語と語の区切りに空白を置いて記述することを「分かち書き」または「別ち書き」といいます。
漢字を用いずに、平仮名と片仮名だけで文を綴る際に用いられる手法です。
というような書き方を、みなさんも小学校低学年のときに、国語の教科書で目にしているはずです。
単語ごとに区切って書くと、次のようになります。
文節ごとに区切って書くと、次のようになります。
単語、文節、どちらで区切ってもよいのですが、子ども向けの文ならば、単語ごとに区切ってやると、より読みやすいでしょう。
大人が読む場合は、文節ごとに区切ったほうが読みやすいようです。
このブログ記事では、文節ごとに「分かち書き」をした「おはなし」をご紹介します。
子どもに戻った気分でお読みいただけますなら幸いです。
空想のおはなし『どっちも がんばれ』
きつねと たぬきが にらめっこ。
きつねは たぬきに ばけた。
たぬきは きつねに ばけた。
きつねも たぬきも、
じぶんの かお みて わらった。
ぞうさんと ねずみが、なかよく トランポリン。
ぞうさん、ゆかに どすんと おちた。
おおきな あなが あいちゃった。
ねずみは、てんじょうまで とんでった。
カニさんと ワニさんが、ジャンケンポン。
カニさんは チョキ。
ワニさんは パー。
なんど やっても、カニさんの かち。
ドラゴンと カエルが、シャボンだま あそび。
ドラゴンは くちから ひを ふいた。
カエルは おなかが ふくらみすぎて、
パーンと はれつした。
シャボンだまは、そーっと ふくのが じょうずに やる コツ。
にんぎょと ライオンが、うなぎで つなひき。
ひっぱれ ひっぱれ。
どっちも がんばれ。
つるっと てが すべって、
うなぎ にげてった。
しょうぶは、ひきわけ。
にんぎょと ライオンは、
ぬるぬるの てで あくしゅ。
(おしまい)