語と語の区切りに空白を置いて記述することを「分かち書き」または「別ち書き」といいます。
漢字を用いずに、平仮名と片仮名だけで文を綴る際に用いられる手法です。
というような書き方を、みなさんも小学校低学年のときに、国語の教科書で目にしているはずです。
単語ごとに区切って書くと、次のようになります。
文節ごとに区切って書くと、次のようになります。
単語、文節、どちらで区切ってもよいのですが、子ども向けの文ならば、単語ごとに区切ってやると、より読みやすいでしょう。
大人が読む場合は、文節ごとに区切ったほうが読みやすいようです。
このブログ記事では、文節ごとに「分かち書き」をした「おはなし」をご紹介します。
子どもに戻った気分でお読みいただけますなら幸いです。
空想のおはなし『よふかし ねこちゃん』
ねこちゃんは、おひるねが すき。
ゆきが ふっても、おひさま しずんでも、ずっと おひるね。
よる、ねこちゃんは めが らんらん。
ちっとも ねむくない。
だから、ねこちゅんは そとへ あそびに いった。
いぬごやの わんちゃん、まだ おきて いるかな。
ねえ、わんちゃん。おいかけっこ しようよ。
だけど わんちゃんは、ぐっすり ねむって ゆめのなか。
ひるま いっぱい かけまわって、くたびれたんだね。
それで、ねこちゃんは ゆきだるまさんの ところへ いった。
こんばんは、ゆきだるまさん。
おしくらまんじゅう しませんか。
おしくまんじゅう おされて なくな。
あれれ? へんじが ないよ。
ゆきだるまさんも、よるは ねて いるんだね。
ねこちゅんは、うらやまの ことりさんたちに あいたくなった。
だけど、ことりさんたち どこへ いったのかな?
かくれんぼ してるのかな。
ふくろうの おじいさんが でてきて、「ホーホーホー」。
そうか、みんな もう おやすみ しているんだね。
となりの うちの いけに いってみよう。
きんぎょさんが おきている かもしれない。
と ねこちゃんは かんがえた。
ぴっちゃーん。
いっぴき とびはねた。
だけど、そのあとは
いくら まっても、しーん。
ねこちゃん、だんだん ねむく なってきた。
おうちに かえって ねよう。
あした、みんなと あそぶんだ!!
(おしまい)