読書感想文

この本にも飛びつきました!!『読む京都』『女ぎらい』『女子をこじらせて』

投稿日:2019年12月17日 更新日:

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「この本を読んでよかった。出会えて幸せだ」

と強く感動したときだけ、私はごく短いものですが読書感想文を書くようにしています。

わずか数行のメモであっても、あるとないとでは大きく違います。

自分はこんな本を読み、こんなふうに感動した。と記録を残すことにより、いい思い出がどんどんストックされていきます。

そんな私の「思い出貯蔵庫」から、いくつか紹介したいと思います。

当ブログ読者の皆さんがこれから読む本を選ぶ際に、少しでも役立ちますなら幸いです。

『読む京都』入江敦彦著

入江敦彦さんの書いたものが大好きで、ほとんど読んでいます。

この本にも飛びつきました。

「平安京文学の最大の特徴はイケズ精神が横溢していることだ」という話にはじまり、それは鎌倉室町江戸の文芸にも多大な影響を残して今に受け継がれているとの分析が面白くて、すごいぜ京都人!の感しきりでございます。

そんな京の姿をより深く知ることのできる本、読むべき本を、入江さんが選りすぐって紹介していまして、これは後々重宝しそう。

古典から現代文学まで、ぬかりなく網羅している点もすごいと思います。

『女ぎらい』上野千鶴子著

上野千鶴子さんの著書も、私はほぼすべて読んでいるつもりでしたが、この本は未読でしたので、図書館予約をしました。

単行本ならばすぐに借りられるようですが、文庫版は27人待ちでした。

文庫版には「セクハラ」「こじらせ女子」の2編が追加されているからですね。あとがきや解説が付いている点も魅力です。

読了する前に、私はAmazonポチりましたよ。

図書館で借りて読んでみて、これはすごい本だ、絶対に買いだと確信したものは、購入して手元に置き、折にふれて読み返すというのが私のやり方なのです。

書名となった「女ぎらい」という言葉は、英語でいうと「ミソジニー」です。

それは、女性という存在や女らしさに対する嫌悪および蔑視を指します。

男性にとっては女性嫌悪または女性蔑視というかたちであらわれ、女性自身にとっては自己卑下や自己否定につながる、性差別の根源的要因です。

そして悲しいことに、私たちの社会や価値観はミソジニーにあふれていると、本書は鋭く指摘しているのです。

「ミソジニー」という言葉を「家父長制」という語に置き換えて読むことも可能です。

家父長制という社会制度を生み出し、今日まで存続させ、そこから生じる文化諸々の基盤となっているものこそ、ミソジニーの観念だからです。

↑というように私は解釈しながら読みました。

上野千鶴子さんの著作の中でも、これは集大成ともいうべき、すごい本だと思います。

『女子をこじらせて』雨宮まみ著

上野千鶴子著『女ぎらい』(文庫版)を読んで、雨宮まみさんが亡くなったことを知り、この本を図書館に予約しました。

AVライターという仕事を皮切りに、さまざまなエロのフィールドで活躍するライター・雨宮まみの自伝的エッセイです。

本書は2011年刊行で、けっこう売れていたと思います。

当時、「こじらせ女子」という言葉が流行語大賞候補になったほどです。

それだけ話題になっていたのですから、私もこういう本があることは知っていたのです。

でも中身はなんとなく予想がついてしまうような気がして(見くびっちゃいけないね)敬遠していました。

それが本日こうして後ればせながら読んでみると、予想をはるかに越える面白さ‼️

正直にいうと、最初は「めんどくさそう」と思っていたのです。

しかし、ご本人がその点をきちんと自覚したうえで書いているようなので、ちっともめんどくさくなんかないし、楽しく読ませてくれます。

赤裸々に書ける作家といえば、ダントツは姫野カオルコ、それから岩井志麻子、続いて中村うさぎ、と思っていましたが、雨宮まみさんも相当やります。

女が女として生きていくのはけっこう大変ですよ、ということがリアルに、真摯に書き込まれていて感動ものです。

雨宮さんと私とでは悩むポイントが違うのですが、共感します。

余談ながら、この本の書名タイトルは、企画の段階では「セックスをこじらせて」だったそうです。

それが、おそらくは編集会議にかけられて「女子をこじらせて」に変わった。

出版するにあたり、タイトルが変更されるのはよくあることですが、なぜかといえば、本がヒットするかどうかの決め手となるのがタイトルだからです。

「女子」という一語を盛り込んだことは大正解だったと言えるでしょう。

さらに余談ながら、「女子」という言葉を最初に使いだしたのは誰?

漫画家の安野モヨコ?

女子という言葉が普及しつつあるのを見て、どこかの居酒屋チェーンが「女子会コースプラン」というものを新設した、話に聞いたような気もします。

いい年をした大人の女性が自らを「女子」と定義していることに、何か良い意味での変化を感じる人が多いようですね。

私も「女子」という言葉に違和感はなく、いい呼び名だと思っているひとりです。

●まとめ

今回は、以下の3冊をご紹介しました。

●『読む京都』入江敦彦著

●『女ぎらい』上野千鶴子著

●『女子をこじらせて』雨宮まみ著

関連記事→ 芥川賞or直木賞受賞の、気になる作家・気になる本

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