●8月の別名・異称・愛称
8月を別名「葉月(はづき)」と言い、これは「桂の葉の月」という意味です。
そこで8月には「桂月(けいげつ)」という別名もあります。
8月は桂の木の葉が紅葉し、そのため月光が明るくなると信じられていたという伝説から、この異称が生まれたそうです。
そこからまた、「月見月(つきみづき)」「観月(かんげつ)」とも呼ばれるようになりました。
明るい光を放つ月を観賞する月、という意味です。
そのほか──
壮月(そうげつ)
素月(そげつ)
仲秋(ちゅうしゅう)
紅染月(べにそめづき)
秋半(しゅうはん)
という呼び名もあり、いずれも旧暦の8月の季節感をあらわしています。
さらには──
雁来月(がんきづき)
燕去月(えんきょづき)
というのもあります。
渡り鳥の雁が飛来し、燕が去って行くという意味ですが、それは旧暦でいう8月には実際にあり得た事象です。
しかし、新暦の今とはひと月以上ずれています。
ずれているといえば、8月なのにもう「迎寒」(げいかん)、「寒旦」(かんたん)、「白露」(はくろ)という呼び方をすることもあります。
そう言われても実感が湧きませんね。
でもまあ、8月の暑いさかりに「迎寒」なんて言ってみるのも面白いと思います。
急に涼しくなったような気分を一瞬でも味わえると良いですね。