言葉エッセイ

チーママ・オーママ/小ママ・大ママ

投稿日:2020年8月27日 更新日:

【チーママは小さいママ? オーママは大きいママ?】

バーやクラブにいる「チーママ」って、大ママの下で働く小ママのことだと思っていました。

でも正しくは、オーナーママだからオーママで、その管理下でチーフを務める人をチーママと呼ぶんですね。

私、この年にして初めて知りました。

というバカ話を枕として、言葉にまつわる雑感あれこれをご披露したいと思います。

ご笑覧いただけますなら幸いです。

【笑えるコギャル語】

柳川圭子著『ちょー日本語講座』を読みました。

フツーの日本語をコギャル語にするとこうなる!という事例を紹介した本です。笑えます!

「ゆく河の流れは絶えずして」の方丈記コギャル語訳なんか、最高に面白いので、ここに引用させてもらいます。

【原文】

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。

世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

【通常の現代語訳】

流れ過ぎていく河の流れは途絶えることがなく、それでいて(そこを流れる水は)もとの水ではない。

(河の流れの)よどみに浮かんでいる水の泡は、一方では(形が)消え(てなくなり)一方では(形が)できたりして、長い間(そのままの状態で)とどまっている例はない。

この世に生きている人と(その人たちが)住む場所とは、またこの(流れと泡の)ようである。

【コギャル語訳】

ちゃんとした川って、水が流れっぱで、しかもその水はいつも同じ水じゃないって感じ。

だって、渋谷がいつもこんでるからって、いつも同じ人がいて同じ人でこんでるわけじゃないでしょ。

道路の渋滞もそー。そこがずーっと渋滞してるからって、そこにずーっと同じ車がいるわけじゃないってこと。

よく「渋滞の先頭の車は何やってんだ!」とかいうけどお、その人はその人なりにきっと頑張ってるんだよ。

女子高生ってのも昔からいるけど、昔っからさー、ずーっと同じ人が女子高生やってんだったらヤベーってのも同じこと。

↑ね、おもしろいでしょ。

【私もようやく、ネット検索力アップしたかも~!】

スマホ画面にタッチしても反応しない、強制終了も再起動もできない、修理が必要?この暑さのなかスマホショップ行くのやだな~。

で、ためしにPCで「スマホ画面無反応 」とキーワード検索したところ、

「アンドロイドの場合は電源+音声を上げるボタンを同時に押すとオフにできる」

とあり、やってみたら大成功!助かりました。

私にブログ開設法を指導してくれた方が「どんなこともたいていはネットで調べがつく」と教えてくれたのは、ほんとにそのとおりなんですね。

あらためて感謝!

【ウェイターさん、その話はあとにしてください】

5~10人が集まってレストランで会食するとき、幹事役の人が一言挨拶をして乾杯の音頭をとるのは、よくあることですね。

そこへ前菜を運び終えたウェイターさんが「ちょっとよろしいですか」とか言っちゃって、食材の説明をしたりするのはイカさないなあ。

お店のマニュアルに従って仕事をなさっているのでしょうけれど、お客を黙らせてまで職務遂行することはないと思います。

何事も臨機応変に願いますよ。

今度そんなことがあったら、「悪いけど、あとにしてください」と私は言ってやります。

【イメージ喚起力のある文体が好き】

「君は音楽を聴くとき何に一番耳を傾けてる? メロディ、リズム、歌詞? 僕は音そのものを聴いてるなあ」

と、ある男性(60代)が言っていました。

けっ、キザなことぬかしやがって、と一瞬ムカつきましたが、考えてみると私も文章を読むときは、論旨やストーリー展開などはわりとどうでもよくて、文体そのもの、そこにちりばめられた言葉の持つイメージ喚起力を味わっているように思います。

あのおっさん、なかなかいいこと言っていたんだな、と感心しているところです。

【ご高覧ならびにご予約、ありがとう】

2015年11月、拙著『言いたいことが伝わる上手な文章の書き方』を上梓してすぐに、横浜市立図書館に13冊寄贈しました。

その直後から全冊貸出中となり、予約待ち10人以上という盛況が長らく続きました。嬉しかった~!

今は少し落ち着き、3冊が貸出中となっているようです。

まだまだ読んでくださる方がいらっしゃるということですね。ありがとうございます!

関連記事→「書く」仕事・ライターの日々一喜一憂

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