「読む・書く・話す・聞く」の日々雑感①
●十分ですか? じゅうぶんすぎます!
約10万字の原稿を書き終えた私は、文字校正の一環として表記統一の作業をしました。
気になる語句をWORD「🔍虫眼鏡」機能でサーチしたところ、「十分」「じゅうぶん」とバラツキがあったのは案の定ですが、箇所数がものすごく多いので我ながら驚きました。
私が無意識に使っている口ぐせは「じゅうぶん」なのかもしれません。
ふだんはさほど「じゅうぶん」と言わないのに、書くとなぜこうなっちゃうのでしょう。
執筆中は夢中なので、同じ言葉を頻繁に使っていても気づかないことがあります。
でも、あとで直せばいいんですよね。
そんなとき、置換機能に大いに助けられます。
今回は「じゅうぶん」が頻出したので、できるだけ他の語に書き換えました。
ちなみに、校正をするときに表記統一をしない人ってけっこう多いんですよ。
その点、私はすごく気にするほうです。
さらにちなみに、書きながら表記統一するのはなかなかむずかしいことで、「揺れ」が生じて当然だと思います。
だから校正をするのです。
私は原稿をさらいながら、要注意の語を初出の段階で紙に書き出し、以降はその表記に統一するようにしています。
●「十分」と「充分」に違いはある?
この記事を要約すると、次のようになります。
──物量的なことを言うなら「十分」。
精神的なことなら「充分」。
公用文では「じゅうぶん」としたほうがいい。(「十分」とするのも可)
ですが、この記事では「十分と充分とでは意味合いが微妙に異なる」とする論拠が稀薄、というか臆測の域を出ないので、鵜呑みにしないほうがよいと思います。
「十分と充分では意味するところが違う」なんてことは広辞苑にも記されていないようです。
「充分は宛て字だ」とする説もあります。
私の考えは「充分」「じゅうぶん」「十分」どれを使ってもよいけれど、同一文書(原稿)の中では表記統一を、ということです。
●先月はよく書いた、えらいぞと自分を誉めたくなるとき。
ATOKサブスク課金されるようになったのは未だに腹立たしいけれど、唯一嬉しいのは「先月のタイピング延べ時間・文字数・打ち間違い比率」などを月報で表示してくれること。
●図書館収蔵本は返本されないので、半永久的に現役です。
2015年11月、拙著『言いたいことが伝わる上手な文章の書き方』を上梓してすぐに、横浜市立図書館に全部で13冊寄贈しました。(13館に1冊ずつ)
そして2021年、寄贈した拙著13冊のうち2冊が行方不明になっていることが判明しました。
司書の方に詳しく調べてもらったところ、貸出未返却ではないそうなので、誰かが図書館から持ってっちゃったんですね。
仕方ないので、追加でまた寄贈しました。
さらに調べてもらったところ、その時点で4冊が貸出中でした。
ひょっとして借りっぱなしで返さない人がいるんじゃない?と司書さんに聞いたら、この4冊は通常の貸出期間内なので大丈夫ですよと。
ああよかった。
疑ってごめんごめん。
拙著刊行から7年近く経つのに、今も読んでくれる人がいるのは本当に有難いことです!