時には、非日常を楽しむ旅デートを!
恋人と旅行することになってワクワクしちゃうのは、一日中ずっと一緒にいられると思うからですね。
旅先の目新しい景色や食事も楽しみだけれど、恋人とより親密になれることを期待しているのだと思います。
しかし私のように、ひとり暮らし・ひとり旅を好む人の場合は、「遠出はしたいけど1泊でいいよ。日帰りでもいい」というのが本音だったりするんじゃないかしら。
移動手段や宿の手配など、道中のすべてを彼が仕切ってくれると、「わあ助かるわあ、頼もしいわあ」と感激するでしょうが、よく考えてみれば、その程度のことは自分でできるし、予想外のハプニングがあってプランを変更せざるを得ないとしても、「番狂わせ結構、寄り道結構」と面白がって受け入れちゃいます。
それがひとり旅の気楽でいいところですが、連れがいる場合は、その人を気遣う心労が(と言うとちょっと大袈裟ですが)絶えません。
だから日帰りでいい、泊まるとしても1泊でいい、と思ってしまうのです。
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それでも、時には日常を離れ、非日常を楽しむ旅デートをしたいという気持ちがあります。
デートですから、そこはやはりロマンチックに、「湖畔に佇むプチホテル」「アフタヌーンティー」「夕焼けを眺めながら寄り添うふたりのシルエット」なんていうのが、陳腐ではありますが私のイメージです。
そして、「どこで何をしていても、君はほんとうにキレイだね」「好きだよ」なーんて、彼は言ってくれるかな。いつもとは違う彼の意外な一面を見せてくれるかな。ドキドキ。というのもあります。
実際にそういうロマンチックなシチュエーションにあると、恋愛性愛のエネルギーはどうしたって燃え上がっちゃうでしょうね。
恋人同士ならもちろんのこと、長年続いているご夫婦も、エネルギーが再燃しちゃうのでは?
そういえば、親しくさせていただいている生化学者の先生が、このようなことをおっしゃっていました。
「倦怠期やセックスレスに悩んでいる人は、パートナーと一緒にのんびりと旅行をするといいよ。いつもとは違う環境に身をおき、観光なんかしなくていいから、温泉にゆっくりつかって、おいしいものを食べて、空を眺めて、仕事のことも家庭のこともいったん忘れるようにするといいね。何らストレスがない状態にもそろそろ飽きたかなーと思う頃には、お互いなぜか急に、セクシーないい女・いい男に見えてきたりするものだよ」と。
その伝でいうと、非日常を楽しむ旅デートを必要としているのは恋人同士よりもむしろ、熟年カップルのほうだということになりそうです。
読者の皆様、旅に出ましょう、旅に。
いきなり海外は無理でも、国内小旅行くらいは叶えましょうよ。
男性は有能なコンシェルジュとなって、女性を甘やかして。
男性の皆様は、恋人または奥様を旅に連れ出して過保護なまでに甘やかす、ということをやってみませんか。
私のようにエゴも自立心も強い女は、日頃がんばっているだけに、好きな男にいろいろと面倒をみてもらい、甘えることが大好きです。
そういう甘く蕩けるような快感を味わいたくてデートしているのです。
となると、デートのとき、また特に旅先では、男性は有能なコンシェルジュであらねばなりませんね。
いつ、どこへ、どのように移動し、どのようにすれば必要なものが調達でき、より快適に過ごせるかを考えて、取り仕切ってください。
旅行代理店に一切合切任せてもいいのですが、果たして要望どおりに進行しているかどうか、ぬかりなくチェックして、不満な点があれば改善をリクエストすることが男性の役割です。
「家ではすべて女房まかせ」なんていう男性にとって、苦行のように感じられるかもしれませんが、たまにはそういう修行も必要だと思いますよ。
事前に旅行代理店に伝えておいたとおりになっていない、ということがあっても、イライラせず、腹を立てず、丁寧な口調で、現地スタッフに改善の要求をしてください。
恋人や奥様にわからないように陰でそっと、というようにできると尚よいですね。
旅先に普段の生活習慣を持ち込むのは興ざめ。
旅に出るのは非日常を楽しむためですから、何もかもいつもと違っていていいと思います。
ホテルが用意したシャンプーやスキンケア品ではイヤという女性もいらっしゃいますが、私はまったく気にしません。
いつもと違うタオル、いつもと違うコーヒーでいいのです。
普段の生活スタイルを守るために荷物を増やすよりも、身軽に出かけるほうをとります。
そんな私ですから、もしも彼が旅先にまで梅干し・日本茶・特大の湯呑みなど持ち込んだとしたら、とたんに熱が冷めてしまうかもしれません。
だってカッコ悪いでしょ。
それに、「このひと、実はこだわりが強くて、保守的なのかな」「やっぱ年寄りなんだわ」と、がっかりしてしまうだろうと思うのです。
そう思わない女性もたくさんいらっしゃるに違いないのですが、だからといって、「梅干し・日本茶・特大の湯呑みまで持ってくるなんて、素敵だわあ」と、憧憬の目で見てもらえるわけでもないでしょう。
人間なら誰しも、自分が思っている以上に頑固で保守的になっていることがありがちなので、そんな一面を、愛する伴侶や恋人に見せたくないなら要注意ですね。
伴侶や恋人がこれまで気づかなかった意外な一面を見せるなら、まるで別人のようにジェントルにエスコートをし、いたって平然としているのがよいと思います。
【今回のまとめ】
●旅に出て、非日常を楽しもう。
●旅先では、恋愛性愛のエネルギーが高まる可能性大。
●女性は男性に、意外性のある素敵な一面を見せてほしいと期待している。