「我々」「人々」などで使われる「々」という字、これ1文字の場合は何と読む?
「同の字点」(どうのじてん)と読みます。
なお、「々」という字には「漢字返し」「漢字送り」「ノマ点」「漢くり」「くりかえし」「おなじ」という名称もあります。
「1ヶ」を「いっこ」、「1ヶ月」を「いっかげつ」と読みますが、「ヶ」が「個」と同じ意味を持ち、「こ」や「か」と読まれるようになったのは何故でしょう?
かつて「个」(か)という漢字が「個」を意味する文字として使われていた時代があります。
「个」のくずし文字がカタカナの「ケ」に似ているため、「ケ」と書いて「個」を表し、それを「こ」または「か」と読むようになったのだとされています。
春の七草・秋の七草を全部、挙げられますか?
春の七草は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7種です。
漢字にすると──
芹(せり)
薺(なずな)=(ぺんぺん草)
母子草(ごぎょう)
繁縷(はこべら・はこべ)
田平子(ほとけのざ)
蕪(すずな)
大根(すずしろ)
秋の七草は、オミナエシ、ススキ、キキョウ、カワラナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギの7種です。
漢字にすると──
女郎花(おみなえし)
尾花(おばな・すすき)
桔梗(ききょう)
撫子(なでしこ・かわらなでしこ)
藤袴(ふじばかま)
葛(くず)
萩(はぎ)
「半ドン」とは半日休みのこと、つまり土曜日を指す言葉ですが、そのように言われるようになった由来は?
幕末に鎖国を解き、開港した5港(横浜・神戸・函館・新潟・長崎)とその周辺地域には、フランス・ポルトガル・オランダ・イタリア・アメリカなど諸外国の文物や言葉が次々と流入しました。
横浜にはオランダ人が多数居留していたそうですが、彼らが休日ごとに踊ったり歌ったりして楽しみ、日曜日のことを「Zondag」と言っているのを見た当時のハマッ子たちは、「ドンタク」という新しい言葉を生み出しました。
日曜日は「ドンタク」、そして土曜日は半日休みなので「半ドン」ということになったわけです。
ちなみに、「半ドン」を「宵ドン」(ヨイドン)と言うこともあったようです。
60歳は還暦。では70歳は?その先は?
60歳 還暦(かんれき)
由来/干支は本来、「十二支」と「十干」の組み合わせから成り、60年で一巡します。生まれた年の干支に戻る61年目(満年齢60歳)は「元の暦に還る」ことから、還暦のお祝いとされています。
70歳 古希(こき)または古稀(こき)
由来/「古稀」というのは中国唐代の著名な詩人・杜甫が詠んだ『曲江詩(きょっこう)』にある「酒債尋常行処有 人生七十古来稀」の一節からとられた語で、「70歳まで生きるのは非常に稀(まれ)なことだ」という意味を持っています。
77歳 喜寿(きじゅ)
由来/「喜」という字の草書体は「七」を3つ重ねた形をしており、「七十七」と読めることから、室町時代末期、長寿を祝う「喜寿」という語が誕生しました。
80歳 傘寿(さんじゅ)
由来/「八」と「十」を重ねると「傘」という字の俗字と同じ形になり、「八十」とも読めることから、「傘寿」という言葉が編みだされました。
※俗字とは、正式ではないが世間一般で広く用いられている字体のこと
88歳 米寿(べいじゅ)
由来/「八」と「十」と「八」を組み合わせると「米」の字になることに由来します。また日本では、「八は末広がりの縁起のよい数字」とされており、「八」がふたつ重なる米寿のお祝いはとくにおめでたいとされています。
90歳 卒寿(そつじゅ)
由来/「卒」の俗字は「卆」で、その形が「九十」と読めることに由来しています。
※俗字とは、正式ではないが世間一般で広く用いられている字体のこと
99歳 白寿(はくじゅ)
由来/「百」という漢字から「一」を引くと「白」になります。そこから、「白」という字が、あとひとつで「百」になるという意味合いでも使われるようになりました。
100歳 紀寿(きじゅ)または百寿(ひゃくじゅ・ももじゅ)
由来/紀寿の「紀」は「一世紀=100年」の意。また、漢字の「百」から「百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)」のお祝いとも言います。
七福神(しちふくじん)とは?
大黒天(だいこくてん)
恵比寿天(えびすてん)
弁財天(べんざいてん)
毘沙門天(びしゃもんてん)
寿老人(じゅろうじん)
布袋尊(ほていそん)
福禄寿(ふくろくじゅ)
以上7人の福徳の神様を「七福神」と呼び、七福神を参拝すると七つの災難が取り除かれ、七つの幸福を授かると言われています。
日本三景(にほんさんけい)とは?
京都府・天橋立(あまのはしだて)
宮城県・松島(まつしま)
広島県・厳島(いつくしま)
これらが日本を代表する三景勝地とされています。
日本の三名園は?
石川県・兼六園(けんろくえん)
茨城県・偕楽園(かいらくえん)
岡山県・後楽園(こうらくえん)
大和三山(やまとさんざん)って何?どこにあるの?
大和三山とは、奈良県にある
天香具山(あまのかぐやま)
耳成山(みみなしやま)
畝傍山(うねびやま)
のことです。
(飛鳥時代、持統天皇の頃には、この三山周辺に藤原京が整備され、その中心部に大極殿などの宮城が置かれていました。また、この三山はたびたび万葉集に詠まれています)
四鏡(しきょう)とは? 三鏡(さんかがみ)とは?
平安時代後期から室町時代前期までに成立した歴史物語(歴史書)の、
『大鏡』(おおかがみ)
『今鏡』(いまかがみ)
『水鏡』(みずかがみ)
『増鏡』(ますかがみ)
この4書はいわゆる「鏡物(かがみもの)」と呼ばれ、4書を総称して「四鏡」(しきょう)と呼びます。
『今鏡』を除く3書が「三鏡」(さんかがみ)と呼ばれることもあります。
蕉門十哲(しょうもんじってつ)とは?
蕉門十哲は、松尾芭蕉の弟子の中でも特に優れた高弟10人を指す語です。
その10人が誰に当たるかについては諸説あるようですが、一般に言われているのは──
宝井其角(たからい きかく)
服部嵐雪(はっとり らんせつ)
向井去来(むかい きょらい)
内藤丈草(ないとう じょうそう)
森川許六(もりかわ きょりく)
杉山杉風(すぎやま さんぷう)
各務支考(かがみ しこう)
立花北枝(たちばな ほくし)
志太野坡(しだ やば)
越智越人(おち えつじん)
これら10歌人だそうです。
※どちら様も17世紀後半に活躍し18世紀初頭に亡くなった、いにしえの方ですが、それにしても難しいお名前でいらっしゃいますね。ルビがなければ読めませんよ〜
三筆(さんぴつ)とは?
日本の書道史上に名を残す、すぐれた能書家3名を並称して「三筆」と呼ぶそうです。
各時代にそれぞれの三筆が存在しますが、殊に有名なのは、平安時代初期の
空海(くうかい)
嵯峨天皇(さがてんのう)
橘逸勢(たちばなはやなり)
の三筆であるとされているようです。
六国史(りつこくし)とは?
古代日本の律令国家が編纂した6つの一連の正史を「六国史」と呼びます。
すなわち──
『日本書紀』(にほんしょき)
『続日本紀』(しょくにほんぎ)
『日本後紀』(にほんこうき)
『続日本後紀』(しょくにほんこうき)
『日本文徳天皇実録』(にほんもんとくてんのうじつろく)※略して「文徳実録」ともいう。
『日本三代実録』(にほんさんだいじつろく)