「読む・書く・話す・聞く」の日々雑感⑨

●自然体と自然態
雑誌やテレビなどでよく「自然体」という言葉が使われますね。(最近はそうでもない?)
三省堂辞書によると、「しぜんたい[自然体]。柔道で、自然に立った構え。先入観や気負いのない態度」とのことです。
「自然体」のほかに、「自然態」という言葉もあるようです。
私が「自然態」という語を初めて目にしたのは、『東京では贅と見えることが金沢ではふだんの自然態であるということかもしれない。』と四方田犬彦が書いているのを読んだときです。
読んで、はっとしました。
自然体と自然態──。このふたつは意味するところが微妙に異なりますね。
微妙だからこそ、その違いを大切にしなければいけないのだと思います。
