書き方・話し方のマナー

「い抜き言葉」はカジュアルな場面でのみOK

投稿日:2018年2月16日 更新日:

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〜しています。

という言い方から「い」を抜くと、

〜してます。

となります。

今、友達と電話してます。

さっきテレビ見てました。

見てられなかった。

食事の支度してたから。

最近食べ過ぎなので太ってきてる。

明日ジムで運動してます。

トレーニングウェア着てきます。

「しています」→「してます」

「いました」→「ました」

「いられなかった」→「られなかった」

「している」→「してる」

「きている」→「きてる」

「いきます」→「きます」

これらを通称「い抜き言葉」といいます。

親しい友人へのメール、SNS、ブログなどで、あまり堅苦しい雰囲気にしたくないときは、「い抜き言葉」を使っていることが多いと思います。

「〜してます」

「〜してまーす」

「〜してた」

とすれば、ぐっとくだけて感じになって親しみを覚えてもらえそう、と期待できるからなんですね。

ついでにいうと、

友達と電話(を)してます。

さっき(は)テレビ(を)見てました。

食事の支度(を)してた。

最近(は)食べ過ぎなので。

明日(は)ジムで運動(を)してます。

トレーニングウェア(を)着てきます。

というように、助詞の「を」や「は」が省かれていると、よりいっそうくだけた雰囲気になります。

なぜかといえば、それはふだんの「話し言葉」に近いから、なのですね。

しかし、正しくは、

今、友達と電話してます。

さっきテレビ見てました。

見てられなかった。

食事の支度してたから。

最近食べ過ぎなので太ってきてる。

明日ジムで運動してます。

トレーニングウェア着てきます。

となりますね。

●「話し言葉」はどこまで通用するか?


人に読んでもらう文を書くときは、

「間違ったことを書いたりして恥をかきたくない」

という思いから、

「できるだけきちんと書こう」

と身構えてしまうことがよくあります。

ですから、

もっと気楽な姿勢で、ふだん話しているように書くといい。

というのは間違いではないと思います。

頭に浮かんだことをそのまま、日頃の言葉遣いのとおりに書き出していけば、わりとすんなり文章を紡ぐことができます。
これはいいことですね。

親しい友人へのメール、SNS、ブログなどで、あまり堅苦しい雰囲気にしたくないときは、あえてくだけた調子にするのもいい、と思うのです。

私もよくこんな書き方をします。

原稿の締切目前なので、焦ってまーす。

早く仕上げるために頑張ってますよ。

でもなかなか終わらないので困ってるんです。

ところで、先日あなたが着てた服、すごくステキね。

しかし、たとえば仕事相手に送るメールに次のように書いたとしたら、先方はどうお感じになるでしょう。

いつもお世話になってます。

先日ミーティングでもいろいろ教えていただき、感謝してます。

これからもよきアドバイス賜りたいと願ってます。

いつも頼ってばかりで、すいません。

私も後輩に対して懇切丁寧に指導できるよう、頑張りたいと思ってます。

なんじゃ、これは!!

と怒られてしまうでしょうね。

メール文の内容そのものは一見、礼儀をわきまえているように見えても、「い抜き言葉」や助詞の省略を連発しているせいで、場にふさわしくない失礼な文になっています。

「すみません」と書くべきところを「すいません」としているのも、なんとなく失礼な印象を与えます。

ということは、

仕事などの公の場面では、話すように書いてはいけない。

ということなのです。

「話し言葉」が通用するのは、日常的かつプライベートな場面でだけです。

話し言葉=カジュアル

書き言葉=フォーマル

という違いがあることを、しっかりと認識しておきましょう。

文章を書く際は、それを読んでくれる相手への礼儀が必要なのです。

●「基本はフォーマル、でも少しカジュアル」な書き方・話し方


前掲の「い抜き言葉」満載の文を、適切な文に改めると、次のようになるでしょう。

いつもお世話になっています

先日ミーティングでもいろいろ教えていただき、感謝しています

これからもよきアドバイス賜りたいと願っています

いつも頼ってばかりで、すません。

私も後輩に対して懇切丁寧に指導できるよう、頑張りたいと思っています

↑面と向かって話すときも「い抜き」ではなく、「います」と、きちんとした話し方をするとよいですね。

●「できるかぎりフォーマル」な書き方・話し方


礼をつくすべき仕事相手とはいえ、もう何度もお目にかかってそれなりに親しくなった間柄なら、

「基本はフォーマル、でも少しカジュアルに」

という感覚で接してよいと思います。

まだそれほど親しくない相手に対しては、できるだけ丁寧な伝え方をする必要があります。

いつもお世話になっております

先日ミーティングでもいろいろとご教示を賜り、心より感謝しております

いつも頼ってばかりで恐縮に存じますが、これからもよろしくお願い申し上げます。

私も微力ながら後輩に対して懇切丁寧に指導できるよう、頑張っているところでございます

メール文はもとより、相手の方に会ってお話しするときも、このくらい丁寧な伝え方をしないと、敬意を感じ取ってもらえないでしょう。

「話すように書く」のもいいけれど、
「書くように話す」ことを心がけるとよいですね。

そうすればきっと、対面コミュニケーションも文章を通じてのコミュニケーションも、よりいっそう円滑になっていくと思います。

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●まとめの一言


日常的かつプライベートな場面では、「い抜き言葉」を使って問題ない、と私は思っています。

「い」を省略し、また、時には助詞を省略することがあってもよいでしょう。

↑あえてくだけた調子にすることで、読んでくれる方は親しみを感じてくれる可能性が大です。

ただし、仕事などの公の場面では、「い抜き言葉」や「助詞の省略」はNGです。

話し言葉=カジュアル

書き言葉=フォーマル

という違いがあることを、しっかりと認識しておきましょう。

関連記事→好かれる書き方・話し方/否定文はやめて、できるだけ肯定文を使う

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