暮らし歳時記

3月は弥生(やよい)

投稿日:2022年1月24日 更新日:

●3月の別名・異称・愛称

3月のことを別名「弥生(やよい)」といいます。
「いやおい」を縮めた呼び方で、ますます生長するという意味がこめられています。


禊月(みそぎづき)という別名もあります。
お雛様の禊ぎをすることからついた名です。

そのほかにも──

夢見月(ゆめみづき)
ついうつらうつらと夢見がちになる月という意味です。

花月(かげつ)

桜月(さくらづき)

称月(しょうげつ)

蚕月(かいこづき)

桃月(ももつき)

宿月(しゅくげつ)

花見月(はなみづき)

春惜月(しゅんせきづき)

早花咲月(はやはなさきづき)

晩春(ばんしゅん)

暮春(ぼしゅん)

季春(きしゅん)

末春(まつしゅん)

殿春(でんしゅん)

暮陽(ぼよう)

という別名もあり、漢字からおおよその意味を汲み取ることができますし、「ああ、季節感のある言葉って美しいなあ」と思わせますね。

ちょっとひねった別名もあります。

竹秋(ちくしゅう)

花飛(かひ)

中和(ちゅうわ)

穀雨(こくう)

桃浪(とうろう)

花老(かろう)

春なのに秋という字をあてたり、「花が老いる月」としたりして、昔の人はひねりの利いた表現が上手だったのだな〜と感心してしまいます。

関連記事→4月は卯月(うづき)

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