「この本を読んでよかった。出会えて幸せだ」と強く感動したときだけ、私はごく短いものですが読書感想文を書くようにしています。
わずか数行のメモであっても、あるとないとでは大きく違います。
自分はこんな本を読み、こんなことを考え、ここに感動した。と記録を残すことにより、いい思い出がどんどんストックされていきます。
私の「思い出貯蔵庫」から、いくつか紹介したいと思います。
当ブログ読者の皆様が今後読む本を選ばれるにあたり、少しでも役立ちますなら幸いです。
『本業』浅草キッド 水道橋博士
タレント水道橋博士によるタレント本の書評集で、2001~2005年『日経エンタテインメント!』誌に連載されていたんですね。
取り上げられているのは全50冊。
矢沢永吉、飯島愛、田代まさし、杉田かおる、加賀まりこ、堀江貴文、劇団ひとり、などに混じって、作家みうらじゅんや岩井志麻子の本も1冊ずつ、タレント本として紹介されています。
そしてなぜか、佐野眞一『東電OL殺人事件』も。
ここに取り上げられた本のほとんどはベストセラーで、ミリオンセラーだって何冊もあります。
売れてる人の本だから、売れるのは当然?
「いわゆる偉人伝は、戦後日本の読書界の花形だった。本当にいた人の話には、みんな興味を持つのである。しかし、時代は移り、野口英世やナイチンゲールに自らを重ね合わせるのは、さすがにむずかしくなってきた。そこでタレント本の登場となる」
↑というのは、我が敬愛する文芸評論家斎藤美奈子さんのお言葉。
本書を読んで特に記憶に残ったのは、飯島愛さんの『プラトニックセックス』が予想外のベストセラーだったとされていること。
「予想外の」というのがいいですね。
編集者の予想を裏切って売れる本には、底知れぬ力があるように感じられます。
それだけに、飯島愛さんが亡くなったのは残念です。
亡くなったのは、たしかクリスマスイブでした。
あれからもう10年経つんですね。早いですね~!
田代まさしさんもタレントとしていい調子だったのに、ばかなことしましたね。
岩井志麻子さんにはこれからもずっと頑張ってほしいと思います。
『これがメンタリズムです』メンタリスト DaiGo
著者DaiGoさんは慶應義塾大学出身、若くてイケメン、可愛らしい。
本書では、DaiGoさんお得意のフォーク曲げパフォーマンスをはじめとして、暗示・誘導・催眠・読心術など、メンタリストが駆使するさまざまなワザの本質を明かしています。
サイババの砂出しなど、超能力とも言われるものも、そのほとんどは科学的に再現できちゃうようです。ビックリ~!
メンタリストという存在は世界でも稀少で、しかも日本ではまったく未知数。
そんな状況下で、著者DaiGoさんはあえて困難に挑んでメンタリズムの普及に励んだようです。偉いですね。
DaiGoさんのお母様は薬剤師だそうで、子供が遊びに使えるような薬品を与えてくれたのが科学に目覚めたきっかけ、と書いてありました。
弟さんは東大生で謎トレの本を出しています。
謎トレというのも興味をそそります!
↑それでさっそく、ネットでナゾトキにチャレンジしてみたのですが、私は考えるよりも先に答えを見ちゃいます。あはは
『トップ0.1%の富裕層だけが知っているお金の哲学』掛越 直樹
図書館のリサイクルコーナーにあった本です。
タイトルにひかれて持ち帰りました。
金融資産5億以上が大金持ち、日本に約5万世帯。
金融資産1億以上がお金持ち、日本に約76万世帯。
金融資産5千万以上1億未満が小金持ち、日本に約268万世帯。
金融資産5千万未満は普通の人、この層が日本では最多で約4686万世帯。
↑いうまでもなく、ピラミッドの底辺をなしているのは、普通の人々ですね。
金融資産5千万未満ということは、貯金0の人も含まれるということでしょ?
その普通の人々を対象に書かれた本なのでしょうが(だって、読者層として膨大な人数ですから)、我々普通人に役立つ情報はほとんどなかったように思います。
本書全34項目のうち、「今後何かに役立つ情報かも」と思ったのは1項目だけ。
その項にいわく、「普通の人は親が節約する姿を見て育つ。小金持ちは、親が消費する姿を見て育つ。大金持ちは、親が利殖する姿を見て育つ」
↑なるほどね。だけどこれだけで1500円(当時)は高いよ~!と、ある意味感動してしまいました。
●まとめ
今回は、以下の3冊をご紹介しました。
『本業』浅草キッド 水道橋博士著
『これがメンタリズムです』メンタリスト DaiGo著
『トップ0.1%の富裕層だけが知っているお金の哲学』掛越 直樹著