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文章エステ/文のダイエット&シェイプアップ

投稿日:2017年5月24日 更新日:

伝えたいことがいろいろあると、つい長い文章になりがちです。

しかし、1つの文でいくつものことを語るには、それなりのテクニックが求められます。

やってやれないことはないのですが、慣れないうちは、なかなか骨の折れる作業です。

それに、長い文章は、読む側に歓迎されません。

内容てんこ盛りの長文は読みにくいので、どちらかというと敬遠されてしまうのです。

人が読みたくなるのは、適度な長さの文です。

ならば、1つの文に1つの事柄を書く。

つまり「一文一義」でいくのが合理的です。

「一文一義」に徹してみましょう。

●「一文一義」でスマートに!

次の例文を、複数の文にしてみてください。

「ここに句点(。)を付ければ1つの文になる」

というのを目安に区切っていくと、うまくいきます。

長い文をいくつかの文に分け、1文ごとに改行してみましょう。

あなたご自身が文章を書く際にも、1文ごとに改行して書いていくと、「一文一義」を徹底しやすいでしょう。

改行が多すぎる文章を人に読ませたくないという場合は、書き終えた後に「不必要な改行を削除」すると良いですね。

【例文】

見上げれば数十メートルはあろうかという木々が立ち並び、枝葉が空を覆うように伸びている森の中であるにもかかわらず、木がそこだけ避けるようにして、一塊の空間を円形にくりぬいていたのだが、そこにポツンと、一軒のログハウスが佇んでいた。

【一文一義に基づく書き換え例】

見上げれば数十メートルはあろうかという木々が立ち並んでいる。

枝葉が空を覆うように伸びている。

森の中であるにもかかわらず、木がそこだけ避けるようにして、一塊の空間を円形にくりぬいていた。

そこにポツンと、一軒のログハウスが佇んでいた。

<解説>

・「文をここで区切っても、きちんと意味をなす」という箇所で区切り、文末に「いる」「いた」などの語を加えれば良いのです。

・3行目の文の原文は「一塊の空間を円形にくりぬいていたのだが、そこに」でした。

↑この場合、「のだが」という語がなくても意味が通じるので、削除しました。

<補足>

・文末の「いた」「いる」は、どちらを使用しても間違いではありません。

ただし、すべての文末を「いた」、もしくは「いる」に統一してしまうと、リズムが単調になります。

・現在形の「いる」を用いると、読者はまるでその場にいて次々と新たな発見をしているような臨場感を味わうことができます。

・話の流れをちょっと変えたいとき、あるいは「ここで意外な発見があったのだ」と伝えたいときに、過去形の「いた」を用いると効果的です。

●話を論理的に展開しよう

「一文一義」の心得で書いていくと、文の並べ替えも容易にできます。

そのおかげで、自分の考えや意見をまとめやすくなります。

話が横道に逸れたり、行ったり来たりしている場合も、文の並び順を替えるだけで、軌道修正をはかることができます。

では、さっそくやってみましょう。

次に挙げる例文は、話が行ったり来たりして、読み手の頭を混乱させます。

よりわかりすい文の流れに修整することを目標に、

文の並び順を変更してください。

(最初の行と最後の行は、位置を替えずに行なってください)

【例文】

・かつてイギリスの某大学に留学したときのことだ。

・ベッドに毛布と上掛けは用意されているが、シーツも、枕も、枕カバーもない。

・アパートには薄汚れたベッドと机しかない。

・まずやるべきことは、とりあえずベッドまわりの品とティーカップ、スプーン、フォーク、ナイフなどのほかに、皿を数枚、フライパンと鍋を買うことだ。

・料理など一度もやったことがないが、ここでは経費節減のために自炊するつもりだった。

・食器や調理器具の類も何一つ揃っていない。

・ダウンタウンまで行かなければならない。

・帰りはさぞ大変だろう。

・電車を乗り継いでいくしかない。

・そう、ここで途方に暮れていてもしかたがないのだ。

・そこにディスカウントショップがあると、旅行者向けのガイドブックに書いてある。

・しかし、ダウンタウンまではけっこう遠い。

・車など、もちろんない。

・フライパン、鍋、枕まで買うのだから、大荷物だ。

・他人の汗で汚れたベッドに寝るのだけはいやだ。

・あらためて、これはとんでもないところに来てしまったと思った。

【解答例】

(かつてイギリスの某大学に留学したときのことだ。)

