ビジネスマナー

社交マナー/高級レストランやパーティの席で恥をかかないように

投稿日:2017年4月17日 更新日:

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ボキャブラリーを増やすために、最も簡単で、手っ取り早い方法は何か、あなたは知っていますか。

私が思うに、それは──
多くの人と出会って会話をすることです。

本をたくさん読むことによってもボキャブラリーを増やせますが、
読んで覚えるよりも、耳で覚えるほうが早いと私は感じています。


人が大勢集まるところへ積極的に出かけてみましょう。

そして、話し上手な人のそばに陣取って、聞き耳を立ててみましょう。

私自身も、ホテルやレストランでの会食など、社交の場で多くのことを学びました。
そんな出来事のいくつかを紹介したいと思います。

●功成り名を遂げる

「功成り名を遂げて身を退くは天の道なり」

という、中国の故事があります。

「手柄を立て名声を得たあとは、さっさと引退するのが自然の道にかなったやり方である」

という意味です。
人口に膾炙した言葉ですが、本来の意味を取り違え、しかも言い間違える人は少なからずいるようです。

とある受勲記念のパーティで、当の主役が壇上でこう述べました。

功成し名を成して、という言葉がありますが、この言葉を私はまさに我が身をもって体現できたことを光栄に思います」

・・・先生、それは「功成し名を成し」じゃなくて、「功成り名を遂げ」だと思うんですけど・・・
と私は心の中でつぶやきました。
会場にいた人々も一斉に引くだろうと思いきや、みな平気な顔で聞いているので、私はさらに驚いてしまいましたよ。

●うやむや、やみくも


あるパーティの席でご一緒したある方が、

「うやむやに突っ走っても徒労に終わる」

と、変な言い方をしました。
聞いていた私の頭の中に大きな「?」が浮かびました。

そして、一瞬ののち、わかったのです。

「努力すべき方向を定めずに、やみくもに突っ走っても徒労に終わる」

と言いたかったらしいのだと。

でも、「うやむや」とは、有るのか無いのか、物事がはっきりしないことでしょ。
突っ走るのか、走らないのか、はっきりしてくれと言いたくなります。

「やみくも」は「闇雲」と書き、闇の中で雲をつかむように、漠然とした中であてのない行動をすること。
「闇雲」を「無暗に」(むやみに)と言い換えてもよく、前後の思慮なく行動することを指します。

「うやむや」と「やみくも」を取り違えないでください。

●底なし、天井知らず


豪邸、別荘、高級外車、毛皮に宝石、クルーザーまで所有している女性を見て、

「いったいどんだけ金持ちなんだ。底なしの金持ちだな

と評した友がいます。
↑自分が「底なしの貧乏」だからというわけではないでしょうが、ずいぶん変な言い方をしたものです。

こういう場合は、やはりちょっと変な言い方になりますが、

天井知らずの金持ち

というほうが、しっくりくるのではないでしょうか?
どっちにしろ、変な言い回しではありますが。

●振りの客とフリーの客


料理屋や旅館などの隠語に、「振りの客」というものがあるそうです。
紹介や予約なしにやってくる客のことで、つまり一見さんのことを指すわけですね。

「振りのお客さん」

京都あたりではよく聞く言葉です。

しかし私は↑これを、「フリーのお客さん」と聞き違えていました。

フリーマーケットの「フリー」は「自由」という意味ではなく、フランス語の「蚤」という意味で、だから「蚤の市」ともいうのだと知っていたくせに、日本の古都の奥深い言語文化について無知でした。

●えも言われぬ、えも言わず


おいしいものをいただいて、そのうまさを言葉ではとても言い表しようのないとき、

「えも言われぬ味です」

なんて言ったりします。
もちろん褒め言葉です。

「えも言わず」でも良いけれど、「えも言わぬ」と言ってはダメ。

「えも言わぬ」なんて、そういう言い方はないのだそうです。

●目が高い


買い物に行った先で高価な品を選ぶと、店員さんに、

「さすが、お目が高い」

なんて世辞を言われたりすることがありますね。

いいえ、私の目よりもお値段のほうこそお高いのです。

「目が肥えている」

という言葉もあります。
日頃から良いものを見て鑑識眼が磨かれていることですね。

もしもこれを「目が越えている」という意味で口にしている人がいたら、その人の言語感覚は相当、常識を越えていると思います。

●口が肥えている


「目が肥えている」と同じく、「口が肥えている」という場合もあります。
ふだんから良いものを食べ、調理方法や素材の良し悪しを的確に判断できるほど味覚が発達しているという意味ですね。

「舌が肥えている」とは言わないようです。

言うなら「舌がおごっている」です。

この場合の「おごる」は漢字にすると「奢る」となり、程度を越えた贅沢をするという意味です。

「驕る」「傲る」と書くと、「威張る、つけあがる、自分の優位性を誇って他人を見下す」といった意味になります。

グルメぶって、せっかくの料理にいちいちいちゃもんつけるような人には、「舌が傲っている(驕っている)」と非難していいと思うけど。

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●垢ぬけた、灰汁ぬけた


容姿や動作が洗練されていることを「垢ぬけている」と言いますね。
性質や言動に嫌味がなく、さっぱりしていることも「垢ぬけている」と言うそうです。

人間の身体をこすって出るのが垢。
肉や魚や野菜を茹でたときに出る、茶色い泡のようなものが灰汁。
どっちも似たようなものです。

よって、「垢(あか)ぬけた」は「灰汁(あく)ぬけた」でもいいようです。

●ぬかりなく、抜け目なく

「うちの女房に任せておけば安心だ。万事ぬかりなくやってくれる」

なんて、すっかり妻に頼りきっている男性がいます。
たしかに、その奥さんは何をやらせてもそつがなく、手際よく事を処理することに長けています。

しかし、あまりにできすぎた人というのは、時として周囲の反感をかうことがありますね。

「ぬかりなくというよりも、抜け目ないという感じだよね」

と陰で悪く言う人もいるのですから困ったものです。

●お盛ん、ご盛ん


女性との遊びにうつつを抜かしているさまを冷やかすときは、

「お盛ん」

と言います。

商売や事業の繁盛ぶりを誉めるときは、

「ご盛ん」

です。

「ご盛んですね」と、おべっかを遣いたいときに、間違って「お盛ん」などと言わないよう、気をつけましょう。

●まとめの一言


語彙は豊富だけれど、言い間違いも多いという人は、あなたの周囲にも少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
そういう人と積極的に会話を楽しむのも、言葉力アップのためによいことです。

「人前でこんな言葉遣いをすると、とんでもなく恥をかく」

ということが、痛いほどわかるようになっていくからです。

などと、ちょっと意地悪なことを書いてしまいましたが、本当のことですから仕方ありません。
どうぞ寛大なお心で受け止めてくださいませ。

関連記事→ビジネスパーソン必見!! コミュニケーションを深めたいなら、こんな言葉に要注意

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