論理的な文章を書くことを「ロジカル・ライティング」といいます。
具体的にどのように書けばよいか、考えてみましょう。
まずは、書き出す前の準備が必要です。
箇条書き+図式化
情報を箇条書きして、それを種類ごとに分けて図式(フローチャート)にする。
↑こうして情報が「見える」ようにすることで、いろいろなメリットがあります。
●不足している点がないか、チェックしやすい
●不足している箇所を補い、必要な情報を「もれなく・重複なく」盛り込むことができる
●矛盾点がないか、チェックしやすい
●話の整合性をはかり、論理的な書き方ができる
●説得力がアップする
上記のようにして、ロジカル・ライティングの基礎を固めましょう。
「目理方結」という書き方
図式(フローチャート)の準備が整ったら、それを見ながら文章を書き起こしていきます。
「目理方結」の文型に則して書くと、うまくいきます。
●「目」は目的
●「理」は理由
●「方」は方法
●「結」は結論
この4段構えでいきましょう。
話が行ったり来たりすることのないようにしましょうね。
Aを受けてB、Bを受けてC、Cを受けてDというように、スムーズな流れを作ってください。
①「目理方結」それぞれにおいて、必要な情報が「もれなく・重複なく」盛り込まれている。
②「目理方結」それぞれにおいて、矛盾がない。
この2点がクリアされていれば、それはもう立派なロジカル・ライティングです。
①必要な情報を「もれなく・重複なく」盛り込む
②矛盾する点がない
この2点は、ロジカル・ライティング(論理的な書き方)をする上で基本中の基本なのです。
「反論想定」という技法
自分の意見をより説得力のあるものに高める技法のひとつに、「反論想定」というものがあります。
●自分と対立的な立場にある人の意見を紹介する
●そのような意見が生じた理由を明らかにし、批判または否定する
●「以上のことから、自分の意見のほうが正しい」と立証する
小論文や論文などの論述に、この「反論想定」という技法がよく用いられます。