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文章エステ/「くどい表現」はやめて、すっきりシェイプアップ

投稿日:2017年5月25日 更新日:

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同じことを何度も言うと、「くどい、しつこい」と悪い印象を与えてしまいます。

文章の場合も同様です。

「ネチネチした性格だな」
「頭わるいんじゃないか」

と思われてしまったら困りますね。

「これ以上読むのは苦痛だ」

と投げ出されてしまうことも往々にしてあります。

そんな悪い例を以下に挙げていきます。

改善方法を考えながら読んでみてください。

●同じ語を何度も使わない

【例文】人の話を聞くこと、人と話すこと、人が書いた字や本を読むこと、文章を書くこと、という4つのうち、一番簡単なことは聞くことだと思う。

【改善例】

聞く、話す、読む、書く。

この4つのうち、一番簡単なのは聞くことだと思う。

【例文】

電車に乗るとか、人気のラーメン屋さんで行列するとか、カフェでお茶するとか、ひとりだと時間を持てあますときがあるけど、そんなときは必ずスマホを見ている。

【改善例】

電車に乗る、人気のラーメン屋さんで行列する、カフェへ行く。

ひとりだと時間を持てあますことがあるが、そんなときは必ずスマホを見ている。

【例文】

子供の頃は月曜から金曜までせっせと学習塾に通ったり、塾がない土曜日とか日曜日とかはピアノを習ったり、バレエのレッスンもしたりして、大人になってからは会社帰りに水泳を習ったり、最近はパソコン教室に行って教わったりして、けっこう忙しくしています。

【改善例】

子供の頃、平日はせっせと学習塾に通い、週末はピアノとバレエのレッスンでした。

大人になってからは、会社帰りに水泳を習い、最近はパソコン教室で教わるなど、けっこう忙しくしています。

【例文】

私が絵を描くのは、表現したいものが親子の愛だったり、やさしさだったり、恋のときめきだったり、そういう何か形のない、ほんわかした思いだったりするんです。

【改善例】

私が絵を通じて表現したいのは、親子の愛、やさしさ、恋のときめきなど、はっきりとした形はないけれど、何かほんわかした思いです。

<解説>

「〜すること」

「〜とか」

「〜だったり」

という語を繰り返し使うのはやめましょう。

・「こと」「とき」「とか」「したり」「だったり」という語を使う場合は、使用回数をできるだけ少なくするようにすると、引き締まった文章になります。

<補足>


・SNS投稿やオフ会での自己紹介など、自分について語る機会はいろいろとありますね。
そこでしくじることのないようにしましょう。
伝えたいことを事前に下書きし、何度も読み返してみて、不必要な言葉を削っていくと良いのです。
すっきりと整った文章が用意されていると、自信が持てます。
「美人イメージ」「デキる男のイメージ」に添って行動することができます。

●「と」を連発するとうるさい


10代〜30代の若い人たちがネット上に発表する小説、殊に「ライトノベル」と称されるものを読むと、文章に共通パターンがあることに気づきます。

すべての作品、すべての文章がそうだというわけではないのですが、多くの場合、次のような特徴が見られるのです。

・「~すると、~した」という言い回しが繰返し出てくる
・登場人物の動作をことごとく説明し、省略することを知らない

この2大特徴を備えた文章を挙げてみましょう。

【例文】

ルイはベッドからがばっと起き上がると、キッチンへ向かって、ふらつく足で歩き出した。

歩いて行く途中ではっと気づくと、「あれ? セーラは? ゆうべはセーラとどこで別れたんだっけ?」と慌てて、部屋中を見回した。

見回してみてわかったのだが、セーラはベッドの足下の床の上に丸まって、うっすらいびきをかいて熟睡していた。

セーラはちゃんとここにいる。

ルイはほっとため息をつくとまた歩き出し、キッチンで冷蔵庫の扉を開けると、ミネラルウォーターを探して取り出した。

手にとって見ると、ペットボトルではなくて硝子の瓶に入った水だった。

瓶の栓を手でひねると、栓は簡単に開いた。

<質問>

・「~すると、~した」の「と」は何回、出てきましたか?

1.3回
2.6回
3.12回

(正解は、2)

【改善例】

ルイはベッドからがばっと起き上がり、ふらつく足でキッチンへ向かった。

何か飲みたい。

喉の渇きで目が覚めたのだ。

途中、はっと気づいた。

あれ? セーラは? ゆうべはセーラとどこで別れたんだっけ?

慌てて室内を見回した。

ベッドの足下の床上に、セーラが背を丸めて横たわっている。

うっすらいびきをかいている。

熟睡しているようだ。

ルイはほっとため息をつき、冷蔵庫からミネラルウォーターの瓶を取り出した。

ペットボトルではなく硝子の瓶入りだった。

手で軽くひねって栓を開けた。

<解説>

・「〜すると〜した」という表現は一度も使用していません。使用する必然性がなかったからです。

<補足>

・読者を飽きさせず、ぐいぐい引っ張っていくには、同じ表現パターンを繰り返すことは努めて避け、省略可能な箇所は省略し、テンポよく話を展開していくことが求められます。

それはライトノベルだけでなく、読み物全般に共通して言えることだと思います。

●「くどい表現」を排除する

同じ意味の言葉を重ねて使うと、それだけで読者の心が離れていくことがあります。

たとえば──

×まず一番最初に言っておきたいのは、この原稿はまだ未完成だということです。

↑言葉をよく知らない人が書いたのだな、読む価値があるのか? と思われてしまいます。

つい使ってしまいがちな「くどい表現」に、次のようなものがあります。

まず最初に

一番最初/一番最後

まだ未完成/まだ未解決

最もベストな方法は

辞意の意向を伝える

伝言を伝える

単に~なだけ

~にしか過ぎない

約60冊ほど

大別すると3種類に分けられる

あらかじめ予告する

自ら墓穴を掘る

途中で中断する

あとで後悔する

過大評価しすぎる

すべてを一任する

昨夜来の雨

炎天下のもと

春一番の風が吹く

一月元旦

日本古来からの伝統

正しい表現は以下のとおりです。

まずは/最初に

最初/最後

未完成/未解決

最も良い方法は/ベストの方法は

辞意を伝える

伝言する

単に~/~なだけ

~に過ぎない

約60冊/60冊ほど

大別すると3種類になる

予告する

墓穴を掘る

中断する

後悔する/あとで悔やむ

過大評価する

一任する

夜来の雨

炎天下/炎天のもと

春一番が吹く

元旦

日本古来の伝統

●まとめの一言


「くどい表現」はやめて、すっきりシェイプアップした文を書けるようになっていきましょう。

書き方が変化すれば、話し方も変わっていきます。

「書く」能力と「話す」能力は連動しているのです。

関連記事→文章エステ・礼儀正しいスタイルで、人に好かれる文にする

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