皆さんは「コロケーション」って何のことかご存じですか?
たとえば、「累(るい)を及ぼす」というのはコロケーションの一つで、意味は「他人を巻き添えにして損害を与えること」です。
「累月(るいげつ)に及ぶ」といえば、「何ヶ月も続く」ということを意味します。
「類がない」「類を見ない」というのもコロケーションで、これは「他に比べるものがない」「他に同じものがない」という意味ですね。
「類が」+「ない」
「類を」+「見ない」
このように前の言葉と後の言葉が結びついて、ひと続きの言葉になっているものをコロケーションといいます。
コロケーションを数多く知っていると、言葉の世界が広がり、表現の幅も広がります。
その場の状況に応じてタイミングよく、適切なコロケーションを使っていけるとよいですね。
コロケーションを口にするなら、もしくは書くなら、「昔から言い習わしてきたとおりに従う」というルールを守りましょう。
たとえば、「類例を知らない」「類例を見たことがない」というならよいのですが、「類を知らない」とか「類を見たことがない」というような言い方はしないほうがよいでしょう。
言うならやはり、「類がない」「類を見ない」です。
本来のコロケーションとは微妙にズレた言い方をすると、「あの人は言葉の使い方を知らない。教養がない」と笑われます。
人前で恥をかくことのないようにしなければ!!
このブログでは、日常よく使われるコロケーションを紹介しています。
あなたがこれまで知らずにいた言い回しがきっと見つかるでしょう。
読めば読むほど、「そうか、こういうときはこう言えばいいのか」と新たな発見が増していくと思います。
●「ル」で始まるコロケーション
●累(るい)を→及ぼす=他人を巻き添えにして損害を与えること
●類(るい)が→ない=他に比べるものがないということ
●類(るい)を→見ない=他に同じものがない、という意味
●累月(るいげつ)に→及ぶ=何ヶ月も続くということ
●涙腺(るいせん)が→ゆるむ=涙もろくなる、涙が出てくる、ということ
●留守に→なる=他のことに気をとられて、するべきことに気が回らない、ということ
●留守を→預かる=家人などが不在の間に、家の用事など頼まれたことをする。また、留守中の責任を負う、という意味
●留守を→使う=家に居るのに、不在を装うこと
居留守を使う、とも言います
●留守を→守る=家人などが留守にしている間、その家の責任を負うこと
留守番をする、とも言います
●まとめの一言
●累(るい)を及ぼす=他人を巻き添えにして損害を与えること
●累月(るいげつ)に及ぶ=何ヶ月も続くということ
↑この2つを、私は今回初めて知りました。
コロケーションって便利ですね。
その一言があれば、くどくど説明しなくても伝わります。
仕事や人間関係にきっと良い影響があるでしょう!!