女性に貧血が多い理由として、
が挙げられます。
あなたは大丈夫でしょうか。
次のような症状がみられるときは、自分では気づかなくても、貧血状態になっているのかもしれません。
●下まぶたをめくると、白っぽくなっている
●理由もなくイライラすることがある
●身体が思うように動かず、仕事や学校を休んでしまうことがある
↑私も思い当たることがいくつかあります。(正直にいうと全部です)
おそらく、貧血状態を免れていないのでしょう。
そこで今回は、貧血を改善して元気になる方法について、調べて初めて知ったことをまとめてみようと思います。
●血液中の赤血球が不足すると、身体は酸欠状態になる
血液の状態がどうなっているかは、病院で採血をして数値を測ってもらわないとわかりません。
ただ、血液が元気よく毛細血管まで流れていないから顔色が悪くなったり、下まぶたをめくったときに白っぽく見えたりするのだろうなと、私は素人ながら考えています。
だけど、どうしてイライラしたり、身体の活力が低下したりしてしまうのだろう、と不思議でなりません。
それで、調べてみました。
血液中の赤血球が不足しているとき、また、赤血球の中で酸素と結合するヘモグロビンが少ない状態にあると、身体を構成している各細胞に酸素を運ぶことができなくなるそうです。
筋肉に供給される酸素が不足するのですね。
すると、いわゆる酸欠状態になるため、熱やエネルギーを作りづらくなります。
また、老廃物排出のための運搬もできなくなるので、
身体がだるい、疲れやすい、イライラする
といった症状が出てくるようです。
●鉄分を豊富に含む食品を摂取したい
身体にあらわれる症状には個人差があり、比較的軽症の人もいれば、重症の人もいるでしょう。
●めまいがする
●立ちくらみがして倒れてしまう
というようになっては大変です。
日常生活に支障をきたすほど重症になる前に、食生活を改善しましょう。
●鉄不足だけが貧血の原因ではない
貧血の原因は鉄不足、とは限らないので注意が必要です。
●溶血性貧血/何らかの原因で赤血球が破壊されることを溶血といい、溶血が起こって赤血球が不足するために貧血になる場合もある。
●再生不良性貧血/骨髄に傷害を受けたことなどが原因で赤血球が十分に作られなくなるなど、造血異常が原因で貧血になる場合もある。
●腎性貧血/腎臓機能の悪化による貧血が急増している。
●胃炎や胃潰瘍がひどくなって出血すると、それに伴って貧血症状を起こすことがある。
上記のような深刻な症状がみられるときは、内科を受診してください。
ここでは、貧血の中で最も多いとされる「鉄欠乏性貧血」の改善法について考えてみましょう。
ここから先はおいしい話ばかりですから、安心してお読みいただきたいと思います。
●鉄分を多く含む食品
前述のとおり、貧血を治すには、鉄分を豊富に含む食品を摂取することが第一だとされています。
どんな食品がおすすめかというと──
●魚介類/イワシ・サバ・サンマなどの青魚、カキ・シジミ・アサリなどの貝類
●海藻類/ひじき、青のりなど
●野菜・豆類/パセリ、ほうれん草、大豆など
↑これらの食べ物が身体にいいということは、皆さんよくご存じですよね。
ひとつ気をつけていただきたいのは、次のことです。
↓
海藻・野菜・豆類に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」といって、酸素と結びついた状態であることが多いため、肉や魚に含まれる「ヘム鉄」よりも体内吸収率が悪いのです。
吸収率を上げるための工夫として、ビタミンCを多く含む果物、たとえばキウイやイチゴなどをあわせて食べるようにすると良いそうです。
ビタミンCの還元作用により、酸素と結びついた鉄も結びつきをほどき、体内で吸収されやすい状態に変わるのですね。
食後のデザートにキウイ&イチゴ!! というのが良さそうです。
●牡蠣は栄養豊富な完全食
ビタミンCを多く含む果物といえば、レモンもその一つです。
生牡蠣にレモンを搾り、また牡蠣フライにレモン汁をふりかけて食べるのは、そうしたほうがよりおいしくなるからというだけでなく、鉄分の吸収率を上げるという点でも、理にかなった方法だったのですね。
牡蠣に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」(吸収しにくいタイプ)で、その含有量は、牡蠣1個につき0.38mgとされています。
対して、牛や豚のレバーに含まれるのは吸収の良い「ヘム鉄」で、その含有量は、100グラムあたり4〜12mgと高い数値を示しています。
しかし牡蠣だって負けてはいません。
亜鉛に老化を遅らせる作用があることは、よく知られていますね。
そしてまた牡蠣は、
ほうれん草の約2倍の鉄分を含みます。
カルシウムも豊富です。
ビタミンA・B1・B2・Cなどもたっぷり含んでいます。
18種類のアミノ酸、グリコーゲン(ブドウ糖)、タウリン(アミノ酸の一種)など、さまざまな栄養素をバランス良く含有しています。
「完全食品」
「アンチエイジング食」
「貧血気味の女性にとって何よりの食べ物」
とされています。
口あたりが柔らかく、消化も良いことから、病中病後の「養生食」としても適しています。
●秋冬は牡蠣がおいしくなる季節
一口に牡蠣といっても、真牡蠣、岩牡蠣など、いくつかの種類があります。
また、気温の上昇に伴い菌の繁殖が活発になるため、食中毒の危険が増す。
↑こういう情報を頭に入れておくと、どの季節にどの種類の牡蠣を食せば良いかがわかりますね。
