コロケーション

「流れに棹(さお)差す」とは時流に逆らうこと? それとも時流に乗ること?

投稿日:2018年12月5日 更新日:

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皆さん、「コロケーション」って何のことだかご存じですか?
コロッケのことでもなければ、立地のことでもありませんよ。

コロケーションとは「連語」のこと。
つまり、語と語が自然につながり、結びついていることです。

たとえば、「名が売れる」というのもコロケーションです。
「名がある」とは、有名であること。

同じような意味を持つ言葉は数多くあります。

名が立つ=評判になること

名が通る=世間によく知られていること

名に立つ=世間に知られ、評判になること

↑微妙な違いがあるので、上手に使い分けをしましょう。

コロケーションを使う上でのルールはただ1つ。
昔から言い習わしてきたとおりに従う」ということだけです。

本来の意味を知らずに、または誤解して、微妙にズレた言い方をすると、「あの人は教養がない。言葉の使い方を知らない」と笑われてしまいそう。

人前で恥をかくことのないようにしたいものですね。
それには、耳で覚え、目で覚えるしかありません。

このブログでは、日常よく使われるコロケーションを紹介しています。
あなたがこれまで知らずにいた言い回しがきっと見つかるでしょう。
そして、読めば読むほど、「そうか、こういうときはこう言えばよかったのか〜」と新たな発見が増していくと思います。

コロケーションに親しみ、言葉の世界を広げて、表現力を高めてください。
その場の状況に応じて、タイミングよく使っていけるとよいですね。

●「ナ」で始まる言葉のコロケーション


名が→ある=有名であること

名が→売れる

名が→立つ=評判になること

名が→通る=世間によく知られていること

名に→立つ=世間に知られ、評判になること

名に→背く

名に→恥じない

名を→上げる

名を→売る

名を→惜しむ=名声に傷がつくのを残念がること

名を→借りる=口実にすること

名を→汚(けが)す
名を→辱(はずかし)める、とも言います

名を→雪(すす)ぐ=良い評判を得る行いをして、汚名を打ち消すこと

名を→捨てる=名声や評判をあきらめること
名を捨てて実を取る、というように使います

名を→連ねる

名を→遂(と)げる=名声を上げること

名を→留める=後世に名声を残すこと

名を→取る
名を得る、とも言います

名を→成す

名を→残す

内諾(ないだく)を→得る=内々に承諾を得ること

内聞(ないぶん)に→達する=身分の高い人の耳に、非公式に入ること

内聞に→願う=表沙汰にならないよう頼むこと

中に→立つ

中に→入る

中を→取る

仲を→裂く

仲を→取り持つ

長い目で→見る

流し目を→送る=異性の気を引くような、なまめかしい目つきで見ること
流し目を使う、とも言います

流れが→変わる

流れに→棹(さお)差す=大勢に逆らわずに、うまく世渡りをすること、時流に乗ること

流れに→乗る

流れを→汲(く)む

泣きを→入れる

泣きを→見る

泣き言を→言う
泣き言を並べる、とも言います

泣きべそを→かく
べそをかく、とも言います

亡き者に→する

泣いても→笑っても

泣く→子も黙る

鳴かず→飛ばず

情けが→仇(あだ)=好意でしたことが逆効果となり、相手のためにならないこと
恩が仇、とも言います

情けを→掛ける=目下の者に親切にすること

情けを→交わす=互いに愛情を抱くこと

情けを→知る=人情のこまやかさを理解して、思いやりの心を持つこと

謎に→包まれる

謎を→掛ける=はっきりと言わないで、遠回しにほのめかすこと

謎を→解く

鉈(なた)を→振るう=ある問題について、思い切った整理をすること
大鉈を振るう、とも言います

雪崩(なだれ)を→打つ=雪崩が起こるように、大勢の人が非常な勢いで一斉に動き出すこと

何→するものぞ=いったい何ができようか、大したことはできない、ということ

何をか→言わんや=あきれ果てて、言うべき言葉も見つからないこと

名乗りを→上げる

生木(なまき)を→裂く=愛し合っている男女を、無理やり引き離すことのたとえ

生傷(なまきず)が→絶えない=新しい傷が次々にできること

波が→荒い

波が→ある=調子の良し悪しなどが変動する傾向にあること

波に→乗る

波を→打つ=波が打ち寄せること、物などが波のように上下すること

波を→切る=波を押し分けて進むこと

波風が→立つ=揉め事が起こること

波風に→もまれる=つらい体験をすること

涙が→涸れる

涙に→暮れる

涙に→沈む

涙に→迷う=嘆き悲しんで、これから先どうすればよいのか途方に暮れること

涙に→咽(むせ)ぶ=息を詰まらせ、声を抑えて泣くこと

涙を→浮かべる

涙を→誘う

涙を→絞る=非常に悲しむこと

涙を→呑む=泣きたいほど悔しい気持ちをじっとこらえること

涙を→振るって=私情を振り捨てて、または、涙を振り払って、ということ

鳴りを→潜める=活動しないで静かにしていること

難を→付ける
けちを付ける、難癖を付ける、とも言います

難を→逃れる

難関を→突破する

難色を→示す

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●まとめの一言

日本語には数多くのコロケーションがあります。
言葉の文化が豊かだということですね。

●名を惜しむ=名声に傷がつくことを残念がること

●内聞(ないぶん)に達する=身分の高い人の耳に、非公式に入ること

●波風にもまれる=つらい体験をすること

↑私はこの3つを今回初めて知りました。

聞き覚えはあっても、意味するところを勘違いしていたものもあります。

「流れに棹(さお)差す」というのは、時流に逆らうことではないのですね。

正しくはその反対で、流れに逆らわずにうまく世渡りをすること、時流に乗ること、なんですね。

この言葉の意味を勘違いしたまま口に出したら、とんだ恥をかくところでした。
あぶない、あぶない。

言葉の世界は奥が深いので、興味は尽きません。
言葉をたくさん知れば知るほど、話すのも書くのも自由自在になっていきます。
頭を整理しながら自分の思いや考えを的確に伝えられるので、いつも気分よく過ごせます。
仕事や人間関係にきっと良い影響があるでしょう!!

あなたにとって、「これ覚えておこう!!」と思うコロケーションはいくつありましたか?

関連記事→二の足を踏む・二の舞を演じる・二の句が継げない、は知っていても、「二の矢が継げない」は知らなかった〜

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