暮らし歳時記

7月は文月(ふみづき)

投稿日:2022年1月24日 更新日:

●7月の別名・異称・愛称

7月を別名「文月(ふみづき)」と言います。

七夕月(たなばたづき)と呼ぶこともあり、日本では7月7日に七夕祭りが行われるので、そう呼ばれるようになったのでしょうね。

七夕の夜に織り姫と彦星が年に一度の逢瀬をすることから、愛逢月(あいぞめづき)とも言うようになりました。

そのほか──


七夜月(ななやづき)

親月(しんげつ)

相月(そうげつ)

蘭月(らんげつ)

涼月(りょうげつ)

冷月(れいげつ)

桐月(とうげつ)

否月(ひげつ)

秋初月(しゅうしょげつ)

初秋(しょしゅう)

孟秋(もうしゅう)

新秋(しんしゅう)

首秋(しゅしゅう)

上秋(じょうしゅう)

早秋(そうしゅう)

肇秋(ちょうしゅう)

桐秋(とうしゅう)

女郎花月(おみなえしづき)

なども7月の別名・異称・愛称で、ロマンチックな命名が多いようです。

ところで、7月のことを女郎花月(おみなえしづき)とも言うのは何故だろう、と思いませんか。
「女郎」というのは春をひさぐ遊女のことですから、不愉快だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

私なども、女郎という文字から遊女を連想してしまうのですが、女郎花は遊女の花という意味ではないようです。
女郎花は秋の七草の一つで、古くは万葉集や源氏物語にも詠まれています。

現代仮名遣いでは「おみなえし」と書きますが、旧仮名遣いでは「おみなへし」です。
「へし」は(圧し)であり、美女を圧倒するほど美しい花だから「おみなへし」と名づけられた、との説があるそうです。

関連記事→8月は葉月(はづき)

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