欧米では一般的に、「R」のつかない月は牡蠣を口にしてはいけないとされています。
2月 February
3月 March
4月 April
5月 May
6月 June
7月 July
8月 August
9月 September
10月 October
11月 November
12月 December
このうち、Rがつかない月は5月から8月で、真牡蠣の産卵期とぴったり重なりますね。
これはやはり、
という生活の知恵なのでしょう。
日本においては、秋冬ほどではないにせよ、夏場も牡蠣を召し上がる人は少なからずいらっしゃるようです。
牡蠣を専門とするレストランも多数あり、そういう店では年間を通じて、安全品質の牡蠣を供しているはずですから安心ですね。
衛生管理の行き届いたお店を選ぶようにすれば、一年を通しておいしい牡蠣を食べることができるわけです。
●生食用と加熱用
レストランなどで生牡蠣を注文すれば、当然のこととして、生食用の牡蠣を供されるはずですから安心です。
しかし、家庭で牡蠣をいただく場合は、ちょっと注意が必要です。
スーパーマーケットの生鮮食料品売り場では、牡蠣を殻からはずし、身だけをパック入りにしたものを販売していますよね。
よく見ると、生食用と加熱用とがあります。
生食用は保健所指定海域で育ったもの、加熱用はそれ以外の海域で育ったものです。
ですから、たとえ秋冬であっても、「加熱用」と記されているものを生で食べるのは、食品衛生上、とても危険です。
牡蠣による食中毒の原因となるのは主に、「ノロウイルス」だとされています。
このウイルスは、85度以上の温度で1分以上調理することで死滅するそうです。
ですから念には念を入れて、牡蠣フライ、鍋、雑炊、炊き込みご飯、チャウダー、グラタンなども、できれば牡蠣の身の中心部まで十分に加熱してから食べるようにしましょう。(ちょっと固くなってしまうのが残念ですけどね)
●牡蠣の本場は広島、松島、伊勢志摩あたり
11月ともなれば、いよいよ牡蠣が一年で一番おいしくなる季節です。
牡蠣は、日本産のものだけでも約20種類以上もあるとされています。
牡蠣の産地というと、すぐに思い浮かぶのは広島や宮城県松島でしょうか。
いずれも、養殖牡蠣の本場です。
広島では江戸時代の寛文年間から牡蠣の養殖が始まったということですから、かなりの歴史があります。
広島産牡蠣の燻製を缶詰にしたものも販売されています。
自宅で飲むときのお伴によさそうですね。
三重県志摩市の的矢湾で生産される「的矢牡蠣」も有名です。
特殊な方法によって海水の清浄を保っているので、ここの牡蠣ならいつでも安心して生で食べられると定評があります。
そのかわり、他の産地のものよりもいくぶんかお値段が張るようです。
また、おいしいものは現地でいただくのが一番ですが、それには旅費がかかります。
伊勢志摩へ飛んでホテルのレストランで生牡蠣を食べていたら、中から真珠が出てきた〜持ち帰って専門家に見せたら数十万の値がついた〜なんてことにでもなればいいのですけどね。
●文豪バルザックは生牡蠣100個をペロリと平らげ
オイスター・オン・ハーフシェル、つまり殻をこじあけた牡蠣にレモンをギュッと搾ってチュッとすすりこむ、これにまさるうまい食べ方はない、という方は多いでしょう。
あなたは、いくつくらい召し上がりますか。
私は半ダースもあれば十分ですが、世の中には途方もない大食漢がいるものです。
19世紀のフランスを代表する小説家、オノレ・ド・バルザックは、食いしん坊・大食いとしても有名で、また、浪費家・借金魔としてもその名を歴史に刻んでいます。
バルザックという人は、小説を書いているとき以外は社交界で過ごし、着飾ることとご馳走をたらふく食べることが大好きだったようです。
そんなふうに散財を繰り返していたために、とうとう借金まみれになってしまったのですね。
彼は「この作品が完成すれば、すべて解決する」とばかりに、居並ぶ債権者たちをそっちのけにして、『人間喜劇』の原稿を執筆したとされています。
その勢いは、今で言うならまるでブルドーザーのようだったとか。
そしてどうかに書き上げた彼は、一目散にレストランに駆け込み、牡蠣100個、羊のカツ12枚、鴨1羽、うずら3羽、舌平目1枚を一気に平らげたというから驚きです。
そのときバルザックはワインを何本くらい飲んだのでしょう。
そしてその銘柄は?
「牡蠣にはシャブリ」なんて、フランス人はよく言いますから、バルザック先生もまずはよく冷えたシャブリを片手に生牡蠣をすすり、さぞご満悦だっただろうな〜と私は想像をふくらませています。
バルザックが多額の借金にもめげず、昼夜を分かたず書きまくることができたのも、牡蠣をたくさん食べてパワーをつけていたからじゃないかしら〜なんて思ったりもしています。
●まとめの一言
私は貧血なのかどうかわかりませんが、疲れやすいことはたしかなので、努めて肉を食べるようにしています。
この半年ほどは、1日の肉の摂取量をそれまでの2倍に増やし、お昼はステーキを約300グラム、夜は鶏の胸肉を150グラム、いただくようにしています。
おかげで少しずつですがエネルギーが増したように感じている今日この頃です。
季節の変わり目に体調を崩して寝込んでしまうなんていうこともなくなりました。
今後ますます体質改善をしていきたいものです。
この冬は、牡蠣もたくさん食べるようにします。
牡蠣は鉄分も亜鉛も豊富に含むので、おいしく食べて元気と若返りを一挙両得できそうね、と欲張ったことを考えているんです。
皆様もぜひ試してみてください。