言葉をめぐる日々雑感

モヤモヤを晴らして気分スッキリ、ポジティブに「もののあはれ」

投稿日:2022年12月11日 更新日:

「読む・書く・話す・聞く」の日々雑感⑧

●無邪気に「もののあはれ」を堪能したい。

人はみな、ポジティブな気持ちもあればネガティブな気持ちもある。それが自然な姿であり、ポジティブ一色に染めようとするのは無理がある。その反動でネガティブ思考も生じる。

だから一番いいのは、子供の頃のように無邪気になること。余計なことを考えずに心を躍らせていれば、ネガティブ思考や暗い気分に侵されることはない。

──と、ある本で読みました。

「無邪気」という言葉にハッとしてドキッ!

無邪気という言葉についての私の解釈は、「邪念をもたないクリアな心、無心、無我夢中」ということです。

「自然の中で身体を動かして遊ぶとそうなれるよ」とある方に教わりました。

ネガティブを無理にポジティブに置き換えるのではなく、遊んで笑って、気がついたら気持ちが楽になって前向きになっていたというのがいいですね。

自然の中で遊ぶことが無邪気になるコツなのですね!

ところで、ポジティブ100%なんてあり得ないし、そんな人がいたら気持ち悪いですよね。

適度なバランスは「ポジ7対ネガ3」だそうです。

幼い頃のこと思い出すと、私はガキのくせに邪気もあり、だけどやっぱり考えが足りないので無邪気でいられたのかもしれません。

オトナになったいま思うのは、せっかく生きているのだから、「うれし・をかし・たのし・かなし・こひし」、ついでに悔しさなどもじっくり味わってみるといいよね〜ということ。

それこそ「もののあはれ」だと思います。

(註)もののあはれとは、私たちが生きていて折にふれ目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や、無常観的な哀愁のこと。

それは平安時代王朝女性の苦悩にみちた心から生まれた生活理想、美的理念であり、王朝文学を知る上で重要な文学的・美的理念の一つとされる。

それはまた、日本文化においての美意識、価値観に影響を与えた思想である。

大和魂、やまとごころとも言う。(Wikipediaより)

考えることは大事だけど、頭でっかちになってしまっては人生味気ないでしょう。

だから自分がどう感じているかを常に意識し、深く情に感じること、すなわち「もののあはれ」を大切にしよう、と思っています。

●モヤモヤを晴らして気分スッキリする方法

何か思うようにいかないことがあってモヤモヤするときは、そのモヤモヤの原因となっている「言いたくても言えないこと」を、スマホのメモアプリを使って書き出してみるとよいですね。

私が使っているアプリでは、「文字数300字まで」と制限があります。

300字を超えると入力不可となるので、言いたいことを全部言うために、重複箇所や余計な言葉を削除し、できるだけ簡潔にしていきます。

文の順序を入れ替えることもあります。

こうして全体が整い、ピタリ300字以内に収まると、胸がスーッと晴れていくから不思議です。

堂々巡りの思考に筋道が立ち、気持ちの整理がつくんですね。

数日後に読み返してみると、おやまあこんなこと考えていたのか、と笑っちゃうこともあります。

この方法が、私にはとてもよく効きます。

時間を忘れるほど没頭するうちに、気分が前向き・肯定的になっていくという、そんな気分転換効果があるのだと思います。

文章練習にもなりますし、すごくいいことです!

言いたいことを全部言って300字ちょうどに収める、というのがゲームみたいに面白いので、私などは烈しく燃えちゃっています。

紙に書くと清書する手間がかかりますが、スマホ入力ならば好きなだけ修正できるのもいいですね!

関連記事→自然体と自然態

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