コロケーション

例によって、例に漏れず、ご多分に漏れず

投稿日:2019年6月3日 更新日:

皆さんは「コロケーション」って何のことかご存じですか?

たとえば、「例に漏れず」というのはコロケーションの一つで、「よくある一般の例と同様に」という意味ですね。

例によって」といえば、「いつもと変わらず」ということですね。

「例に」+「漏れず」

「例に」+「よって」

例を2つ挙げましたが、このように前の言葉と後の言葉が結びついて、ひと続きの言葉になっているものをコロケーションといいます。

コロケーションを数多く知っていると、言葉の世界が広がり、表現の幅も広がります。

その場の状況に応じて、コロケーションを適切に使っていけるとよいですね。

コロケーションを口にするなら、もしくは書くなら、「昔から言い習わしてきたとおりに従う」というルールを守りましょう。

たとえば、「ご多分に漏れず」というのはよいのですが、「ご多分によって」というような言い方はしないほうがよいでしょう。

それを言うならやはり、「例によって」です。

本来のコロケーションとは微妙にズレた言い方をすると、「あの人は言葉の使い方を知らない。教養がない」と笑われます。

人前で恥をかくことのないようにしなければ!!

このブログでは、日常よく使われるコロケーションを紹介しています。

あなたがこれまで知らずにいた言い回しがきっと見つかるでしょう。

読めば読むほど、「そうか、こういうときはこう言えばいいのか」と新たな発見が増していくと思います。

●「レ」で始まるコロケーション

●例に→漏れず=一般の例と同様に、ということ

●例に→よって=いつもと変わらず、ということ

●例を→挙げる

●例を→引く=拠り所となる事例を引用すること

●レールを→敷く=物事が滞りなく進むように、あらかじめ準備をすること

●歴史に→残る=重要なものとして、歴史にあとを留めること

●レクチャーを→受ける=講義や講演を受けること、説明や解説をしてもらうこと

●レッテルを→貼る=一方的な評価をする、ということ

●連木(れんぎ)で→腹を切る=できるはずがないことのたとえ

杓子(しゃくし)で腹を切る、擂り粉木(すりこぎ)で腹を切る、とも言います

●まとめの一言

連木(れんぎ)で腹を切る

杓子(しゃくし)で腹を切る

擂り粉木(すりこぎ)で腹を切る

↑この3つを、私は今回初めて知りました。

台所にある包丁でも使うならともかく、しゃもじや擂り粉木で切腹などできるわけがないだろっ!! できもしないことばかり言うんじゃないよ!!! ということですね。

連木と擂り粉木が同じものだということも初めて知りましたよ〜!!

コロケーションについて調べていくと時々、「古いなあ」と感じさせるものもあります。

しかし、それだけ長い歴史があり、言葉の文化が豊かだということですね。

言葉の世界は奥が深いので、興味は尽きません。

言葉をたくさん知れば知るほど、話すのも書くのも自由自在になっていきます。

頭を整理しながら自分の思いや考えを的確に伝えられるので、いつも気分よく過ごせます。

それに、コロケーションを的確に使えば、くどくど説明しなくても伝わります。

仕事や人間関係にきっと良い影響があるでしょう!!

あなたにとって、「これ覚えておこう!!」と思うコロケーションはいくつありましたか?

関連記事→「論を待たない」は誤り、「論を俟たない」が正しい

-コロケーション

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