皆さんは、「コロケーション」って何のことかご存じですか?
それはコロッケの一種でもなければ、立地(ロケーション)のことでもありませんよ。
コロケーションとは「連語」のこと。
つまり、語と語が自然につながり、結びついていることです。
たとえば、「抜き差しならない」というのもコロケーションです。
意味はもちろん、「身動きできない、どうすることもできない」ということですね。
コロケーションを使う上でのルールはただ1つ。
本来の意味を知らずに、または誤解して、微妙にズレた言い方をすると、「あの人は教養がない。言葉の使い方を知らない」と笑われてしまいそう。
人前で恥をかくことのないようにしたいものですね。
それには、耳で覚え、目で覚えるしかありません。
このブログでは、日常よく使われるコロケーションを紹介しています。
あなたがこれまで知らずにいた言い回しがきっと見つかるでしょう。
そして、読めば読むほど、「そうか、こういうときはこう言えばいいのか〜」と新たな発見が増していくと思います。
コロケーションに親しんで言葉の世界を広げ、表現力を高めましょう。
その場の状況に応じてタイミングよく、適切なコロケーションを使っていけるとよいですね。
●「ヌ」で始まる言葉のコロケーション
糠味噌(ぬかみそ)が→腐る=歌が下手であることをあざける言葉
抜き差し→ならない=身動きできない、どうすることもできない
抜け目が→ない
盗みを→働く
ぬるま湯に→浸かる=刺激の少ない境遇に甘んじて、なんの心配もなくぬくぬくと過ごすこと
濡れ紙を→剥がすよう=注意深くゆっくりと行うことのたとえ
濡れ衣(ぎぬ)を→着せられる
濡れ手で→粟(あわ)=苦労せずに利益を得ることの形容
●まとめの一言
日本語には数多くのコロケーションがあります。
言葉の文化が豊かだということですね。
「濡れ手で粟」とは、苦労せずに利益を得ることを指します。
バブル期にはよくあったことですが、「バブル」という英語を日本語に直すと「泡」ということから、「濡れ手で泡」と思っている人は意外と多いようです。
正しくは「泡」ではなく「粟」ですから、間違えないようにしましょう。
濡れた手で粟に触れると、手にびっしりと粟がつきますね。そこから来た言葉なのです。
言葉の世界は奥が深いので、興味は尽きません。
言葉をたくさん知れば知るほど、話すのも書くのも自由自在になっていきます。
頭を整理しながら自分の思いや考えを的確に伝えられるので、いつも気分よく過ごせます。
仕事や人間関係にきっと良い影響があるでしょう!!
あなたにとって、「これ覚えておこう!!」と思うコロケーションはいくつありましたか?