●6月の別名・異称・愛称
6月のことを別名「水無月(みなづき)」といい、水の月という意味です。
水月(みなづき)と書いてもよいそうです。
↑水があってもなくても「みなづき」と読み、「水の月」であるとしているところが面白いと思います。
その理由は──
旧暦の6月は、夏の終わりにあたる月です。
この時季、水田に水がないと稲の開花や結実が望めないため、「水」の一文字に願いをこめて、「水無月・水月」としたのでしょう。
そのほかにも──
旦月(たんげつ)
季月(きげつ)
伏月(ふくげつ)
焦月(しょうげつ)
涼暮月(りょうぼげつ)
風待月(かざまちづき)
鳴雷月(めいらいげつ)
など、6月の別名・異称・愛称には、水や風や緑に関連するものが数多く見られます。
さらに──
季夏(きか)
晩夏(ばんか)
長夏(ちょうか)
常夏(じょうか)
炎陽(えんよう)
積陽(せきよう)
小暑(しょうしょ)
極暑(ごくしょ)
というのもあり、「炎」「積」「極」「暑」の字が多く用いられています。
見るだけで暑苦しくなってしまうこともありますね。
そしてさらに──
林鐘(りんしょう)
則旦(そくたん)
鶉火(うずらび)
弥涼暮月(やりょうぼげつ)
といった別名・異称・愛称もあります。
あなたは、どの呼び名がお気に召しましたか。
私は、風待月(かざまちづき)と鳴雷月(めいらいげつ)が素敵だなあと思います。