暮らし歳時記

三寒四温、身体を内側から温めて乗り切ろう

投稿日:2017年12月31日 更新日:

暦の上では「3月いっぱいで春が終わる」とされています。

しかし実際の暮らしにおいては、春が終わるどころか、3月も終わりに近づいてようやく春の訪れが感じられます。

●寒い日が3日続いた後に、暖かい日が4日続く

「暑さ寒さも彼岸まで」

という言葉があるように、彼岸の中日である春分(3月21日)の頃になると、春めいて暖かくなったなと実感します。

ただし、3月下旬から4月にかけての気候は「三寒四温」といって、寒い日が3日続いた後に暖かい日が4日続くという具合に、寒暖が交互に起こる気象が繰り返されます。

シベリア付近の寒冷な北西季節風と、これを緩和する華北・モンゴル方面の大陸性低気圧とが押し合いへし合いして一進一退するため、日本は多大な影響を受けるのですね。

気候がコロコロ変わるので、「猫の目陽気」ともいわれます。

この時季は体調を崩しやすいので要注意です。

皆さんはどのような点に気をつけていらっしゃいますか。

●身体が適応しきれず、さまざまな不調を引き起こす

なんとなく気分が重い。

頭痛がする。

下痢をしやすい。

ひざや肘の関節が痛む。

ぜんそく発作が起こる。

じんま疹が出る。

というように、季節の変わり目は不快な症状に悩まされるという人が意外に多いようです。

特に春先は、暖かくなったと思えばまた寒さがぶり返すため、身体が適応しきれず、さまざまな不調を引き起こしやすくなります。

寒いなら寒い、暑いなら暑いと気候が定まっていれば、身体はそれに順応して調子を保つことができるのです。

しかし、春先は3〜4日ごとに気温が大幅に変化するので、身体の調子が狂いがちです。

私も、寒い日が続く冬の間よりもむしろ、暖かくなりかけた三寒四温の時季のほうが風邪をひきやすいようです。

●体力とは、環境の変化に適応する能力のこと

風邪をひきやすいのは体力が弱っているときです。

体力というのは、

「生命活動に必要な運動能力のことである。

ほとんどの場合、体力とは筋力・心肺能力・俊敏性等の総合的な身体能力のことを指し、体を動かすスポーツ等で肉体能力に恵まれ、成果を出すことができる者は体力があると評価される」

とWikipediaに記載されています。

たしかに、体力とは総合的な身体能力のことを指し、体力がある人は丈夫でタフだから仕事で頑張りがきくし、スポーツも得意、というイメージがあります。

でも、それだけではないと思うのです。

仕事もスポーツも苦手で、あまり元気がない。

だけど病気など滅多にしない。

季節の変わり目も楽々と乗り越える。

という人もいます。
そういう人は、やはり体力があるのです。

体力とは「環境の変化に適応する能力」のことを指す場合もあるのです。

●体力をつける5つの方法


風邪などひかないように体調を整え、「環境の変化に適応する能力」を高めるには、ごく当たり前のことですが、次の5点が大切ですね。

1 規則正しい生活で、身体のリズムを安定させる

2 十分に睡眠をとる

3 栄養バランスのよい食事をする

4 適度な運動をする

5 ストレスをためない

●身体を内側から温める5つの方法

上記の5点をきちんと守っていても、気候変動によって「自律神経」の働きが乱れ、それに伴って免疫力が低下し、風邪をはじめとするさまざまな病気やアレルギーを引き起こすおそれがあります。

そうなってしまうことを防ぐ対策として最も効果的なのは「身体を内側から温めること」、というのが私の実感です。

具体的には、次の5点です。

1 身体を動かす

2 汗をかいたらすぐに肌着を取り替える

3 入浴をして身体を温める

4 身体を温める効果のある食品を摂る

5 冷たいものは飲まず、できるだけ温かいものを飲むようにする

この5点について、順をおって説明しましょう。

・身体を動かす

ラジオ体操、ストレッチ、ウォーキングなど、軽めの運動であっても、筋肉を使うことにより身体の中に熱が発生し、温まります。

温まった身体は新陳代謝がよくなり、私たちが生きていく上で必要な物質を体内に取り入れ、用済みとなった古い物質を体外に排出する生理現象が促進されます。

その結果として、疲れにくい・太りにくい・病気になりにくい、といった大きなメリットを期待できそうです。

・汗をかいたらすぐに肌着を取り替える

汗で濡れたシャツを着たままでいると、身体は次第に冷えていきます。
汗が蒸発する際に、身体の表面から熱を奪うからです。

汗をかいたらすぐに肌着を取り替えましょう。

また、お風呂あがりは素早く身体の水分を拭きとり、濡れた髪を乾かすようにしましょう。

そして外出時など、「少し肌寒いかな?」と思ったらすぐに1枚羽織れるように、予備のカーディガンなどを用意しておきましょう。

・入浴をして身体を温める

温かいお湯につかると身体の芯から温まり、血管が広がると共に血流が良くなります。

その結果、細胞の新陳代謝に欠かせない材料である酸素や栄養素を、身体の隅々まで運ぶ力が高まります。

お風呂にはいると疲れがとれるというのは、そういう科学的な理由があるからなんですね。

同じ理由により、風邪などのウイルス感染やさまざまな病気の発症を遠ざけることができます。

・身体を温める効果のある食品を摂る

・ニンジン
・カボチャ
・タマネギ
・レンコン
・ゴボウ
・ジャガイモ
・自然薯
・ショウガ

などが、身体を温める食べ物とされています。

これらの食品には共通点があります。

・冬に旬を迎える
・寒冷地で育つ
・地中で育つ
・水分が少ない

これとは逆に、夏に旬を迎えるキュウリ・ナス・トマトなど、また地上で育つ葉物野菜、水分を多く含む果物は身体を冷やす作用があるとされています。

↑こうした食べ物は、暑い夏に食べてこそ身体によい、というのが自然の理だといえます。

納豆
漬け物
キムチ
ヨーグルト

など、発酵食品も身体を温める効果があるとされています。

・冷たいものは飲まず、できるだけ温かいものを飲むようにする

朝、起き抜けに、冷蔵庫で冷やした水を飲むことが習慣になっている人、また、キンキンに冷えたビールが大好物だという人は、おおぜいいらっしゃるでしょう。

でも、その習慣は危険です。

冷たい飲み物は腸を冷やし、動きを鈍くします。

腸の動きが不活発だと免疫力が衰えるため、風邪をはじめとするさまざまな病気やアレルギーを引き起こす危険が高まります。

身体を病気から守る免疫細胞は、主に腸内にあるとされています。

だから腸を冷やしてはダメ!!

たまに冷たいビールを飲むくらいならいいと思いますが、冬も夏も、できるだけ温かいものを飲むようにして、腸を冷やさないように心がけましょう。

●まとめ

1 規則正しい生活で、身体のリズムを安定させる

2 十分に睡眠をとる

3 栄養バランスのよい食事をする

4 適度な運動をする

5 ストレスをためない

という5つに加え、身体を内側から温める5つの方法をオススメします。

1 身体を動かす

2 汗をかいたらすぐに肌着を取り替える

3 入浴をして身体を温める

4 身体を温める効果のある食品を摂る

5 冷たいものは飲まず、できるだけ温かいものを飲むようにする

みなさんもぜひ試してみてください。

関連記事→ひな祭り、お雛様をいつまでも飾っておくと婚期を逃すって本当?

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