文章力アップ

日本のこころ・禅の言葉/一期一会 心身一如 以心伝心 楽寂静 色即是空 日々是好日 無一物中無尽蔵

投稿日:2020年10月8日 更新日:

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取材音源を文字に書き起こす作業は、文章力向上に役立つ。

と以前お話しをしました。

関連記事→テープ起こしをすると文章力が高まる!!

私はライターなので、仕事の一環として、取材音源を文字に書き起こす機会がけっこうあります。

聞いたまま書き起こすのではなく、意味が通じやすいように言葉を整理しながら文にしていくと、文章力は確実に向上します。

もう何十年と続けていることなので、わりと上手になったと思います。

その技術を、プライベートの趣味の時間に使ってみました。

Amazon Prime Video某番組のナレーション内容がとても素晴らしかったので、「聞き書き」をしてみたのです。

さすがよくできた番組で、聞いたまま書き起こすだけで十分に意味が通じる文になり、言葉を整理する必要はさほどありませんでした。

しかし、それをそのままブログに掲載すると著作権に抵触するおそれがあるため、あえてリライトし、編集を加えたものを、ここにご紹介したいと思います。

「Prime Japan●日本のこころに出会う」

構成/龍樹

出演/Jonathan Sherr

ナレーター/常盤貴子

この番組のエピソード12「禅」より聞き書きしたものです。

●禅のメッセージ

禅は、宝のありかを示すように、示唆的なメッセージを残している。

そのことを、我々は文字を頼らずに実感しなければならない。

つまり、こういうことだ。

真実は空に浮かぶ月のようにつかみ難いものだ、と禅では考えられている。

しかし月は指し示すことができる。

これが禅における言葉の役割である。

そして、禅はこう教える。

物事の表面だけを見てはいけない。

外面的なものに惑わされず、その内に隠された本質を見つめよ、と。

目に見えないものの中に大切なものがある、と禅の言葉は私たちに語りかける。

●一期一会

一期一会とは、今この一時しか我々にはないという概念を指し示す。

どの一時も、二度と繰り返すことのない機会だということ。

二度と同じ人と同じ場所で過ごすことはない、ただ一度きりの今だということ。

だからこの一瞬に心を尽くそう。

二度と繰り返されない、すべての一瞬を深く味わおう。

それは一生でたった一回の出会いかもしれない。

出会いに感謝し、心を素直にあらわそう。

あらゆることを真っ直ぐな目で見て、心から慈しもう。

さすれば人生は輝きを放つ。

という、人生への積極的な姿勢がこの言葉にこめられている。

●心身一如

心身一如とは、心と体が一体であることをあらわす言葉。

心と体は決して分けることができないもので、肉体と精神はひとつなのである。

日本の武道では、この考え方が重んじられてきた。

心と体を共に鍛えることで、肉体の限界を越えた力を発揮することができる。

それは様々な分野における職人たちの仕事にも通じる。

多彩な職人技は彼らの心と体そのものであり、心身一如のあらわれなのである、

●以心伝心

以心伝心とは、言葉を使わずとも心や思いを通じ合わすことができるという意味。

西洋ではテレパシーとも呼ぶが、日本では少し違う概念である。

それは、心を以て言葉以上の何かを心へと伝える、ということ。

受け取る側は、心を以て言葉よりも多くを読み取る。

日本の師弟関係の多くは、以心伝心によって技を継承してきた。

言葉で伝えることのできないこと、たとえば経験に基づく微妙な感覚を、師は背中で見せ、弟子の心へと伝えた。

●楽寂静

楽寂静とは、どんなに静かな場所に身を置いても、心の騒音を鎮めることができなければ自分の道を楽しめない、だから脇目もふらず自分の道を進め、と教える言葉である。

静寂を乱す一番の騒音は、自分自身の心の声。

他人と競うのではなく、自分のすべきことに専念したとき、本当の静寂が心に訪れる。

雑音のない静寂の中で生まれる集中力が、さらなる高みへと人を突き動かす。

●色即是空 空即是色

色即是空空即是色とは、森羅万象の儚さを指し示す言葉である。

決まった形のない無形なる宇宙。

その無から、万物が誕生する。

しかしそのどれもが幻想である。

──というのが禅の世界観・宇宙観である。

そしてそれが「日々是好日」という言葉につながる。

●日々是好日(にちにちこれこうじつ)

日々是好日とは、この瞬間のすべてが儚く、かけがえのないものだと教える言葉。

ゆえに、すべての時間を最大限に楽しむべきなのだ、と禅は説いている。

たとえ雪が吹雪いても、気持ち次第で心は温まる。

すべての1日がよい日である、と悟った禅の言葉なのである。

どんなに苦しいときも、見方を変えれば、生きていることの証が感じられる。

巡り続ける季節の中で、毎日が装いを変え、同じ1日はない。

あらゆることすべてが、儚くも、かけがえのないものなのだ。

●無一物中無尽蔵

無一物中無尽蔵とは、何もないということはすべてを手にしているということ、と説く禅の言葉である。

同じ地球の上で生活している人間だから、国や宗教が違っても、求めていくところはみな同じ、自分のものは何もないのだと気づいたら、自分にあるのは心だけだとわかる。

心の感性を覚えていくために、自ずからお互いに姿勢を整え、精一杯に自然の恵みである酸素を吸う、そんな毎日の自分でありたい、という教え。

自分の心の内へと辿り着いたとき、宇宙全体とつながる。

その心の境地を、禅はひとつの円を描いてあらわす。

本来の自分に立ち戻ることが出発点であり、修行の末に辿り着く到達点でもあるのだ。

その円と呼応する禅の言葉こそが「無一物中無尽蔵」である。

●まとめ

禅とは、日常の小さな出来事や儚いものを尊び、そこに偉大な精神を見いだそうとする日本独自の世界観・宇宙観。

それは美しくかけがえのない一瞬であり、永遠でもある。

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