・アパートには薄汚れたベッドと机しかない。

・ベッドに毛布と上掛けは用意されているが、シーツも、枕も、枕カバーもない。

・他人の汗で汚れたベッドに寝るのだけはいやだ。

・食器や調理器具の類も何一つ揃っていない。

・料理など一度もやったことがないが、ここでは経費節減のために自炊するつもりだった。

・そう、ここで途方に暮れていてもしかたがないのだ。

・まずやるべきことは、とりあえずベッドまわりの品とティーカップ、スプーン、フォーク、ナイフなどのほかに、皿を数枚、フライパンと鍋を買うことだ。

・ダウンタウンまで行かなければならない。

・そこにディスカウントショップがあると、旅行者向けのガイドブックに書いてある。

・しかし、ダウンタウンまではけっこう遠い。

・車など、もちろんない。

・電車を乗り継いでいくしかない。

・フライパン、鍋、枕まで買うのだから、大荷物だ。

・帰りはさぞ大変だろう。

(あらためて、これはとんでもないところに来てしまったと思った。)

<解説>

・文と文をどのような順序でつなげると良いか、それを推し量る方法があります。

「接続詞」あるいは「副詞」を用いて文をつなげた場合、文の流れがスムーズで、意味をより把握しやすくなるようなら、そのつなぎ方は間違っていないということになります。

(↓上記の検証例)

アパートには薄汚れたベッドと机しかない。

(その)ベッドに毛布と上掛けは用意されているが、シーツも、枕も、枕カバーもない。

(そんな)他人の汗で汚れたベッドに寝るのだけはいやだ。

(さらに)食器や調理器具の類も何一つ揃っていない。

(それでも)料理など一度もやったことがないが、ここでは経費節減のために自炊するつもりだった。

(だから)そう、ここで途方に暮れていてもしかたがないのだ。

(つまり)まずやるべきことは、とりあえずベッドまわりの品とティーカップ、スプーン、フォーク、ナイフなどのほかに、皿を数枚、フライパンと鍋を買うことだ。

(それには)ダウンタウンまで行かなければならない。

(ちょうど)そこにディスカウントショップがあると、旅行者向けのガイドブックに書いてある。

(だが)しかし、ダウンタウンまではけっこう遠い。

(それに)車など、もちろんない。

(したがって)電車を乗り継いでいくしかない。

(それに)フライパン、鍋、枕まで買うのだから、大荷物だ。

(おそらく)帰りはさぞ大変だろう。

<補足>

・文を並べ替える作業は、いってみればパズルゲームのようなものです。

ゲームを楽しんでいるうちに、いつの間にか、論理的な思考ができるようになっています。

●まとめの一言


文章のダイエット&シェイプアップをはかってください。

引き締まった文を書くように心がけると、思考能力が高まり、むずかしいことをわかりやすく伝えることができるようになります。

まずは、「1つの文の中に1つの事柄だけを書く」、つまり「一文一義」でいくことです。

「一文一義」のスタイルで書けるようになったら、文章を論理的につなぐ(並べる)ということを意識してください。書き終えたあと、文を並べ替えると良いのです。

並べ替え作業をすることにより、きちんと筋道を立てて論を展開することが可能です。

「一文一義」と「文の並べ替え」をワンセットにして、実践していきましょう。

関連記事→だらだら書くと、確実に太ります!

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