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それって意味違うでしょ!!と言いたくなる「語の誤用」or「書き間違い」

投稿日:2017年5月1日 更新日:

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書き間違いをしやすい語はたくさんあります。

おかげで、私もずいぶんと恥をかいてきました。

ひょっとするとあなたも、知らずに恥をかいているかもしれません。

たとえばの話ですが──

○○先生、このたびは○○賞の受賞、まことにおめでとうございます。

私のような者まで授賞式にお招きいただき大変恐縮しております。

と手紙を送ったなら、○○先生はきっと喜んでくれるでしょう。

社交辞令を羅列した文面であっても、読み手は自尊心をくすぐられ、気をよくする、ということが実際によくあるのです。

ただし、そこに書き間違いがあると、読み手は気分を害します。

「○○賞の受賞」を「○○賞の授賞」と書いたり、
「授賞式」を「受賞式」と書いたりしてはいけませんね。

そのほか、どのような語に気をつけるべきか、例を挙げていきます。

●過分なお褒めに授かりまして?


「お褒め」というものは、授かるものではなく、与る(あずかる)ものです。

「預かる」ではなく、「与る」です。

「過分なお褒めに与りまして(あずかりまして)」

というのが正式な言い方・書き方です。

「たいしたことではございませんのに、そんなにもお褒めいただき恐縮に存じます」

という意味ですね。

「お招きを授かる」

「恩恵を授かる」

「恩恵に預かる」

↑こういう言い方・書き方は誤りです。

正しくは、

「お招きに与る」

「恩恵に与る」

です。

●「与る」という言葉の2つの意味


「与る」という語には2種類の意味があります。

ひとつは、

「主に目上の方から、好意の表れとして、あることを受ける・こうむること」。

何を受ける・こうむるのかといえば、「恩恵、お招き、お褒め」といったことが挙げられます。


「与る」という語のもうひとつの意味は、

「関わりをもつこと・関与すること」。

「事業計画の立案に与る」というように遣います。

↑この場合は、「与る」を「関わる」と言い換えることも可能です。

●亀の甲より年の効?

「亀の甲より年の功」

という慣用句があります。

「甲」は、亀の甲羅のこと。

「亀は万年生きる」と言われており、それに比べれば、人間などいくら長生きをしたとしても80〜100年のことですから、とてもはかなく、短い一生だと感じられます。

それでも、年長者が経験から身につけた知恵や技術は貴ぶべきだ、というポジティブな意味を持つ語が、「亀の甲より年の功」です。

厳密には、「亀の甲より年の劫」と書くのが正しいとされています。
「劫」はきわめて長い時間のことを指し、長年の功績という意味がこめられています。

年長者に向かって、

「さすがは先生、亀の甲より年の効ですね」

などと書いたりしていませんか。

年の「効」と書くのは間違いです。

年の「功」と書くなら間違いではありません。

●枯れ木も山の賑わい?


仮に、あなたが学生時代の恩師に、結婚式の招待状を送ったとしましょう。

もしそこにこう書かれていたら、恩師はどうお思いになるでしょう。

「枯れ木も山の賑わいですから、何卒ご臨席を賜りますようお願い申し上げます」

先生はおそらく、というか必ず、額に青筋立ててお怒りになるはずです。

「枯れ木も山の賑わい」という語の意味は、

「何もない殺風景なはげ山よりも、たとえ枯れ木でもあれば山の趣を添え、風情を賑わしてくれるだろう」

という意味です。

ですから、「枯れ木も山の賑わいと申します」という語は、主に、自分を謙遜して言うときに遣われます。

殊に、高齢者が若い人たちに交じって何かをする際など、よく口になさるようです。

「枯れ木も山の賑わいと申します。
私のような、老いてつまらない者でも、いれば多少の賑やかしになるでしょうから、ぜひ参加させてもらいます」

というように遣われるわけですね。

「あいつはてんで役に立たないけれど、いないよりはマシだから、呼んでおくか」

「うん、枯れ木も山の賑わいというからな」

と陰で人を揶揄するときに遣われたりもします。

「枯れ木も山の賑わい」という言葉は、遣い方を間違えると、とんでもないことになるわけですね。

取り扱いに注意しましょう。

●草葉の陰で見守って?


仮に、あなたは学生時代に書道部に所属していたとしましょう。

当時お世話になった部活指導の恩師へ手紙を書き、書道展入選を果たしたことを手紙で報告したとしましょう。

その手紙の末尾にこう書かれていたら、恩師はどう思われるでしょう。

「これからも精進してまいります。先生もどうか草葉の陰で見守っていてください」

先生は、「俺はまだ死んじゃいないぞ!」と、さぞご立腹のことでしょう。

「草葉の陰で」という語は、死者について語るときに用いるものです。

「孫が生まれて、ご先祖様も草葉の陰で喜んでいるだろう」

というようなときに遣うのです。

 

●最高調?

「部長、先日はありがとうございました。

あの日は一次会・二次会とも盛り上がりました。

みんなノリノリで絶好調でした!」

というように、上司や先輩であっても、気のおけない相手に対してならば、カジュアルな言葉遣いのメールを送ったりすることもありますね。

そこで「みんなノリノリで最高でした。最高調!!」などと書き間違えをしないように気をつけましょうね。
それは二重の間違いをおかすことになります。

「絶好調」という言葉はあっても、「最高調」という言葉はありません。

場の雰囲気が盛り上がり、いわばクライマックスに達しているような状態をいうときは、「最高潮」と書きます。
「調」ではなくて「潮」です。

「山場です」

「頂上です」

「ピークです」

という表現でも、盛り上がりの絶頂感を伝えることができます。

●気遅れ?


場の雰囲気や勢いに圧倒されて怖じ気づく・ひるむことを「気後れする」といいます。

「人前だと気後れしてしまって、言いたいことも言えない」

というふうに遣います。

モジモジして一歩出遅れる状態を言い表す言葉なので、つい、「気遅れ」と書いてしまうこともあるでしょう。

パソコンもたまに「気遅れ」と漢字変換したりすることがあるので困ります。

でも、↑それは間違い。

「気遅れ」ではなく「気後れ」です。

 

●まとめの一言


恩師、先輩、上司など、目上の方に手紙やメールを書くときは、折り目正しくフォーマルな書き方をすると、好印象を与えることができます。

ビジネスシーンにおいてはもちろんのこと、プライベートな用件で手紙やメールを書くときも、できるだけフォーマルな筆致を心がけ、語の誤用や書き間違いには特に気をつけたいものです。

きちんとした文章、明快でわかりやすい文章を書けるようになると、周囲の人があなたの意見に耳を傾け、良い反応を示してくれるようになります。

文章力をつけることにより、仕事も人間関係もうまくいきだす可能性は高いのです。

関連記事→ビジネスパーソン必見!! 熟語・慣用句の「誤用」or「書き間違い」

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