コロケーション

的を射る、的を得る、当を得る。どれが正しい?

投稿日:2019年3月5日 更新日:

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皆さん、「コロケーション」って何のことだかご存じですか?
コロッケのことでもなければ、立地のことでもありません。

コロケーションとは「連語」のこと。
つまり、語と語が自然につながり、結びついていることです。

たとえば、「的を射る」というのもコロケーションです。
要点を的確にとらえる、という意味ですね。

↑「当(とう)を得る」という言い方をすることもあります。
「的を得る」という言い方をする人も少なからずいらっしゃいますが、これは誤りです。

本来の意味を知らずに、または誤解して、微妙にズレた言い方をすると、「あの人は教養がない。言葉の使い方を知らない」と笑われてしまうでしょう。

人前で恥をかくことのないようにしたいものですね。

コロケーションを使う上でのルールはただ1つ、
昔から言い習わしてきたとおりに従う」ということです。
それには、耳で覚え、目で覚えるしかありません。

このブログでは、日常よく使われるコロケーションを紹介しています。
あなたがこれまで知らずにいた言い回しがきっと見つかるでしょう。
そして、読めば読むほど、「そうか、こういうときはこう言えばいいのか」と新たな発見が増していくと思います。

コロケーションを数多く知っていると、言葉の世界が広がり、表現の幅も広がります。
その場の状況に応じて、タイミングよく使っていけるとよいですね。

●「マ」で始まる言葉のコロケーション


真(ま)に→受ける=本気にしてしまうこと

間(ま)が→いい・悪い=都合がいい・悪いということ
タイミングがいい・悪い、とも言います

間(ま)が→抜ける=当てがはずれて拍子抜けすること、または、ばかげて見えること
「間抜け」という言い方をよくしますね

間(ま)が→延びる=だらしがない、しまりがない、ということ
「間延び」という言い方をよくしますね

間(ま)が→持てない

間(ま)が→悪い
タイミングが悪い、決まりが悪い、ばつが悪い、とも言います

間(ま)を→置く

間(ま)を→持たす=何かをして時間をつなぐこと

魔が→差す=ふと、悪い考えを起こすこと

枚挙に→遑(いとま)がない=あまり多すぎて、いちいち数えきれない、ということ

巻き添えを→食う
側杖(そばづえ)を食う、とばっちりを食う、とも言います

幕が→上がる
幕が開(あ)く、とも言います

幕が→下りる

幕に→なる=物事が終わること

幕を→切って落とす

幕を→閉じる
幕を下ろす、幕を引く、とも言います

枕が→上がらない=病気がなかなか治らず、寝たままでいること

枕を→そばだてる=寝ながら耳を澄まして聞こうとすること

枕を→高くして寝る=安心して眠ること、心配なく暮らすこと

枕を→並べる=同じ場所で寝ること、または、同じ場所で死ぬこと

枕を→割る=いろいろと苦心して考えること
枕を砕く、とも言います

負けが→込む=負ける回数が多くなること

髷(まげ)を→結う=髪の毛を束ねて結び、先をまとめること

間尺(ましゃく)に→合わない=損益が釣り合わないこと
割に合わない、とも言います
「間尺が合わない」というのは誤り。「が」ではなく「に」なので要注意

股に→かける=動き回って活躍すること

末席(まっせき)を→汚(けが)す=仲間に加わったり同席したりすることを、謙遜して言う言葉
席末(せきまつ)を汚す、とも言います

待ったを→かける

的と→なる=攻撃や関心が集中する対象となること
非難の的、というように使いますね

的に→当たる=弾丸や矢が的に命中すること、または、予測や推測がぴったり当たること

的を→射る=要点を的確にとらえること

的を→絞る=狙いの範囲を限定すること
ターゲットを絞る、とも言います

俎板(まないた)に→載せる=議論や批判の対象として取り上げること

眼(まなこ)を→転ずる=視線を他に向けること

眦(まなじり)を→決する=強く目を見開くこと。怒ったとき、決心したときの顔つきを指す
眦(まなじり)を裂く、とも言います

目の当たりに→する=目の前で、はっきりと見ること

瞼(まぶた)が→重くなる=眠くなること
瞼が垂れる、とも言います

眉に→唾(つば)をつける=だまされないように用心すること
眉に唾する、眉に唾を塗る、とも言います
「眉つば」という言い方もしますね

眉に→火が付く=危険が身に迫ること
眉を焦がす、眉を焼く、とも言います

眉を→引く=化粧品の眉墨(アイブロー)で眉を描くこと

眉を→顰(ひそ)める=不快に思って顔をしかめること
眉根を寄せる、とも言います

眉を→開く=心配していたことが解決し、晴れ晴れとした顔になること

眉を→読む=相手の考えや気持ちを、その表情から推し量ること

丸く→収まる=円満に解決すること

満(まん)を→持(じ)す=用意を十分に整えて、機会を待つこと

満更(まんざら)でも→ない=非常に悪いというわけではない、むしろ、かなり良い、ということ

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●まとめの一言

日本語には数多くのコロケーションがあります。
言葉の文化が豊かだということですね。

●枕をそばだてる=寝ながら耳を澄まして聞こうとすること

●枕を割る、枕を砕く=いろいろと苦心して考えること

●眉に火が付く、眉を焦がす、眉を焼く=危険が身に迫ること

↑私はこの3つを今回初めて知りました。

枕を並べる」という言葉に「同じ場所で死ぬ」という意味があることも初耳でした。

この世界は奥が深いので、興味は尽きません。

あなたにとって、「これ覚えておこう!!」と思うコロケーションはいくつありましたか?

言葉を知れば知るほど、話すのも書くのも自由自在になっていきます。
頭を整理しながら自分の思いや考えを的確に伝えられるので、いつも気分よく過ごせます。
仕事や人間関係にきっと良い影響があるでしょう!!

関連記事→身を持って?身を以て 右へ習え?右へ倣え

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