言葉エッセイ

クリエイティブな推敲をしよう

投稿日:2018年10月6日 更新日:

文章を書く際には、たとえどんなに注意を払っていても、文法的なミスやマナー違反をおかしてしまうことがあります。

100%完璧な文章を書こうとしても、無理なのです。

100%完璧な人などいない、というのと同じです。

ですから、間違いだらけの文を書いたって構わない、と私は思っています。

ただし、書きっぱなしではいけませんね。

書いたら必ず読み返し、改良を加える必要があります。

それを「推敲」(すいこう)と言います。

推敲というものは、単なる修正作業ではなく、実はとてもクリエイティブな行為です。

私など、書くよりも推敲しているときのほうが燃える、と感じているくらいです。

●最初は間違いだらけの文章でいい

誤字脱字、「てにをは」の誤用は、推敲の段階で修正することができます。

細部にとらわれず、思いつくまま書き進んでいきましょう。

一つの話題を語りきらぬうちに、次の話題に飛ぶことがあってもいいのです。

細かいことにいちいちこだわらず、頭に浮かぶアイディアがフレッシュなうちに、どんどん書き留めていきたいと思います。

だだし、

「ここが話題の転換点」と思う箇所では必ず改行をするべきです。

改行をして話を続け、次の改行をするまでが一つの段落になります。

このようにして、次々と段落をつくっていきます。

一つの段落の中では、その段落全体が表す考えとまったく関係のない文を入れないようにします。

↑つい話が逸れたり、枝葉末節にこだわったりすると、焦点がぼけてしまうので、その点は特に要注意です。

段落の長さを調整する工夫も必要です。

↑短すぎる段落があると、文章の流れるリズムが狂ってしまいます。

紙の書籍でいうと、4行から10行程度で1段落というのが目安です。

↑長すぎる段落では、読者は要点をとらえにくいでしょう。

電子書籍の場合は、1段落の行数にこだわる必要はさほどありません。
読者それぞれが自分の読みやすいように活字の大きさを調整するので、紙の書籍のように、「何行」という測り方ができないからです。

●少し時間をおくことも必要

ひととおり執筆を終えたら、少し時間を置いてから読み返すと効果的です。

時間を置くことで、自分の書いたものと精神的な距離が生じ、書いているときには気づかなかった欠点が見えるようになっています。

読者の身になって読み、わかりにくい箇所や誤解を招く表現がないか、厳しい目でチェックしていきましょう。

●「推敲」の手順を知っておこう


文章を作成するうえで大切なのは、

書いたものを見直し、よりよい文章にするために手を加える

ことです。

↑実はこれ、作家やライターが最も力を注ぐポイントです。

誤字脱字

「てにをは」の誤用

語句の誤用

がないか、意識を集中してチェックしていきましょう。

間違い箇所があれば一つ残らず修正していきましょう。

確信が持てない場合は、必ず国語辞典を引いて確認しましょう。

執筆に1時間かけたら、少なくとも2時間は推敲する。

というくらいでちょうどよいと思います。

推敲をすることで、確実に文章レベルが上がります。

だからつい夢中になって、何時間もぶっ続けで推敲作業をしていることがよくあります。

●文章の並べ替えは不可欠の作業

推敲をするときに何よりも注意すべき点は、

話が重複していないか。

話が散らばったり、行ったり来たりしていないか。

ということです。

ですから、しばらく書き進んだら、全体を見通すようにしてみるといいのです。

重複する箇所があるなら、思いきって削除します。

話が散らばったり、行ったり来たりしているときは、一つの話題ごとに文章を固めて配置しなおします。

↑コピー&ペーストの機能を活用すれば、段落ごと入れ替えることも簡単にできます。

文章の並べ替えは、筋道を立てて論じるために不可欠の作業です

●クリエイティブな推敲をしよう

書く。

削る。

並べ替える。

そうしているうちに、自分が最も主張したいポイントが見えてきます。

そこに力点を置くとよいですね。

自分の論に自ら反論を加えたり、その反論にさらに反論したりすることにより、内容の充実した文章になります。

論旨も明確になります。

↑そういう意味で、

推敲というのは、とても創造的な行為なのです。

●書けないけれども書く。その悪戦苦闘こそが最高の文章修業

文を書くこと。

手を加えて磨きあげること。

これを積み重ねれば、いやでも文章力がつきます。

文の組み立て方

段落のつくり方

論旨のまとめ方

についても、練習を積めば積むほど、上達していきます。

と偉そうなことを言っていますが、私も目下、練習中の身です。

さらさらっと名文をものすることなど、もちろんできません。

自分の感じたこと考えたことを、どうにかこうにか書き表しているというのが実態です。

まだるっこしい、と思います。

書こうとしたとたんに言葉が逃げていくような感覚もあります。

友達と気軽におしゃべりしているときはいくらでも言葉が湧いてくるのです。

でも、ちょっとまとまった文章を書けと言われると、言葉に詰まってしまうことがよくあります。

言うべき言葉が見つからない。

何を書いていいのかわからない。

自分が今どんな気持ちで、どんなことを考えているのかさえ、わからなくなる。

それでも何か書こうとする。

──そんな悪戦苦闘こそが、何よりも効果的な文章修業なのだと私は思っています。

関連記事→ゴーストライターという仕事

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