皆さんは「コロケーション」って何のことかご存じですか?
コロケーションというのはたとえば、「輪をかけて」というのがその一つで、これは「さらに程度を激しくする」という意味ですね。
「俺もワガママだけど、弟は俺に輪をかけて自己チューだよ」というように使いますね。
「輪を」+「かける」or「かけて」or「かけた」
このように前の言葉と後の言葉が結びついて、ひと続きの言葉になっているものをコロケーションといいます。
コロケーションを数多く知ることにより言葉の世界が広がり、表現の幅も広がります。
その場の状況に応じて、コロケーションを適切に使っていけるとよいですね。
コロケーションを口にするなら、もしくは書くなら、「昔から言い習わしてきたとおりに従う」というルールを守りましょう。
たとえば、「息子は父親に輪をかけた酒好き」というのはよいのですが、「輪のかかった酒好き」というような言い方はあまりしません。
言うならやはり、「輪をかけた」です。
本来のコロケーションとは微妙にズレた言い方をすると、「あの人は言葉の使い方を知らない。教養がない」と笑われる恐れがあります。
人前で恥をかくことのないようにしなければ!!
このブログでは、日常よく使われるコロケーションを紹介しています。
あなたがこれまで知らずにいた言い回しがきっと見つかるでしょう。
読めば読むほど、「そうか、こういうときはこう言えばいいのか」と新たな発見が増していくと思います。
●「ワ」で始まるコロケーション
●輪を→かける=さらに程度を激しくする、ということ
●若気(わかげ)の→至(いた)り=若い人が血気にはやって思慮分別を失うこと。また、それが原因となって失敗を引き起こすこと
若気の過ち、とも言います
●脇が→甘い=すきがあって、付け込まれやすいということ
●脇目も→振らず=一心不乱である様子
●枠に→嵌(は)まる=考え方などが古くて、新味がないこと
●技(わざ)を→磨く=一定の型に基づく技術を、いっそう立派なものにすること
●山葵(わさび)が→利く=わさびの風味や辛味が際立っていること。または、人の言動などが鋭く引き締まっていること
●綿(わた)のように→疲れる=くたくたになること
●話題が→尽きる=話すことが何もなくなる、という意味
●話題に→上(のぼ)る
話題になる、とも言います
●私(わたくし)を→図(はか)る=私利私欲を求めること
●渡りを→つける=相手と交渉して、つながりをつけること
橋を架ける、とも言います
●罠に→嵌(は)まる=人にだまされること、計略に陥ること
●罠を→掛ける=鳥獣などを生け捕りにするために、網や落とし穴などを仕掛けること。または、人を陥れるために、策略を巡らすこと。
●詫(わ)びを→入れる=過ちを詫び、謝罪すること
●割が→いい・悪い=差引勘定をすると得になる、または損になるということ
●割に→合わない=苦労に見合った利益がない、ということ
●割を→食う=損をすること
●我(われ)に→返る=はっと気づいて正気に戻ること
●我(われ)にも→なく=自分らしくもなく、という意味
●我(われ)を→忘れる=物事に夢中になること、興奮して理性を失うこと、心を奪われてぼんやりすること
●まとめの一言
●私(わたくし)を図(はか)る=私利私欲を求めること
↑こういう言い方があることを、私は今回初めて知りました。
「わたくし」って「はかる」こともできるんですね〜
言葉の世界は奥が深いので、興味は尽きません。
言葉をたくさん知れば知るほど、話すのも書くのも自由自在になっていきます。
頭を整理しながら自分の思いや考えを的確に伝えられるので、いつも気分よく過ごせます。
それに、コロケーションを使えば、くどくど説明しなくても伝わります。
仕事や人間関係にきっと良い影響があるでしょう!!
あなたにとって、「これ覚えておこう!!」と思うコロケーションはいくつありましたか?