バーバラ・ミント著『考える技術・書く技術』
ロジカル・ライティングに関する本は多数出版されています。
私も何冊か読みました。
その中で最も納得し、皆様にぜひオススメしたいと思ったのは、ロジカル・ライティングを提唱した元祖であるバーバラ・ミントの著作『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』です。
この大変すぐれた教本があれば、「そもそも、ロジカル・ライティングって何?」と初歩から学ぶことができ、ビジネスの場で使える例文も多数紹介されているので、おおいに有効活用できます。
それに何といっても最大の魅力は、「ロジカルツリー」や「ロジックエラーを防ぐためのピラミッド構造」をどう作成するとよいかが図解で示されていて、理解の助けとなっていることです。
Amazonのサイトでは、次のように紹介されています。
【商品説明】
明快な文章を書くことは、明快な論理構成をすることにほかならない――。
本書は、マッキンゼーをはじめとする世界の主要コンサルティングファームでライティングのコースを教えるバーバラ・ミントが、独自の文書作成術を披露した本である。
著者はまず、多くの人がわかりやすい文章を書けないのは、論理構造に問題があるからだ、と指摘する。
その上で自らが考案した「ピラミッド原則」と呼ばれる考え方を提示し、物事を上手に論理立てて述べるテクニックを伝授していく。
序文で人の注意を引きつけるにはどうすればいいか、相手を説得するのにどんなロジックを用いればいいか、問題点をどうやってまとめればいいか…。
文章について人々が抱くさまざまな疑問点について、それぞれ適切なフレームワークを用意している。
サンプルとして用いられている事例が複雑でわかりにくいのは気になるが、その分実務でも応用可能な論理的思考の訓練ができる。
仕事で報告書や企画書を作成する必要のある人は、本書の内容を実践することで、戦略に基づいた説得が可能になるだろう。
読むのに骨が折れるが、その分密度の濃い1冊だ。(土井英司)
実践的なワークブックもあります。