「見せる」と「見させる」の違い
という言葉を使うのは、次のようなときですね。
●彼に財布の中身を見せる
という言葉を使うのは、次のようなときですね。
●彼に自分の財布の中を見させる
つまり、こういうことです。
「見せる」は、語り手自身の自発的な「見せる」という行動を示す言葉。
「見させる」は、語り手が自分以外の誰かに「見る」という行動を促すことを示す言葉。
ちなみに、上記の文では──
語り手の財布の中を「見せられた」のは彼。
自分の財布の中を「見させられた」のも彼。
「見せて」と「見させて」の違い
という言葉を使うのは、次のようなときですね。
●財布の中を見せてください
という言葉を使うのは、次のようなときですね。
●財布の中を見させてください
つまり、こういうことです。
この場合の「見せて」は、語り手が自分以外の誰かに「見せる」という行動を促す言葉。
「見させる」は、語り手が「見る」という行為を実行できるよう(その点を強調して)、相手に「見せる」という行動を促す言葉。
ちなみに──
「見せてください」と「見させてください」、どちらの言い方も意味するところは同じです。
しかし、「夢を見させて」という言い方はあっても、「夢を見せて」とは言いませんね。
人の夢を見せて(聞かせて)もらうことはできても、自分にとっての夢を見られるわけではないからです。夢を見るのは自分自身であり、自分の代わりに誰かほかの人に夢を見てもらうこともできません。