コロケーション

役不足、役者不足、力不足

投稿日:2019年4月16日 更新日:

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皆さん、「コロケーション」って何のことだかご存じですか?

コロケーションとは「連語」のこと。

つまり、語と語が自然につながり、結びついていることです。

たとえば、「役者が揃う」というのもコロケーションです。

これは「ある物事を成し遂げるために必要な人物が一箇所に集まる」ということですね。

間然に揃っていない場合は、「役者が足りない」「役者不足だ」なんていう言い方をします。

しかし、「役者不足」というのはいわゆる造語で、広辞苑などの辞書には載っていません。

どうしてでしょう。

「役者不足」という言葉は通常、「与えられた役目に対して能力が足りない」という意味で使われることが多いのですが、それを言うなら本来、「力不足」とするのが適切だからです。

いっぽう、「役不足」という言い方もあります。

これは広辞苑などの辞書に載っている言葉で、「与えられた役目は簡単すぎる。もっと能力がある」という意味です。

「役者不足」を、「力不足」や「役不足」などと取り違えられて誤用することが多いので要注意です。

能力<役割 の場合は「力不足」

能力>役割 の場合は「役不足」

と覚えておくとよいですね。

さて、このブログでは、日常よく使われるコロケーションを紹介しています。

あなたがこれまで知らずにいた言い回しがきっと見つかりますよ。

そして、読めば読むほど、「そうか、こういうときはこう言えばいいのか」と新たな発見が増していくと思います。

コロケーションを数多く知っていると、言葉の世界が広がり、表現の幅も広がります。

その場の状況に応じて、タイミングよく使っていけるとよいですね。

●「ヤ」で始まる言葉のコロケーション

●矢も→楯もたまらない=ある事をしたいという気持ちが強くて、じっとしていられないということ

●矢を→放つ

●矢を→向ける=攻撃の対象とすること

●野(や)に→ある=民間の立場にあること

●野(や)に→下(くだ)る=公職を離れて民間の生活に入ること、または、与党から野党にまわること

●刃(やいば)に→かかる=刀で殺されること

●刃(やいば)に→伏す=刃物で自殺すること

●刃(やいば)を→向ける=刃物を向けること、または、相手を攻撃すること

●夜陰(やいん)に→乗ずる=夜の暗闇を利用すること

夜陰に紛れる、とも言います

●矢面(やおもて)に→立つ=非難などをまともに浴びる立場に身を置くこと

●焼きが→回る=年をとったりして、勢いや能力が衰えて鈍くなること

●焼きを→入れる=鍛えて、しゃんとさせること

●焼き印を→捺す

●焼き討ちを→かける

●焼き餅を→焼く=嫉妬すること

甚助(じんすけ)を起こす、とも言います

●役に→立つ

●役を→振る=役を割り当てること

●薬餌(やくじ)に→親しむ=病気がちであること

●役者が→揃う=ある事柄をするための主だった顔ぶれが揃うこと

●役職に→就く=重要な地位に身を置くこと

●薬味(やくみ)を→利かせる=薬味(香辛料)を加えて、風味や刺激を増すこと

●役目を→果たす

●櫓(やぐら)を→組む=盆踊りなどに使う高い建物をつくって構えること

●野次(やじ)を→飛ばす

●痩せても→枯れても=たとえどんなに落ちぶれても、という意味

●厄介(やっかい)に→なる=人の世話になること

●厄介(やっかい)を→かける=人に面倒や手数をかけること

●屋根を→葺(ふ)く=瓦、トタン板、藁などを用いて、建物の屋根を覆うこと

●山が→当たる=万が一を期待した見当が的中すること

●山が→見える=前途の見通しが立つこと

●山を→かける=万が一の幸運を望んで行動すること、または、試験などで問題に出そうなところを予想すること

山を張る、とも言います

●山を→越す=ある状態の最盛期を過ぎること

●山を→なす=うず高く積み上げて、山のような形をしていること

●病(やまい)が→革(あらた)まる=病状が急変して危篤に陥ること

●病(やまい)に→冒(おか)される

●病(やまい)の→床(とこ)に就く

●病(やまい)は→気から=自分の気の持ちようによって、病気などが良くも悪くもなるということ

●闇から→闇へ葬る=世間に知られないうちに処理する、ということ

●闇討ちを→かける=暗闇に紛れて、または、不意を突いて人を襲ったり驚かせたりすること

闇討ちを食わせる、とも言います

●槍玉(やりだま)に→挙げる=非難や攻撃の対象とすること

●まとめの一言

日本語には数多くのコロケーションがあります。

言葉の文化が豊かだということですね。

●薬餌(やくじ)に親しむ=病気がちであること

●病(やまい)が革(あらた)まる=病状が急変して危篤に陥ること

↑この2つを私は今回初めて知りました。

●「焼き餅を焼く」を「甚助(じんすけ)を起こす」とも言うなんて、私は知らなかった〜

コロケーションって便利ですね。

その一言があれば、くどくど説明しなくても伝わるものがあります。

ただし、本来の意味とは微妙にズレた言い方をすると、「あの人は教養がない。言葉の使い方を知らない」と笑われてしまうでしょう。

人前で恥をかくことのないようにしなければ!!

コロケーションを扱うときのルールはただ1つ。

昔から言い習わされてきたとおりに従う」ということだけです。

そのようにして言葉を知れば知るほど、話すのも書くのも自由自在になっていきます。

頭を整理しながら自分の思いや考えを的確に伝えられるので、いつも気分よく過ごせます。

仕事や人間関係にきっと良い影響があるでしょう!!

関連記事→融通が利く 融通が利かない 融通無碍 ゆうづうむげ

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