●7月の別名・異称・愛称
7月を別名「文月(ふみづき)」と言います。
七夕月(たなばたづき)と呼ぶこともあり、日本では7月7日に七夕祭りが行われるので、そう呼ばれるようになったのでしょうね。
七夕の夜に織り姫と彦星が年に一度の逢瀬をすることから、愛逢月(あいぞめづき)とも言うようになりました。
そのほか──
七夜月(ななやづき)
親月(しんげつ)
相月(そうげつ)
蘭月(らんげつ)
涼月(りょうげつ)
冷月(れいげつ)
桐月(とうげつ)
否月(ひげつ)
秋初月(しゅうしょげつ)
初秋(しょしゅう)
孟秋(もうしゅう)
新秋(しんしゅう)
首秋(しゅしゅう)
上秋(じょうしゅう)
早秋(そうしゅう)
肇秋(ちょうしゅう)
桐秋(とうしゅう)
女郎花月(おみなえしづき)
なども7月の別名・異称・愛称で、ロマンチックな命名が多いようです。
ところで、7月のことを女郎花月(おみなえしづき)とも言うのは何故だろう、と思いませんか。
「女郎」というのは春をひさぐ遊女のことですから、不愉快だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
私なども、女郎という文字から遊女を連想してしまうのですが、女郎花は遊女の花という意味ではないようです。
女郎花は秋の七草の一つで、古くは万葉集や源氏物語にも詠まれています。
現代仮名遣いでは「おみなえし」と書きますが、旧仮名遣いでは「おみなへし」です。
「へし」は(圧し)であり、美女を圧倒するほど美しい花だから「おみなへし」と名づけられた、との説があるそうです。