にいらっしゃるとして、作業時間はどのくらいかかりますか?」
と確認することも必要ですね。