【チーママは小さいママ? オーママは大きいママ?】
バーやクラブにいる「チーママ」って、大ママの下で働く小ママのことだと思っていました。
でも正しくは、オーナーママだからオーママで、その管理下でチーフを務める人をチーママと呼ぶんですね。
私、この年にして初めて知りました。
というバカ話を枕として、言葉にまつわる雑感あれこれをご披露したいと思います。
ご笑覧いただけますなら幸いです。
【笑えるコギャル語】
柳川圭子著『ちょー日本語講座』を読みました。
フツーの日本語をコギャル語にするとこうなる!という事例を紹介した本です。笑えます!
「ゆく河の流れは絶えずして」の方丈記をコギャル語訳したのが最高に面白いので、ここに引用させてもらいます。
【原文】
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
【通常の現代語訳】
流れ過ぎていく河の流れは途絶えることがなく、それでいて(そこを流れる水は)もとの水ではない。
(河の流れの)よどみに浮かんでいる水の泡は、一方では(形が)消え(てなくなり)一方では(形が)できたりして、長い間(そのままの状態で)とどまっている例はない。
この世に生きている人と(その人たちが)住む場所とは、またこの(流れと泡の)ようである。
【コギャル語訳】
ちゃんとした川って、水が流れっぱで、しかもその水はいつも同じ水じゃないって感じ。
だって、渋谷がいつもこんでるからって、いつも同じ人がいて同じ人でこんでるわけじゃないでしょ。
道路の渋滞もそー。そこがずーっと渋滞してるからって、そこにずーっと同じ車がいるわけじゃないってこと。
よく「渋滞の先頭の車は何やってんだ!」とかいうけどお、その人はその人なりにきっと頑張ってるんだよ。
女子高生ってのも昔からいるけど、昔っからさー、ずーっと同じ人が女子高生やってんだったらヤベーってのも同じこと。
↑ね、おもしろいでしょ。
【私もようやく、ネット検索力アップしたかも~!】
スマホ画面にタッチしても反応しない、強制終了も再起動もできない、修理が必要?この暑さのなかスマホショップ行くのやだな~。
で、ためしにPCで「スマホ画面無反応 」とキーワード検索したところ、
「アンドロイドの場合は電源+音声を上げるボタンを同時に押すとオフにできる」
とあり、やってみたら大成功!助かりました。
私にブログ開設法を指導してくれた方が「どんなこともたいていはネットで調べがつく」と教えてくれたのは、ほんとにそのとおりなんですね。
あらためて感謝!
【ウェイターさん、その話はあとにしてください】
5~10人が集まってレストランで会食するとき、幹事役の人が一言挨拶をして乾杯の音頭をとるのは、よくあることですね。
そこへ前菜を運び終えたウェイターさんが「ちょっとよろしいですか」とか言っちゃって、食材の説明をしたりするのはイカさないなあ。
お店のマニュアルに従って仕事をなさっているのでしょうけれど、お客を黙らせてまで職務遂行することはないと思います。
何事も臨機応変に願いますよ。
今度そんなことがあったら、「悪いけど、あとにしてください」と私は言ってやります。
【イメージ喚起力のある文体が好き】
「君は音楽を聴くとき何に一番耳を傾けてる? メロディ、リズム、歌詞? 僕は音そのものを聴いてるなあ」
と、ある男性(60代)が言っていました。
けっ、キザなことぬかしやがって、と一瞬ムカつきましたが、考えてみると私も文章を読むときは、論旨やストーリー展開などはわりとどうでもよくて、文体そのもの、そこにちりばめられた言葉の持つイメージ喚起力を味わっているように思います。
あのおっさん、なかなかいいこと言っていたんだな、と感心しているところです。
【ご高覧ならびにご予約、ありがとう】
2015年11月、拙著『言いたいことが伝わる上手な文章の書き方』を上梓してすぐに、横浜市立図書館に13冊寄贈しました。
その直後から全冊貸出中となり、予約待ち10人以上という盛況が長らく続きました。嬉しかった~!
今は少し落ち着き、3冊が貸出中となっているようです。
まだまだ読んでくださる方がいらっしゃるということですね。ありがとうございます!