物事には裏と表がある。森羅万象に陰と陽がある。というのは、よく言われることです。
正があれば負もあるわけで、そうした両極があるからこそ、中間も成り立つのですね。
極と極の間はグラデーションを描くようになだらかにつながっている、と見ることもできます。
過去と未来の間に現在があって、はじまりと終わりはなだらかにつながっているという感じがします。
そんなことを考えられるのも、言葉があるおかげですね。
正の反対は負、正義の反対は不義、正解の反対は不正解または誤答。というように、言い表したいことの概念を言葉で適切に表現できるようになりたいものです。やりとりできる情報量が格段に増えるので、実り豊かなコミュニケーションを円滑にはかれることと思います。
そのためにはまず、数多くの言葉を知ることが不可欠です。
言葉には、それとほぼ逆の意味の言葉(対義語)があることに意識を向けてみましょう。
たとえば、「拡大」の反対は何というのかな。そうだ「縮小」だ。
では「延長」の反対は? そうか「短縮」という言葉があったか。
という具合に探っていくのです。
しかしここでは探る手間を省き、150の語と対義語を一挙掲載してしまいましょう。
ある言葉と、それと対になる対義語の両方をセットで覚えるようにしてください。
頭の中で概念の世界が倍速で広がり、思考の基礎を盤石にしていきます。
覚えておきたい語と対義語
陰気←→陽気
楽観←→悲観
楽天←→厭世
心配←→安心
危険←→安全
肯定←→否定
冷静←→興奮
鈍感←→鋭敏
謙虚←→高慢
穏健←→過敏
寡黙←→饒舌
簡潔←→冗漫
甘言←→苦言
寛容←→厳格
強情←→従順
未熟←→円熟
率直←→婉曲
簡単←→複雑
偶然←→必然
真実←→虚偽
奇数←→偶数
起点←→終点
濃厚←→稀薄
逆境←→順境
狭義←→広義
強固←→軟弱
増進←→減退
緊張←→弛緩
柔軟←→硬直
栄転←→左遷
困難←→容易
違法←→遵法
原告←→被告
許可←→禁止
権利←→義務
保守←→革新
賛成←→反対
可決←→否決
質疑←→応答
継続←→中止
仮性←→真性
同性←→異性
浅学←→碩学
通説←→異説
一般←→特殊
演繹←→帰納
乱読←→精読
音読←→訓読
韻文←→散文
主観←→客観
主語←→述語
体言(名詞)←→用言(動詞・形容詞・形容動詞)
過去←→未来
時間←→空間
全体←→部分
具体←→抽象
形式←→実質
創造←→模倣
絶対←→相対
原因←→結果
総合←→分析
一致←→矛盾
現実←→理想
原則←→例外
叙情←→叙事
玄人←→素人
君子←→小人
軽蔑←→尊敬
静寂←→喧噪
質素←→奢侈
親切←→冷淡
丁重←→粗略
優遇←→冷遇
慎重←→軽率
大胆←→臆病
単純←→複雑
精密←→粗雑
長所←→短所
個人←→団体
直接←→間接
成功←→失敗
優勝←→劣敗
積極←→消極
戦争←→平和
天災←→人災
差別←→平等
貧困←→富裕
自立←→依存
自律←→他律
雌伏←→雄飛
零落←→栄達
促進←→抑制
前進←→後退
進取←→退嬰
進歩←→退歩
進化←→退化
進捗←→停滞
運動←→静止
膨張←→収縮
拡大←→縮小
延長←→短縮
与党←→野党
解散←→集合
自由←→束縛
束縛←→解放
釈放←→拘禁
和解←→決裂
拒絶←→承諾
建設←→破壊
起工←→竣工
奥行←→間口
俯角←→仰角
収入←→支出
黒字←→赤字
購入←→売却
私有←→公有
債権←→債務
自薦←→他薦
暴露←→隠蔽
収賄←→贈賄
需要←→供給
消費←→生産
利益←→損失
有形←→無形
節約←→乱費
欠乏←→豊富
派手←→地味
都会←→田舎
雄弁←→訥弁
硬派←→軟派
平凡←→非凡
不毛←→肥沃
流行←→不易
唯物←→唯心
沈下←→隆起
理論←→実践
大乗←→小乗
国産←→舶来
物質←→精神
自然←→人工
夏至←→冬至
温暖←→寒冷
水平←→鉛直
経線←→緯線
酸化←→還元
直流←→交流
氷点←→沸点
豊作←→凶作
満潮←→干潮
喬木←→灌木(低木)