四字熟語&故事成語の読み方(と意味)PART1
●ア行
意気衝天 (いきしょうてん)
→気力・元気があふれていること
異口同音 (いくどうおん)
→人々の意見や説が一致すること
一衣帯水 (いちいたいすい)
→帯のように細長い、ひとすじの流れ
一日千秋 (いちじつせんしゅう)
→一日会わないだけで長い間会わないような気がすること
一陽来復 (いちようらいふく)
→物事の苦しい時期が過ぎて幸運が開けはじめること
一蓮托生 (いちれんたくしょう)
→ 良くても悪くても、行動・運命を共にすること
一触即発 (いっしょくそくはつ)
→危機に直面していること
一石二鳥 (いっせきにちょう)
→一つのことをして、同時に二つの利益を得ること
一朝一夕 (いっちょういっせき)
→わずかな間、短時間
因果応報 (いんがおうほう)
→良いことをした人には良い報いが、悪いことをした人には悪い結果が、というように、人の行ないには必ずその返報があること
隠忍自重 (いんにんじちょう)
→じっと我慢をすること
右顧左眄 (うこさべん)
→周囲の状況を気にしすぎて、自分では決断できずにいること
岡目八目・傍目八目 (おかめはちもく)
→外野から見ていると、物事の是非や利か不利かが明らかにわかること
温故知新 (おんこちしん)
→古い物事を究めて、新しい知識や見解を得ること
●カ行
格物致知 (かくぶつちち)
→ 物事の本質をよく理解し、自分の知識を極限まで深めること
臥薪嘗胆 (がしんしょうたん)
→目的達成、または復讐のために、あらゆる苦しみや苦労に耐えて努力すること
我田引水 (がでんいんすい)
→物事を自分に都合の良いようにねじ曲げて考え、行動すること
画竜点睛 (がりょうてんせい)
→物事を完成するために加える最後の仕上げ。事物の眼目となるところ
夏炉冬扇 (かろとうせん)
→夏に火鉢、冬に扇というように、時に合わない無用の事物のこと
勧善懲悪 (かんぜんちょうあく)
→善事をすすめ、悪事を懲らしめること
起死回生 (きしかいせい)
→事態を好転させること
起承転結 (きしょうてんけつ)
→漢詩の絶句、律詩の構成法では、第一句(起句)で歌い起こし、第二句(承句)でこれを受けて、第三句(転句)で場面や視点などを転じ、第四句(結句)で全体をまとめて締めくくる。これが転じて「起承転結」という語となり、物事の順序をいう
疑心暗鬼 (ぎしんあんき)
→疑いの心で見ると、何でもないものまで恐ろしく悪いものに見えるということ
曲学阿世 (きょくがくあせい)
→真理をまげた正しくない学問でもって、世間の人々の人気を得ようとすること
虚心坦懐 (きょしんたんかい)
→何のわだかまりもなくさっぱりして、広く平らかな心
玉石混淆 (ぎょくせきこんこう)
→賢愚善悪が入りまじっていること。「混淆」は「混交」とも書く
毀誉褒貶 (きよほうへん)
→ある人のことを誉めたり悪口を言ったりすること
金科玉条 (きんかぎょくじょう)
→この上なく大切にして従うべき決まり。その人が最も大切なものとして守っている事柄
捲土重来 (けんどちょうらい)
→一度は衰えた勢いを盛り返すこと
巧言令色 (こうげんれいしょく)
→口先がうまく、愛想のいいこと
呉越同舟 (ごえつどうしゅう)
→仲の悪い同士が、同一の場所・境遇に並び立っていること
五里霧中 (ごりむちゅう)
→心が迷い、考えの定まらないこと
●サ行
自縄自縛 (じじょうじばく)
→自分の発言や行動などによって、自分自身の動きがとれなくなること
深謀遠慮 (しんぼうえんりょ)・深慮遠謀 (しんりょえんぼう)
→遠い将来や先の先のことまでよく考えて、用意周到に計画を立て準備すること
四面楚歌 (しめんそか)
→周りがみな敵であること
信賞必罰 (しんしょうひつばつ)
→過去に表彰を受けたものと過去に犯した罪などの賞罰を明らかにすること
針小棒大 (しんしょうぼうだい)
→物事を大袈裟に言うこと
森羅万象 (しんらばんしょう)
→宇宙にあるすべての物事。「万象」は「まんぞう」とも読む
切磋琢磨 (せっさたくま)
→仲間同士が互いに教え合い戒め合って、学問や修業に励むこと
浅学非才 (せんがくひさい)
→自分の学識を謙遜していう言葉。「非才」は「菲才」とも書く
千載一遇 (せんざいいちぐう)
→二度とない好機会。「千載一遇のチャンス」というように使われることもある
●タ行
泰然自若 (たいぜんじじゃく)
→落ち着いて物事に動じないさま
大同小異 (だいどうしょうい)
→少しの違いはあっても大体は同じであること
単刀直入 (たんとうちょくにゅう)
→遠回りをせずに本論に入ること
致知格物 (ちちかくぶつ)
→物事の本質をよく理解し、自分の知識を極限まで深めること
朝三暮四 (ちょうさんぼし)
→朝には三と言い、夕には四と言うように、言うことがころころ変わること。口先で人をごまかすこと
朝令暮改 (ちょうれいぼかい)
→ 命令がしきりに改められて決まらないこと
東奔西走 (とうほんせいそう)
→あちらこちらを駆け巡ること
土崩瓦解 (どほうがかい)
→物事が完全に崩壊してしまうこと
●ナ行
難攻不落 (なんこうふらく)
→なかなか思いどおりにならないこと
南船北馬 (なんせんほくば)
→各地を忙しく巡り歩くこと
●ハ行
馬耳東風 (ばじとうふう)
→人の意見や批評などを、心に留めず聞き流すこと
八面六臂 (はちめんろっぴ)
→一人で多方面の物事を処理する手腕があること
付和雷同 (ふららいどう)
→自分に主義・主張がなく、やたらに他の説に賛成すること
粉骨砕身 (ふんこつさいしん)
→力の限り努力すること
傍若無人 (ぼうじゃくぶじん)
→人前で我がまま勝手にふるまう態度
●マ行
面従腹背 (めんじゅうふくはい)
→うわべだけ従って、心の中では反抗すること
●ヤ行
優柔不断 (ゆうじゅうふだん)
→ぐずぐずしていて決断力の鈍いこと
羊頭狗肉 (ようとうくにく)
→ずるい肉屋は羊を売ると見せかけて、犬の肉を売る。 このことから、うわべが立派でも中身が伴わないことを、羊頭狗肉というようになった
●ラ行
竜頭蛇尾 (りゅうとうだび)
→初めは勢いが盛んでも、終わりのほうになると奮わなくなること。前と後とのつりあいがとれないこと