暮らし歳時記

節分は日本のハロウィーン。翌日の立春にそなえて除災招福!!

投稿日:2017年12月27日 更新日:

Sponsored Links

2月4日は節分。

この日を境に年が改まる、とされています。

そして、2月5日は立春です。

ここから新しい年が始まるわけですね。

そこで2月4日の節分には、災いを取り除いて福を招く伝統行事が行われます。

豆まき

鬼は外〜!! 福はうち〜!!

です。

節分は魔除け&招福のおまじないをする日。

↑これは欧米各地で行なわれるハロウィーンという祝祭に共通する要素が多分にあると思います。

どんな点が似ているのか、リストアップしてみました。

●節分の鬼やらい


節分に鬼を追い払う儀式をするようになったそのはじまりは、今からおよそ1300年前、8世紀初頭のことです。

文武天皇の慶雲3年(706)、疫病が流行して多数の死者が出たため、中国に古くから伝わる追儺(鬼やらい)の儀式を取り入れて除災招福を念じたのでした。

儀式の内容を具体的にいうと、人々に疫病をもたらす悪鬼のような恐ろしい姿に扮装した者を矢で射たり、大声をあげて追いかけ回したりしたのです。

この鬼やらいの儀式は朝廷行事として定着しました。

その後、平安時代になると、宮中でのこの行事はすたれてしまったらしいのですが、全国の神社仏閣を通じて各地に広まりました。

節分の日は「鬼は外〜!! 福はうち〜!!」と大声をあげて鬼を追いかけ回すことが、日本全国にみられる民間習俗となっていったのです。

●ハロウィーンの悪魔退治


ハロウィーンでは、子供たちが魔女やお化けの仮装をし、
「Trick or treat」
(トリック・オア・トリート)
(ご馳走してくれないと悪戯するよ)

と唱えながら、近所の家を1軒ずつ訪ねてお菓子をもらうという風習がありますね。

疫病などの災いをもたら邪悪な存在としてイメージされるのが、

日本では鬼。

西洋では魔女・悪魔・蝙蝠・黒猫・ゾンビ・ドラキュラ・狼男・フランケンシュタインなど。

でしょう。

悪者を想定して退治しようとする発想。

毒をもって毒を制すという考え方。

↑これらが節分とハロウィーンの共通点ですね。

●立春前夜の豆まき


節分の翌日は2月5日、立春の日です。

立春というのは二十四節気の第1番目で、暦の上では、この日から「春」がはじまるとされています。

節分と立春を境に、古い年が終わって新しい年が始まる。

という考え方もあります。

中国伝来の四柱推命や風水などの占いでは、節分までは前年に属し、立春をもって年が改まるとされています。

その伝でいくと、
節分は大晦日のようなもの。
立春は元旦のようなもの。
です。

元旦は新しい年の年神様を迎えて祝う日なので、邪悪なものは一切退けておかなければなりません。

そこで、ヒイラギの小枝にイワシの頭を挿したものを門口に飾って魔除けとします。

また、「鬼は外〜!!」と叫んでは戸外に向かって豆を投げつけ、「福はうち〜!!」と大声をあげて家の中に豆をばらまきます。

こうして、あたり一帯を浄めるわけですね。

●万聖節前夜のカボチャ


いっぽう、ハロウィーンが発祥した古代ケルトの地では、
1年の終りは10月31日で、翌11月1日の万聖節(ばんせいせつ)から新年が始まる
とされていました。

万聖節というのは古くからの呼称で、今は諸聖人の日(しょせいじんのひ)と言うことが多いようです。

ともあれ、それはキリスト教における全ての聖人と殉教者を記念する日で、カトリック教会によって祝日と定められています。

翌日の万聖節に備えて悪霊を追い払い、清らかな世界で聖人たちを祝福するための準備セレモニー。
それがハロウィーンなのでした。

暗く寒い時季になると悪い精霊や魔女が次々と姿を現すと信じられていた時代のことですから、人々は自分や家族の身を守るために仮面を被り、魔除けの火を焚いたそうです。

また、今は亡き先祖を我が家に迎えるために、カボチャの提灯を飾り、カボチャのお菓子を作って食べるようになったとされています。

日本ではイワシの頭とヒイラギの小枝、そして豆まき。

西洋では魔除けの焚き火と仮面、そしてカボチャの提灯、カボチャのお菓子。

1年の節目となる大切な日を迎えるにあたり、悪霊を追い払って清らかな世界をつくりだすという考えが共通しています。

余談ながら、西洋ではクリスマスにヒイラギを飾ります。

洋の東西を問わず、ヒイラギは魔除けの木とされているんですね。

Sponsored Links

●まとめ

節分とハロウィーンの共通点は──

・この日を境に始まる新しい年にそなえて、魔除け・招福のおまじないをする伝統行事であること

・悪霊を追い払って清らかな世界をつくりだすという考えが共通している

・悪者を想定して退治する、つまり毒をもって毒を制すという発想も共通している

と私は思っています。

関連記事→「三寒四温」を乗り切るために、身体を内側から温めよう

Sponsored Links

-暮らし歳時記

執筆者:


  1. […] グに、「節分は日本のハロウィーン。翌日の立春にそなえて除災招福!!」について書いた記事があります。 →暮らし歳時記・節分は日本のハロウィーン。翌日の立春にそなえて除災招福!! […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

月の呼称/睦月・如月・弥生・卯月・皐月・水無月・文月・葉月・長月・神無月・霜月・師走

Sponsored Links 11月を「霜月」、12月を「師走」と言うなど、月の呼び名はいろいろあります。 ↑いわゆる「別名」「異名」「異称」ですが、「愛称」と言ってもいいと私は思っています。 そう …

エイプリルフール、上手な嘘のつき方

Sponsored Links エイプリルフール(英語: April Fools’ Day)とは、毎年4月1日には嘘をついても良いという風習のことである。 4月1日の正午までに限るとも言い …

まずいお米をおいしく炊く方法

Sponsored Links 前年の秋には採れたてだった新米も、年を越し、4〜5月ともなると、だいぶ古くなって味が落ちるようです。 精米後20日間くらいは鮮度を保てるとされていますが、それ以上経てば …

2月の寒さ対策、ヒートテック重ね着のコツ

Sponsored Links 2月は一年中で最も寒い時季です。 寒いので更に着物を重ね着することから、 2月を別名「衣更着」(きさらぎ)ともいいます。 「如月」と書いて、同じく「きさらぎ」と読むこと …

9月9日重陽の節句/菊のパワーで邪気退散・長寿祈願

Sponsored Links 「十日の菊、六日の菖蒲」 (とおかのきく・むいかのあやめ) という言葉(故事ことわざ)があります。 この一対の語を二つに分けて、 「十日の菊」(とおかのきく) または、 …

言葉をたくさん知っていると、話すのも書くのも自由自在。頭を整理しながら自分の思いや考えを的確に伝えられるので、いつも気分よく過ごせます。仕事や人間関係にきっと良い影響があるでしょう!!

当サイト「言葉力アップグレード」は言葉の世界を豊かにし、話し方・書き方をレベルアップする技術を紹介しています。どうぞご活用ください。

follow us in feedly