暮らし歳時記

6月は水無月(みなづき)

投稿日:2022年1月24日 更新日:

●6月の別名・異称・愛称

6月のことを別名「水無月(みなづき)」といい、水の月という意味です。
水月(みなづき)と書いてもよいそうです。

↑水があってもなくても「みなづき」と読み、「水の月」であるとしているところが面白いと思います。

その理由は──

旧暦の6月は、夏の終わりにあたる月です。
この時季、水田に水がないと稲の開花や結実が望めないため、「水」の一文字に願いをこめて、「水無月・水月」としたのでしょう。

そのほかにも──

旦月(たんげつ)

季月(きげつ)

伏月(ふくげつ)

焦月(しょうげつ)

涼暮月(りょうぼげつ)

風待月(かざまちづき)

鳴雷月(めいらいげつ)

など、6月の別名・異称・愛称には、水や風や緑に関連するものが数多く見られます。

さらに──

季夏(きか)

晩夏(ばんか)

長夏(ちょうか)

常夏(じょうか)

炎陽(えんよう)

積陽(せきよう)

小暑(しょうしょ)

極暑(ごくしょ)

というのもあり、「炎」「積」「極」「暑」の字が多く用いられています。

見るだけで暑苦しくなってしまうこともありますね。

そしてさらに──

林鐘(りんしょう)

則旦(そくたん)

鶉火(うずらび)

弥涼暮月(やりょうぼげつ)

といった別名・異称・愛称もあります。

あなたは、どの呼び名がお気に召しましたか。
私は、風待月(かざまちづき)鳴雷月(めいらいげつ)が素敵だなあと思います。

関連記事→7月は文月(ふみづき)

-暮らし歳時記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

エイプリルフール、上手な嘘のつき方

エイプリルフール(April Fools’ Day)とは、毎年4月1日には嘘をついても良いという風習のことである。 4月1日の正午までに限る、とも言い伝えられている。 英語の &#8220 …

お節・お雑煮・屠蘇湯は、家族そろって食すことに意味がある

「正」という文字には「改める」という意味があります。 ですから、お正月は「改まった月」「改まった年」ということなのですね。 改めて迎えた新しい年の元旦は、家族そろってお節やお雑煮を食べましょう。 そこ …

9月9日重陽の節句/菊のパワーで邪気退散・長寿祈願

「十日の菊、六日の菖蒲」 (とおかのきく・むいかのあやめ) という故事ことわざがあります。 この一対の語を二つに分けて、 「十日の菊」(とおかのきく) または、 「六日の菖蒲」(むいかのあやめ) と言 …

12月は師走(しわす)

●12月の別名・異称・愛称 12月の別名は「師走(しわす)」です。禅師のような落ち着いた人物も走り出すほど忙しい時季、という意味です。 極月(ごくげつ)と呼ぶこともあり、これは1年の最後の月という意味 …

カレーは薬膳。スパイスが胃腸を癒やして活力増進。

夏はカレーがおいしい季節。 うまい!! 辛い!! アツい!! 滝のように流れ出る汗!! でもおいしいからやめられない!! 食後はなぜかすっきり爽快〜〜たくさん汗をかいたからですね。 汗をかくと、汗が蒸 …

言葉をたくさん知っていると、話すのも書くのも自由自在。頭を整理しながら自分の思いや考えを的確に伝えられるので、いつも気分よく過ごせます。仕事や人間関係にきっと良い影響があるでしょう!!

当サイト「言葉力アップグレード」は言葉の世界を豊かにし、話し方・書き方をレベルアップする技術を紹介しています。どうぞご活用ください。

follow us in feedly