皆さんは「コロケーション」って何のことかご存じですか?
たとえば、
というのもコロケーションです。
↑この3つは類語で、どれもみな、「自分は何もしないで、人がしていることをただ見ているだけ」という意味を持っています。
責任を負いたくないが、何もできない弱虫だと思われたくないので、わざと腕組みなんかして傍観のポーズをとったりするんでしょうね。
以前の私は、「手をこまねく」という言葉を、「どうしてよいかわからないので手を出せずにいる、みっともないほどオロオロしている」ことだと誤解していました。
でも本当の意味は「自分は何もしないで、人がしていることをただ見ているだけ」ということですから、ニュアンスはけっこう異なります。
言葉の本来の意味と微妙にズレた使い方をすると、「あの人は教養がない。言葉を知らない」と笑われてしまいそう。
人前で恥をかくことのないように、コロケーションの適切な使い方を覚えていきましょう。
このブログでは、日常よく使われるコロケーションを紹介しています。
これまで知らずにいた言い回しが見つかるかもしれません。
読めば読むほど、「そうか、こういうときはこう言えばいいのか」と発見があるでしょう。
●「ウ」で始まるコロケーション
上には→上がある
上を→下への大騒ぎ
飢えを→しのぐ
浮き名が→立つ
浮き名を→流す
憂き身を→やつす(痩せるほどの苦労もいとわずに熱中すること)
憂き目を→見る(つらい体験をして苦しい目にあうこと)
有卦(うけ)に→入(い)る(運が向いてきて良い出来事が続くこと)
動きが→とれない
動きを→封じる
憂さを→晴らす
後ろ髪を→引かれる
後ろ指を→指される
嘘で→固める
梲(うだつ)が→上がらない
内に→こもる
内を→外にする(外出がちで、ほとんど家にいないこと)
内兜(うちかぶと)を→見透かす(内部の事情、秘密、弱点などを見破ること)
内幕を→あばく
現(うつつ)を→抜かす
鬱憤を→晴らす
腕が→上がる
腕が→冴える
腕が→立つ
腕が→鳴る
腕に→覚えがある
腕に→よりをかけて
腕を→こまねく(自分は何もしないで、人がしていることを傍観すること)
手をこまねく、手を束ねる、とも言います
腕を→振るう
腕を→磨く
産声(うぶごえ)を→上げる
馬が→合う
有無を→言わせず
烏有(うゆう)に→帰す(火事にあって何もかもなくすこと)
裏には→裏がある
裏を→かく
裏を→とる(根拠を探し出し、正当性を強固にすること)
恨みを→いだく
恨みを→買う
恨みを→晴らす
裏目に→出る
噂が→立つ
噂が→流れる
上辺(うわべ)→飾る
上前(うわまえ)を→はねる
頭をはねる、とも言います
運が→尽きる
運が→回る(よい巡り合わせがやってくること)
運が→向く
蘊蓄(うんちく)を→傾ける
●まとめの一言
↑私はこの言い回しが気に入りました。これからどんどん使っていこうと思います。
↑というのもいいですね。
あなたにとって、「これ、いい!! 使いたい!!」と思うコロケーションはいくつありましたか?