文章構成術

文章構成術/書籍原稿の場合

投稿日:2020年1月21日 更新日:

本を書くときの文章構成術

書籍原稿のように、長大な文章を執筆するにあたっては、まず全体の構成(骨組み)をきちんと組み立てることが大切です。

ビジネス書など、ノンフィクションものの書籍原稿はたいてい、 次のようになっています。

●単行本1冊あたり、4〜10の章を設けるのが適量

●各章のはじめに「扉ページ」を設け、そこにリード文を書く

●各章とも、「章」→「節」→「項」という3段構えで構成する

●「項」の本文ひとかたまりごとに「見出し」をつけて、読みやすくする

本の目次を「分析」してみよう

書籍の目次を見ると、「章→節→項」の構造がよくわかります。

一例として、拙著『言いたいことが伝わる上手な文章の書き方』の第1章の構造を見てみましょう。

【章タイトル】

第1章 この文章は、どこがおかしい?

【章扉のリード文】

理解に苦しむ「悪文」を書き換えてみよう

私たちがふだん目にするブログやSNS、雑誌、新聞、書籍、新聞にも、意味がよくわからない「難解な文」がいくつも見つかります。
むずかしい内容だから理解できないのではなく、言葉の使い方が適切でないために、理解に苦しむ文になっているのです。
そういう「悪文」こそ、筆力向上をはかる良い教材となります。

【第1章・第1節の見出し】

「誰が何をしたのか」が、わかりにくい文章例

【第1章・第2節の見出し】

読めば読むほど理解に苦しむ悪文例

【第1章・第3節の見出し】

書かれていなければ、読者にはわからない

【第1章・第4節の見出し】

誤解を誘う、まぎらわしい表現

【第1章・第5節の見出し】

読者の推理によって、意味が変わる文章

↑第1節〜第5節のそれぞれに、いくつか「項」(本文)が設けてあり、

●例文

●ここが残念!!

●改善例

●解説

●補足

といった小見出しがついています。

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関連記事→段落(パラグラフ)の作り方

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