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文章力/「〜が」「〜ですが」の「が」について

投稿日:2018年10月8日 更新日:

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「誰々が、何々が、何々したが」というように「が」を繰り返し使うと、会話であれ文章であれ、相手はきっと、聞きづらい(読みづらい)と感じているでしょう。

「が」は助詞のひとつです。

適切な使い方をマスターしましょう。

●「が」は出番が多いだけに要注意

【例文】

あなたがあの小説がとても面白いよと教えてくれた本ですが、私も昨日たまたまそれが本屋で目についたので思わず買ってしまったのですが、それからうちに帰ってすぐ読んでみたのですが、たしかに登場人物の会話などがうまいと思う箇所が少なくないのですが、ぐいぐい引き込まれるというほどのことがなくて、これが世間を騒がすほど売れているというのがどうしてだろうということが頭から離れず、それがやっぱりタイトルが魅力的で人が惹き付けられるからだという自分なりの結論が出せて、なんだそういうことだったのかとわかったのが良かったのですが、肝腎の本が中身が期待したほどではなかったのが残念な点ですよ。

【改善例】

あなたに「あの小説はとても面白いよ」と教えてもらい、私も昨日たまたま本屋へ行って目についたので、思わず買って帰り、さっそく読んでみたところ、たしかに登場人物の会話など、うまいと感じさせる箇所は少なからずあり、しかし、ぐいぐい引き込まれるというほどではなかったせいか、こんなものが世間を騒がすほど売れているというのは何故だろうと頭の片隅で考え続け、やはりタイトルに人を惹き付ける魅力のあったことに気づき、なんだそういうことだったのかと、自分なりに考えをまとめられたのは良かったけれど、肝腎の中身が期待したほどではなかったという点は残念です。

<解説>

●例文と同様に、改善例もくだくだしい長文ですが、あえて長文のまま、また、内容を変えずに、助詞「が」の使用回数を減らすことを試みています。

●「それが」「これが」など、主語になる部分を省略しても意味が通じる場合は削除しました。

●例文では、主語になる「が」と、確定の逆接になる「が」を合計22回用いています。
対して、改善例では2回です。

●より正確にいうと、例文で「確定の逆接」として用いられた「が」は5箇所あり、そのうち3つは、逆接の意味をなしていません。
(「面白いよと教えてくれた本ですが」「思わず買ってしまったのですが」「すぐ読んでみたのですが」)

●「が」の代わりに、「に」「は」「の」「けれど」などを用いることが可能です。
●上記の改善例のように、「が」をできるだけ使わずに書き直すことは、筆力向上をはかる良いレッスンになります。
【例文】

長い文はわかりにくく、短い文はわかりやすいといわれていますが、100%の真実ではありません。

<質問>

・上の文中の「いわれていますが」を「○○○○」(ひらがな4文字)に書き換えるとしたら、次のどれが適当だと思いますか?

1.いうのが
2.いうのは
3.いうのに

(正解は、2)

【改善例】

長い文はわかりにくく、短い文はわかりやすいというのは、100%の真実ではありません。

<解説>

●否定や逆接の意味で「が」を用いることは間違いではありません。

●しかし、この例文の場合は、最適とは言いがたいのです。

なぜなら──

文の長短とわかりやすさとは、本質的に異なる次元のことだからです。

長くてもわかりやすい文、短いのにわかりにくい文もあるのです。

安易に「が」を用いて文をつなげずに、文意をよく考えて、最適な語をあてはめるようにしましょう。

関連記事→文章力/助詞「を・や・と」の使い方

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