●10月の別名・異称・愛称
10月の別名は「神無月(かんなづき)」または「神去月(かみさりづき)」です。
全国各地にいらっしゃる八百萬の神が、年に一度、出雲の地で開催される大集会へお出かけになり、お留守になるから、とされています。
神々が集まる出雲の地においては、「神在月」(かみありづき)となります。
そのほかにも、10月は神様に縁のある異称がいろいろとあります。
雷無月(かむなしづき)
鎮祭月(ちんさいげつ)
鏡祭月(きょうさいげつ)
さらに──
陽月(ようげつ)
良月(りょうげつ)
大月(たいげつ)
吉月(きちげつ)
など、縁起の良い呼び名が多数あります。
そしてさらに──
上冬(じょうとう)
開冬(かいとう)
立冬(りっとう)
小春(しょうしゅん)
というのもあります。
旧暦では、10月から冬が始まるとされていますが、冬が始まったばかりなのに、もう春の字を用いるところが面白いですね。
日本人は案外、気が短くてせっかちな性分なのかもしれません。