●3月の別名・異称・愛称
3月のことを別名「弥生(やよい)」といいます。
「いやおい」を縮めた呼び方で、ますます生長するという意味がこめられています。
禊月(みそぎづき)という別名もあります。
お雛様の禊ぎをすることからついた名です。
そのほかにも──
夢見月(ゆめみづき)
ついうつらうつらと夢見がちになる月という意味です。
花月(かげつ)
桜月(さくらづき)
称月(しょうげつ)
蚕月(かいこづき)
桃月(ももつき)
宿月(しゅくげつ)
花見月(はなみづき)
春惜月(しゅんせきづき)
早花咲月(はやはなさきづき)
晩春(ばんしゅん)
暮春(ぼしゅん)
季春(きしゅん)
末春(まつしゅん)
殿春(でんしゅん)
暮陽(ぼよう)
という別名もあり、漢字からおおよその意味を汲み取ることができますし、「ああ、季節感のある言葉って美しいなあ」と思わせますね。
ちょっとひねった別名もあります。
竹秋(ちくしゅう)
花飛(かひ)
中和(ちゅうわ)
穀雨(こくう)
桃浪(とうろう)
花老(かろう)
春なのに秋という字をあてたり、「花が老いる月」としたりして、昔の人はひねりの利いた表現が上手だったのだな〜と感心してしまいます。